今年は何かと例年と違ったことが多い。今回釣行したマアジがそうだ。今年はダメだろうと思っていたら、7月に入って急にあちこちの釣船で釣れ出した。13日に行きたかったが、釣友からの連絡で前日の昼には満船になっていることがわかった。また、その日常連のトップが101匹釣ったとの情報を聞いた。土曜の状況を見てから予約しようと思っていたのだが、満船であることがわかったので諦めた。それなら翌週、俺も3桁釣ってやるぞと19日の予約を入れた。
朝、JRの一番電車に乗り舞子を目指した。この日は、各車両に一人ぐらいの釣り人を見掛けた。だいたい皆さん乗合が出ている最寄り駅の須磨、垂水ぐらいで降車されていた。私は舞子で降り、駅からは徒歩で乗船場に向かった。丁度19,20日は港の前にある神社の祭りのようで、神社の中に屋台が何台かあった。港に到着してびっくりしたのが、大きなコンクリートの防潮堤が出来ていたことだ。駐車場も綺麗になっていた。しかし、以前は海水浴が出来ていた砂浜は、石積みの護岸と化していた。
乗船場には既に車で来られた方が10人ほど並ばれていた。私が到着すると常連のN氏が私を見つけて声を掛けて来られた。「ホンマ久しぶりですね…」確かに河合釣船に前回行ったのは、去年の夏のタチウオ釣りであったと思う。このところマアジが良く釣れているので、本日は満船と思っていたが、どうも居る人を数えると13,4人のようであった。
N氏もこのHPを良く見てくれているようで、色々と会話しているうちに最近の乗合船のことが話題になった。そしてN氏も人気のある船とそうでない船との原因について、ご自分の意見を述べられた。その中で印象的だったのが「XXを持って来てください」ということが、客側からすると、何故命令されなといけないのだ!必要な物は船側が用意すべきだという意見であった。確かに活け餌用のブクブクを持って来てと言われても、初心者が持っているとは思えない。その時のためだけに買うのもバカらしい。私は色んな釣りをするので、何にでも対応出来るように必要と思われる物はだいたい持っている。なのでブクブクぐらいは持ってこいと言われても何の抵抗もなかったが、一般的な視野で考えてみると、確かに強制的に客側に用意させるのはどうかと思った。船側もお客に対して要求すべきことの選別について、もっと注意すべきだと思った。
6:25頃に船が舞子港に迎いに来て、着岸するとすぐに乗船が始まった。この釣船では先着順の乗船で、私は後ろから3番目ぐらいであった。常連の方は右舷に並んで座られ、私が乗船した時に空いて居たのは左舷の中央よりミヨシ側であったので、ミヨシから2番目に座ることにした。全員が乗船し釣り座が決まったところで、全員にアミエビのブロックが配られた。この1個目の餌は船代に含まれている。以降の追加分は有料(1個200円)となる。
餌が配り終わったところで出船となった。目指すポイントKまでは30分は掛る。道中、船頭に昨日の釣果を聞いたところ85匹だったとのことで期待が膨らんだ。ポイントに着くまでにブロックをナイフで刻んですぐに使えるように準備した。船はベタ凪の中を快調に走り7:10頃にポイントに到着した。この日のタックルは、磯竿1.5号4.8mにリールは軽量なステファーノ200、道糸PE1号に先糸フロロ4号3m、仕掛けはハリス1.5号のご存じ「魔性のサビキ」にアミカゴ25号をセット。結果から先に申し上げるが、この日は、魔性のサビキにこだわる事無く、ピンクスキンで良く釣れていた。
ひと流し目、カゴが着底すると同時にアタリが来た。周りの人も同様に竿が大きくお辞儀していた。しかし何かその引きかマアジとは思えない。上がって来たのは「マルアジ」であった。すぐに魚を外して仕掛けを投入すると、今度はマアジらしき大きく穂先を揺さぶるアタリが出て、本日第一号のマアジをゲットすることが出来た。20cmを少し超えるぐらいの大きさであった。その後、3流しぐらいの間は降ろせば釣れる状態であったが、その次の流しから誰にも何も釣れなくなった。30分ほどの間付近のポイントを流したが、釣れたのはオセンばかりであった。船頭もたまらず場所を移動した。この時点でマアジ9匹であった。
次に移動したポイントは、水深が浅いポイントであった。こんな浅い所で本当にマアジが釣れるのか疑問に思ったが、やはりこの時は全く何も釣れなかった。(しかし後半はこのポイントで爆釣となるのである) 近くのポイントを何箇所釣ってみたが、やはり何処も反応は無かった。すると船頭は、再び朝イチのポイントに戻った。移動してから時間が経ち、潮が良くなったのか投入するとすぐにマアジが釣れ出した。釣り出した時は潮が殆ど動いていなかったが、段々と潮が速くなって行った。この約1時間の間は本当に良く釣れた。一流しで3回ぐらい投入出来て、ダブルも何回か発生し、移動するまでに約40匹ほどゲットすることが出来た。また、途中サバが回って来て一時はサバばかりの時があり、その際に50cm近い物を含めて3匹ゲットすることが出来た。
河合釣船は、ポイント移動の間にイケスの放水を停止する。そのため、たくさん魚を入れていると酸欠を起こして死んでしまう。40匹も入れていれば酸欠間違い無しなので、移動の間にシメてクーラーに収めた。この日は良く釣れることを前提に、クーラーには板氷を2枚持参しており、シメる前にクーラーに海水を注入して冷水を準備していた。冷水に漬けると万遍なく冷やせて鮮度が良く保てる。
移動したのは朝釣れなかった浅いポイント。何でまたここに来たのか…と思って釣っていると、一投目から殆どのお客さんにマアジがヒット。朝釣れなかったのは何で?と言いたい気分であった。それからは爆釣モードに…。ポイントは狭いのであるが、風向きと潮の方向の具合が良く、ポイントを外れても少し船を前進させれば再びポイントに入るような流しを繰り返すことが出来た。そのため、本当にずっと釣れている状態が続いた。ポイントが狭いのであるが、浅いため一匹目をすぐに取り込めば2回投入することが出来た。このやり方で急速に釣果を伸ばすことが出来た。
一旦空にしたイケスは放水していても酸欠になるほどのマアジが入っていた。酸欠になって死ぬと血が回ってしまい美味しく無くなるので、一匹釣って次に上るまでの間に何回もシメた。数は途中から数えていなかったが、この時点で80匹は超えていた。このポイントも潮がかなり速くなり食わなくなったので、近くの更に浅いポイントに移動した。水深を聞いて「こんな浅い場所で釣れたら、手返しが速くなり効率的だなあ」と思った。ひと流し目、マアジが居るところに来ると、ここでも全員にマアジが釣れた。こんな浅いのに、朝の深いポイントと同じ大きさのマアジが釣れるなんて…本当にわからないもんだ。このポイントでは今年生まれたミニアジも掛って来たが、強くシャクって振り切った後、底に降ろせば必ずマアジが釣れた。浅いのに食いはめちゃめちゃ良くて、トリプルが何回も発生した。
まだまだ釣れば釣れる状況にあったが、12:50に沖上がりとなった。この日使ったアミエビは5ブロック、殆どの方は3ブロックぐらい使われていたと思う。釣り終了後は、まず身の回りにこぼれたアミエビの洗い流しだ。イケスの水で綺麗に洗い流した。その後は、残りのマアジをシメたのだが、最後のポイントだけでも30匹ほど釣っていた。一旦クーラーの中の冷水で冷やした後、全ての数を勘定した。アミエビ用と手洗い用に2個のバケツに数えながらマアジを入れたが、入り切れないことがわかった隣の方がバケツを使って下さいということで3個を使い計数完了、マアジ119匹、サバ3匹、チャリコ1匹、サンバソウ1匹で21Lのクーラー満タンでした。
この日、たいてい釣れることが予想されたので、キャリーを持ってこようかと思ったが、こんなに釣れるとは思わなかったので背負ってきた。帰りはクーラーの重さが半端でなかった。駅までの道中、親切なお客さんが駅まで乗りますかと声を掛けて下さったが、実は徒歩で行くのは運動不足解消のためでもあるのです。しかし、こんなことを続けていると、逆に筋肉痛で病院のお世話になる可能性があるので、次回からはキャリーで運ぶようにすることを決意した。
帰宅するまでは重さとの戦い、そして家に着いたら誰にどれだけプレゼントするか処置の戦い。釣れないより釣れる方が絶対いいのは確かだが、釣れ過ぎると後のことまで余分に処理しなくてはならない。美味しい魚だから、プレゼントすれは皆さん喜んでくれるが、年寄以外の方にプレゼントするためには料理済が必須である。帰ってから約80匹分、エラとハラワタを取りゼイゴを切った。正直しんどかった。しかし、釣り人かその関係者しか味わえない海の幸をプレゼント出来る自分には誇りを持っている。
夕食のおかずは、マアジの塩焼きと手巻き寿司。やはり塩焼きが美味い。今後、もっと大きくなると更に脂が乗って来て、焼いているとジュージューと音がでるぐらいになる。私の今後の予想として、豆アジがたくさん出てくるまでは、暫くの間マアジは釣れ続くだろう。来週は、西田のおっさんの船で2回めの鯛釣りである。神経抜きは家で練習した。次回は鯛を釣って自分で神経抜きをすることを楽しみにしている。
■今年度の広島ウマヅラ釣り参加者募集(10月~12月、一泊2日間釣り、日程は今後調整)
前提条件:①ウマヅラ釣りに精通されている方
②餌(海エビ)をご自分で用意出来ること
③夜間でも車の運転が出来る方
参加希望で上記条件をクリア出来る方は、このホームページ表紙のメールアドレスまで、メールをお願いします。但し、ご連絡頂けても状況によりお断りさせて頂くこともありますので、その点はご容赦下さい。(返信の連絡は必ずさせて頂きます)