今回の台風11号は凄かった。中心が通過する前日から強風が吹いて、強い雨も降った。日曜日、朝起きた時はたいしたこと無かったが、11:00~12:30の神戸は、久々の「暴風雨」と言える状態となった。雨が白い帯になって真横に流れるのを見るのは久々であった。昼飯を買いに行こうとしていたが、窓を開けて外を覗くと、「お前、こんな状況の中、外に出れるのか…」という状態で諦め、インスタントそばで済ませた。
←整備された港の入口、このコンクリートの向うに駐車場がある。
今回の台風が強力であったため、かなりの波があったと思う。そして気になったのが、釣れていたマアジの行方であった。これだけ荒れると、釣れていたポイントから居なくなっていないかが心配であった。釣果を見ていると、月曜はトップで45匹、火曜は翌朝に結果が書かれていて27匹ということであった。これだけ釣れているのであれば、30匹ぐらいは釣れるだろうと13日に釣行した。
朝、いつもの一番電車に乗ると、普段の一番電車より混んでいるではないか。理由は帰省の方だ。三宮で新幹線に乗り換える方、西明石から更に西に移動される方、旅行のキャリーバックを持った家族連れなどが乗車されていた。この日は前回の教訓から、キャリーにバックとクーラーを積んで行った。確かに道中は楽であった。舞子で下車し、6,7分で乗船場に到着した。私が予約した時は12人と言っていたのだが、7,8人しか並んでいなかった。乗船寸前になると他のお客さんも集合し、6:40頃に出港した。
ポイントまでの道中、台風で川から流れて来たがれきが海面に固まって浮いている所が多々あり、船頭は隙間を確認しながら操船していた。30分ほどして観音さんの前を通過したのだが、以前から観音さんの北側に何重かの塔があることを知っていた。これは何なのかネットで調べたところ、十重の塔で持ち主は観音さんを作った方ということであった。この塔、ハリボテというか、塔の中は吹き抜けになっているらしい。写真を見てわかるのであるが、てっぺんの鉄柱は折れているし、最上階の屋根も潰れかけている。観音さんの崩壊は大きな問題であるが、こちらの崩壊について、もっと対応が急がれる。
ポイントに到着して潮と風向きを確認した後「はいやって下さい、水深はxxメートル」とのアナウンスが出て釣り開始となった。緊張のひと流し目は、トモ寄りのお客さんにマアジとツバスが釣れた。2流し目、私にマアジが来たのであるが、途中で「プチ」と口切れでバラシた。それから数流し後にマアジのアタリが連発し、2匹マアジをゲットすることが出来た。しかし、周りのお客さん全般的に殆どマアジが釣れていない状態であった。
2日に来た時は、放り込めばガクガクと穂先を震わせて、マアジが釣れたのであるが、今日はどうも様子が違っていた。船頭も過去の実績から、ポイントを色々と変えてみるものの、単発で数匹上がった後は、何の反応も無いということが繰り返された。ただ、潮の止まる間際に右舷ミヨシが潮上になった時、私はテンポ良く釣ることが出来て、何とか2桁を超えることが出来た。
それでもまだ潮が上りの時はいくらか釣れたのであるが、引き潮になると海水が白く濁って、マアジが全く釣れなかった。良く釣れていた時は、この引き潮の流れ出した時に非常に良く釣れたのであるが、どうもこの濁りが釣れなくなった要因であると思った。
あちこちと移動するが、潮が変わってから誰一人としてマアジを釣ることはなかった。釣れ出すことを祈って頑張り続けるも、虚しいだけであった。船頭も釣れないので、かなり離れた別のポイントにも移動したが結果は同じであった。そして12:50頃に「置きましょか…」ということで、沖上がりとなった。釣ったマアジは15匹、皮肉にも数が少なかったため、帰りまでイケスで活きていた。絞めてバケツに入れると、ほぼ半分程の体積であった。前回140匹のほぼ十分の一。悲しい釣果に終わった。
他の乗船者の釣果も悲惨であった。殆どの方が一桁の結果に終わった。磯に着くアジということであるが、やはり回遊魚であり、絶対にこのポイントに居るということは無い。今後、濁りが取れてどうなるかが気になるところである。あれだけ釣れていたのだから、どこかに移動していると思われる。今後の釣果を確認して、良ければまた行く予定である。