前回の7月19日の釣行以降、河合釣船のマアジはずっと釣れ続いていた。マアジはマルアジと違い非常に美味しいので、釣れていたら続けて行く気になる。良く釣れていると、予約も早めに入れないと満船になってしまうので、毛糸先生と相談の上、早めに予約を入れた。
毛糸先生が前回釣行された際、座られた釣り座が、ポイントに入らないことが多々あったということで、早めに行って良い釣り座を確保ししようと、私の家を4:15頃に出発した。まずは乗船場に行き、クーラーを並べた。さすがに4:45頃は誰も来ていなかったので一番である。その後、餌のアミエビを買いに、明石のフェリー乗場前にあるエサセンターに行った。ここでは大と小という形でアミエビが販売されている。このところ良く釣れていることもあり、大2個購入した。(船から小1個は支給あり)
このアミエビ、生産者によって密度に違いがある。密度とは、水分の量のことである。同じ大きさのブロックでも、いざ解凍してザルで水分を切ると、残ったアミエビの量が違う。我々が値段と内容について結果的に良い物だと思えるのが、このエサセンターのアミエビである。水分が少なく値段の割に大きいと思う。(税込で大1個450円)
駐車場で時間待ちしていると、連絡はしていないが成金竿男がやってきた。その後、O段さんもやってきた。みなさん釣れているという情報を入手して来たのだろう。6時頃には皆さん駐車場から乗船場に移動した。すると丁度その頃から雨が降り出した。天気予報では曇りであったのに、予報より早くから雨が降り出した。
6:20頃に船が舞子港に迎いに来た。我々は1番の乗船なので何処にでも座れる。風向きと前回の経験から、左舷トモに座った。餌が配り終わったところで出船。すぐに船頭のアナウンスがあり「観音さんの方まで走りますので30分ほど掛ります」とのことであった。到着するまでに、買って来たアミエビをすぐに使えるように包丁で刻んで、早く解凍が進むようにした。
道中、通称「観音さん」の前を通った。この観音さんの正式な名前は「世界平和大観音」と言う。ネットで調べてみたところ、創始者も配偶者も亡くなっており、5年以上放置されたままらしい。地元では崩壊の危険があるとのことで、大問題になっていることを新聞で読んだことがある。取り壊すのに5億円も掛るそうである。いずれ公的機関が税金を使って行うであろう。ポイントのヤマ立てには便利な存在であるが…。
ポイントに到着して潮と風向きを確認した後「はいやって下さい、水深はxxメートル」とのアナウンスが出て釣り開始となった。ひと流し目は、船頭の潮の読みが狂ったのか誰にも釣れず。2流し目は魚群に当たり、みなさん一斉に釣れ出した。潮が緩いこともあり何回も投入することが出来た。釣れたマアジを見ると、前回釣ったマアジより、魚体の大きさが一回り大きくなっていた。イケスで泳ぐ姿を見ると良くわかった。右舷のことは見えないのでわからないが、左舷はトモからミヨシまで皆さん快調に釣られていた。
トモの毛糸先生は、釣り座の特権から一匹掛っても暫く待って、2連、3連と釣っておられた。逆に私は右隣の成金竿男が自分の正面より、私の前寄りに投入するため、何回もお祭りが発生した。当日の流す方向から、自分は何処に投入したら良いのか、早く察知して欲しいと思った。この日、ミヨシのビギナー3人グループは、レインコートを着ずにびしょびしょになりながらも、雨の中を釣られていた。凄いパワーだと感心してしまった。
一箇所目のポイントも食いに限りが見えてくると、船頭はすぐ近くの別のポイントに移動した。先程のポイントより少し水深が深いポイントであった。投入した直後はアタリが無かったが、少し流れたところで釣れ出した。しかも、このポイントのマアジは型の良い物が多かった。船頭がトイレに来た際、どうも新しい魚が入って来たようだと言っていた。このポイントもダラダラと結構長時間に渡り釣れ続いた。
釣れるのも良いのだが、この船の課題はイケスの放水量が少ないことだ。30匹入れると、すぐに酸欠死のアマジが出る。横になってからでは遅いので、美味しく食べたいのであれば、早め早めに絞めてクーラーに収めることをお薦めする。この日は、山場は無くダラダラとずっと釣れ続くような状況であったため、釣っては絞めて…を繰り返した。時間が経つにつれて、クーラーの中はマアジで埋まっていった。この日は数を勘定していなかった。
3箇所目のポイントも近くのポイントであった。この辺りにマアジが結集しているのかと思うような範囲であった。この日は、どこのポイントに行っても釣れた。最後に行った浅いポイントでも豆アジに混ざり良型が混じって釣れた。何より豆アジは竿をシャクって外してしまい、仕掛けを底まで降ろすという策で良型マアジを追加して行った。この日は、相対的に良く釣れていたので、船頭は15分早い12:15に沖上がりとした。
この時点で、クーラーには良型のマアジが蓋が閉まらないほど入っていた。残りイケスに30匹ほど居たので、お茶やチューハイの缶を取り出し、残りの魚を締めてクーラーに収めた。そして10分ほど冷やしてから魚を数えた。バケツ2つでは当然足りないので、毛糸先生に2個貸してもらい4個のバケツに各30匹づつ入れて数えた。しかししかし…、4個目を数え終えてもまだクーラーの中にはマアジが残って居た。仕方なくザルの中に入れると20匹…、30匹X4プラス20匹で計140匹釣っていた。
前回は最後に釣った浅場の釣果が山場となって数を伸ばすことが出来たのであるが、今回はダラダラと空時間が無かったのが数を伸ばせた要因であろう。過去を振り返っても100匹を超えることは無かったが、今年は凄い状況が続いている。
計数後クーラーに戻したのだが、ギリギリ蓋を閉めれる状態であった。これで隣とお祭りが無ければ、あとプラス10匹は釣れていたであろう。自分の記録が更に伸びることとなった一日であった。毛糸先生も前回は87匹であったが、今回はジャスト100匹という結果が出た。当分、この好調は続くと思われる。今回たくさん釣っても、この魚は引き取り手が多いので、すぐに消費出来る。また近々釣行しようと思っている。(この美味しいマアジは、魚屋に出回っていないと思う)
今回も私は魔性のサビキを使って釣ってみたが、今現在は、ピンクスキンのサビキで十分釣れている。今回、掛ったマアジに大型のエソが2回食いついて釣れた。ヒラメなら嬉しいが、カマボコ原料のエソは嬉しくない。枝鈎が使い物にならなくなり、付け替えるハメとなった。時間はロスするし持って帰ることもない魚なので、出来れば掛らないで欲しい。
帰ってすぐに刺身にしてみたのだが、前回のマアジより、脂が良く乗って来ていて美味しかった。腹の中に白い脂が結構あった。塩焼きが美味しいことは言うまでも無いが、今回初めて房総半島で有名な「なめろう」を作ってみた。ご飯にすごく相性が良いと思った。新しい我が家のメニューに追加されることになった。
翌日は開いて干物を作った。8パーセント(水1リットルに食塩80グラム)の食塩水に1時間ほど漬け込んだ後、一日陰干しにする。乾きが悪いようなら扇風機で風を当てて干す。かなり脂が乗っていて、すぐに焼いて食べたところ、これも非常に美味しかった。このマアジは美味しいし、釣っても面白い。今後も当分は釣れていて欲しい。
少々食いが落ちても、またマアジ釣りには行く予定である。特にお盆の休みに出船するのなら行きたいと思っている。