今年は寒い!そのため2月は全く釣りに行く気がしなかった。特にヘラブナ釣りは、先月ボーズを食らったし、昨年も2月は寒くて釣れなかったこともあり、今回初めて例会を欠席した。カサゴ釣りは池と違い、行けば釣れることはわかっているが、余りにも寒いと気が引けてしまう。3月に入ってやはり寒い日が続いたが、たまには釣りに行かないと運動不足になってしまう。そこで結果に恐れず9日にカサゴ釣りに行くことにした。
←二刀流の齋藤コックピット。左は手持ちのカワハギ竿、右はロッドキーパーに固定のタチウオ竿。
土日休みのサラリーマン釣り師にとっては、土曜日に釣行して日曜はゆったり過ごす…が理想であるが、明石海峡では「潮」が大事であり、土曜より日曜の方がカサゴには良い潮であったため日曜の釣行となった。朝、いつものように一番電車に乗り明石へと向かった。最近、理由は不明であるが、一番電車は座席が埋まっていて三宮までは座れない。6:02明石駅に到着し、徒歩で乗船場に向かった。
当日のお客さんは6名で、到着した時に5人は既に乗船しておられた。トモが良いと思っているのか、私の釣り方に船頭が気を使ってくれているのか、いつもの左舷ミヨシが空いて居たのでそこに座った。すぐに2丁拳銃スタイルの支度を済ませて待っていると、6:30頃に出船した。
道中、船頭に今日はどのようなパターンでポイントを移動するのか尋ねたところ、長・若潮の日とよく似たパターンということであった。まず最初にポイントMから攻めた。船頭は、ポイントに到着すると潮の状況を確認して、すぐに「用意出来たらやってみよか…」とのアナウンスを出し、皆さん一斉に仕掛けを投入した。いつもなら、投入してすぐにアタリが出るのであるが、誰からも電動巻き上げの音が聞こえない。アタリがあっても鈎に掛らないことが続き、やっと釣れたカサゴは、18cmほどのミニサイズであった。潮の緩い時にしか釣ることが出来ないポイントであるが、たくさんの釣船やプレイジャーボートがしょっちゅう釣っているため、荒れてしまったのであろう。1時間ほど釣ったが、ミニサイズを中心に15匹ほどしか釣れなかった。
潮が速くなってきたのでポイント移動、次はポイントFだ。潮は殆ど流れておらず、魚の居る所に船が流れれば連続で釣れるが、逆に魚の居ない所では本当に何も無かった。カサゴの型はまずまずで、イケスもやっと赤く染まってきた。暫く釣っていたが、釣れる間隔が長いので、船頭も見切りをつけてポイントTに移動した。このポイントは、数も型も良いことがわかっている。但しこのポイントは潮が複雑で、釣れる潮なのかどうかやってみなければわからない。
ポイントに到着して潮を確認した後、「やって」のアナウンスで仕掛けを投入した。しかし、潮が複雑と言った通り、船頭の思い通りには流れず、すぐに「上げて」とのアナウンスが出た。次の流しは、前の流れを考慮して流したので、バッチリとポイントを当てた。ポイントに当たると全員コンスタントにカサゴが釣れ出した。それからの1時間ほどは、型の良いカサゴが入れ食いとなった。私は2本の竿で釣っているので、忙しい状況が続いた。2本同時に掛ることも多々あり、イケスは短時間でカサゴに埋め尽くされた。
この日、船頭の予定では、ポイントTで長い間釣ることは考えていなかったらしい。しかし、思っていたよりも型の良いカサゴが釣れ盛ったため、釣れる潮が終わるギリギリまで粘った。そして潮が来たので本日の本命ポイントに移動した。俗に瀬戸と呼ばれる明石海峡の真ん中辺りのポイントである。移動の間、イケスのカサゴを全部シメた。数にして60匹ほどであった。
ポイントに到着すると、先に須磨の仙正丸が釣っていた。仙正丸は、メバルをメインに狙っていた。到着した時は、まだ少し潮が速かったが、投入するとすぐに釣れ出した。えらい良い引きだなあと思っていると、上がって来たのは30cmぐらいあるメバル。ハリス2号で切り身のエサでメバルが釣れるのは不思議な気がするが、計3匹も釣れてしまった。専門に狙っている船は、細いハリスでシロウオを使っているとのことであった。
←型の良いカサゴが掛った時の巻き上げ、この竿も釣り過ぎて腰が抜けてきたようである。
暫くすると予定通り潮が緩くなって来た。潮が緩くなるとカサゴが下せば釣れるの天国モードとなった。サイズもいいし、しんどいけど楽しかった。結局、最後の13時までこのポイントで釣ることが出来て良型の釣果を伸ばすことが出来た。数にしてトータル100匹を超えていることは間違いなかった。
港に帰るまでの間、後半に釣ったカサゴをシメた。良型のカサゴが多く、計バケツ3杯分釣っていた。みなさん船を降りられてから並べて数を数えた。写真は126匹であるが、椅子の下にあと一匹残っていたので計127匹であった。メバルも良型が3匹釣れた。いつもより良型が多く、50匹ほどは23cm以上であった。21リットルのクーラーには入り切れず90匹ほど持ち帰った。キャリーを持って来ていなかったので、帰りはクーラーが重すぎて悲惨な状況であった。家に辿り着いた時は汗が噴き出ていた。
帰ってメバルとカサゴを刺身にして食べ比べてみた。今の時点では、カサゴの方が身に味があって美味しかった。メバルが美味しくなるのはこれからである。今年は、2月28日からイカナゴ漁が始まった。新聞を読んでいると試験曳では型が小さかったので28日に決まったようだが、初日に捕れたイカナゴは例年より大きく、名物のくぎ煮にするには大き過ぎるという評判であった。大きいためか、売れ行きも悪く値段が安くなっているようである。イカナゴ漁で生計を立てている漁師が可哀想に思える。あと一週間早くから漁が出来ていたらもっと儲けれたに違いない。