前回の7日は、エンジントラブルに巻き込まれて退散する羽目になった。2回連続見送りになってしまったので、何としてもカサゴ釣りに行こうと、毛糸先生と16日に予約を入れた。ホームページには「あと一人で出船…」と掲載されたものの、金曜の午後までその状況のままであった。金曜に帰宅してすぐにホームページを見ると、やっと出船することになったのがわかりホッとした。
出発前にインターネットで天気を見ると、曇りのち雨という予報で、レーダーを見ると家島の辺りまで雨雲が来ていた。朝5:30に毛糸先生が迎えに来て下さり出発、約30分程で乗船場に到着した。既に明石までの道中、小雨が降っている所があった。
道中、毛糸先生との会話の一部だが、出船決定が前日の午後なんかにされてしまうと、もし流れた場合の他船への変更が出来ないなあということと、乗合船は、公営の交通機関(例えばバス)のように、毎日お客があろうが無かろうが決まって出船してもらわなくては意味がないということ。お客が集まらないから出船しないなんてことをやられと、行く側が折角予定して予約しても、結果的に一日が潰されてしまう…という結論であった。そんなことを一回でもやられると、二度とその船には予約を入れなくなるのが当たり前である。
今現在、人気のある乗合船はほぼ毎日出船している。逆に土日も休みの乗合船も結構ある。その明暗は、今までの出船率とサービス内容と分析している。関東の釣船は、客一人であっても出船してくれる船が多い。ある日は損をしても、別の日に儲かれば収支は合うと思うのであるが、出船する限り一日でも赤にはしない…という理論なのだろう、悪循環の果てが今の現状である。サービス業としての経営が出来ていないことに気づかないのかな?
乗船場に到着すると、私は予約が一番であったので、まだ誰も乗船していなかった。そして、すぐに乗船していつもの左舷ミヨシに座った。準備をする前に、良い潮があったらアコウを狙いたかったので、エサの活け海エビを買いにエサ屋に行ってみた。すると予約で注文を受けている人の分しか無いとのことであった。仕方なくすぐに船に戻り準備をした。本日は、消費税が上がる前に買ったシマノの電動リール(ForceMaster400DH)の初おろしと、ガイドを最新の「トルザイト」に付け替えたカワハギ竿の実釣テストを予定していた。
当日のお客さんは6名で、6:30頃に出船した。この日の潮は小潮(旧暦24日)なので、最初にポイントMから攻めたものの、既に潮が流れており更に移動した。次に向かったのはポイントT、このポイントは良く釣れるのであるが、潮の流れが複雑で、少し場所が違うだけで潮の方向が逆であったりする。数回流したものの、釣れた日のことを考えるとウソのようにアタリが無く、私は3匹ほど釣っただけであった。すぐに潮が速くなり、またまた移動することになった。
私は、潮が速くなるから南のポイントに移動するのかと思っていたが、船は逆に北を目指して移動した。そしてポイントMに到着して潮の流れを確認し、「速いのでアカン」と今度は南の方に向けて船を移動させた。その間、30分ほどの間は、遊覧船状態であった。何故、最初から南のポイントに向かわなかったのか理解し難い。
ポイントに到着して潮を確認した後、「やって」のアナウンスで仕掛けを投入した。潮の速さはそこそこで、船が磯場に当たるとカサゴが食って来た。今の時期のカサゴは、冬場と違いかなり力強い引きをする。アタリがあって鈎掛りするとクックックッ…と力強く穂先を押さえる。上がってきたカサゴは、どれも結構太っていた。
釣り始めはカサゴの型は小型中心であったが、暫くして潮の加減が良くなったのか、同じポイントなのに良型のカサゴが食い出した。ダブルで釣れることもあり、いつものカサゴ釣り(入れ食い)になってきた。この日は潮の流れが意外と速かったので、途中まで竿2本の釣りをしていなかったが、このポイントに来ていつもの2本竿の釣りをすることにした。
この日は前半、いつものような釣りにならなかったので、イケスの中も途中までガランとしていたが、こちらのポイントでコンスタントに釣れ出すと、すぐにまっ赤に染まっていった。途中、何故かワニゴチとトラギスも釣れた。また、ベラと思われるアタリも頻繁にあったので、ベラ仕掛けで狙うとたくさん釣れるだろうと思った。
さて本日の実釣テストの結果であるが、まずは竿、トルザイトリングは問題も無く、軽量化出来て良かったと思った。リングが薄くなっているので、以前よりワンランク小さい径で使える。また、今までLCとLDBを装着していたのであるが、Kガイトに替えることにより、金属部分が減少して大幅な軽量化となった。特にウマヅラ竿について、同様に付け替えたのであるが、その差は歴然であった。
次にシマノの電動リール、本体の軽さは一番軽いと思った。カウンタの数値は、2mで1カウントぐらいを指しているようであった。ちょっと気になったのがスマートダイアルというアクセルレバーだ。片手で扱えるように作られているのであるが、その回す幅と実際の巻き上げのスピードについて、かなりの違和感があった。一番速くなるようにレバーを回すと、それはかなり高速で巻き上げてくれるのであるが、そこから少し速度を変えるようにレバーを調整すると、極端にスピードが落ちるように思えた。また水面近くなると自動的速度が遅くなるのは良いのだが、その変速する距離が長過ぎると思えた。マニュアルをしっかりと読んでいないので変えれる機能があると思うが、初回の利用で違和感があった。ダイワの電動ではこんな思いをしたことが無かった。
結局、後半はこのポイントだけで過ごした。結果、カサゴは85匹に終わってしまった。このところの最低記録である。明日か明後日の長、若潮であれば、もっと良い潮があるので、数を伸ばすことが出来たかもしれない。
帰ってすぐにカサゴを刺身にして食べてみた。ポン酢に薬味を入れて食べたのであるが、冬のものよりも身に味が着いてきており、非常に美味しかった。「カサゴは夏に美味しい」という漁師の言葉は本当である。夜は煮付けにしたのであるが、煮付けもかなり美味しかった。今後は暑くなってくるが、こんなに美味しいのであれば、また行きたいと思った。今回をカサゴの最終回にしようと思っていたが、もう一回ぐらい行きたい。
来週は、西田のおっさんの船で、鯛、鬼アジ、カサゴを狙う。鯛は釣れて居ないと思っていたが、電話して状況を聞いたところ、先週から良くなって来たとの返事が聞けた。そのことをメンバーに伝えると、みなさんやる気満々になっていた。楽しみにしている。