2014年1月25日 中鹿丸のカサゴ①

☆あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。

新松池

今年の初釣りは、19日に新松池で行われたヘラブナの例会であった。天気は前夜に雪が降り、日中も今年一番の寒さ…という予報であった。正直「行きたくないよぉ~、休ませてくれ~」と言いたかった。

当日、普通なら有馬街道を通って鈴蘭台経由で新松池に行くのであるが、凍結している可能性が高かったので、第二神明で玉津まで走り北へ上がって行くルートで走った。このルートで行った結果、凍っていたのは池の側だけであった。後でわかったことであるが、有馬街道は凍結しており、通行が難しかったらしい。

池の駐車場に着いた時はまだ暗く、管理小屋も空いておらず、皆さん車の中で管理小屋が開くのを待っていた。この時の気温はマイナス3度。駐車場の土が白っぽく見えていたので、霜がおりているのかと思っていたのだが、車を降りると雪が積もっていた。去年の2月も同じような天気でボーズになってしまったのであるが、この日もヘラブナのアタリらしきものは無くブルーギル4匹で、今年はボーズ発進となった。

置き竿

カサゴ釣りには、11日に行きたいと思っていたが、余りにも寒い日が続いていたので敬遠し、25日に行くことにした。朝、一番電車に乗り明石へと向かった。最近は、皆さん車で釣りに行くのか、釣り人口が減ったのか、一番電車に乗っている釣り師はごく僅かである。明石駅に到着し、徒歩で乗船場に行くのであるが、明石駅前再開発が始まっており、近道であった路地が閉鎖されていた。仕方なく大回りして乗船場向かった。

当日のお客さんは7名で、現在予約順で乗船するルールとなっているため、私は2番目に乗船出来る。他のお客さんが集合しているようで、道中携帯に電話があり、どこに座るか聞かれたので「左舷ミヨシ」と答えると、その釣り座を開けて皆さん乗船していた。私が乗船すると、常連の成金竿男、T一氏、W辺氏が来ていた。早速準備に取り掛かり、2丁拳銃スタイルの準備をした。

この日のタックルは、竿:がま船玄人カワハギ210とがま船タチウオテンヤ270、リール:シーボーグ150Sと300、道糸:ソルティガセンサー2号、仕掛けはカサゴ用の2本鈎仕掛けである。カワハギ竿は手持ち、タチウオ竿はロッドキーパーに掛けて釣る。カサゴが釣れるポイントは岩礁帯なので、置き竿で釣るのには、かなりの慣れが必要である。「竿2本も出してズルい!」と言う人が良く居るが、私から言わせてもらうと「やれるモンやったらやってみい」と言いたい。

アイナメ

全員揃ったところで出船、まずはポイントMである。船頭は、ポイントに到着すると潮の状況を確認して、すぐに「用意出来たらやってみよか…」とのアナウンスを出し、皆さん一斉に仕掛けを投入した。そして仕掛けが底に着くと、すぐにあちこちから電動巻き上げの音が鳴り出した。私もすぐにクックックと穂先にアタリが出て一匹目をゲットした。イケスを見ると、底の栓が無く船頭に貰いに行った。次に、水を出す蛇口が閉っていることに気づき、今度はコックを貸してもらうため、仕掛けを2mほど上げて竿掛けに掛けてブリッジにコックを取りに行った。そして戻ってくるとカワハギ竿の穂先が大きく上下に動いていた。

竿掛けから竿を抜き、巻き上げに入ると大きく顔を振るしぐさが伝わって来た。重量感もあり「鯛か?」と思ったが突っ込みが無い。何が来たのかと思いながら慎重に巻き上げた。水面に現れたのはポン級のアイナメ、抜き上げて糸が切れたら勿体ないので船頭を呼んで掬ってもらった。海の初釣りは、ラッキーなスタートとなった。

カンダイ

その後もカサゴは順調に釣れ続き、潮が速くなってきた8時頃までポイントMで釣ることが出来た。このポイントで私はアイナメを釣ったのであるが、Uさんは、何と65cmを超えるようなカンダイを釣り上げた。トモの方が騒がしいので視線を向けると、でっかいカンダイが水面に横たわって浮いていた。まさかカサゴ釣りで釣れる魚とは思っていなかったのであるが、ハリス2号で釣り上げたというから大したものである。

次に移動したのはポイントF。ここではポイントの範囲が広く、流していると点々と岩礁帯があり、磯場に当たるとカサゴが食ってくるという状況が続いた。ただ、途中に一箇所ブイが浮かんでおり、その側に来るとロープが水中にあり、そのロープに仕掛けが引っかかって仕掛けを消耗した。2回目の流しからは、ブイの近くまで流れてきたら仕掛けを上げて通過を待つようにした。

この日、天気予報では、晴れのち雨で気温は高めという予報であったのだが、天気も良く風も無く、本当に暖かく良い日和であった。10時を回った頃、このポイントFは釣れ続いていたのだが、型の良いのを狙いに瀬戸に行くということで、船は海峡筋に向かった。この時点でシメたカサゴは、21リットルのクーラー6分目ぐらい(90匹ほど)であった。10分程でポイントに到着し、すぐに釣り開始となった。このポイントの水深は深く50~60mほどであった。一投目、仕掛けが底に着いて馴染むと同時にアタリがあり、すぐにカサゴが釣れたのであるが、思っていたほどの型ではなかった。

イケス

食いは良く、投入すればすぐにアタリがあり、2本の竿とも入れ食い状態が続いた。一回空にしたイケスはみるみる赤く染まって行った。初めは思ったほど型が良くなかったが、流しているうちにところどころ良い型ばかり釣れる磯があり、そんな磯に当たると25cm以上はあるカサゴが連続で食って来た。朝とは違い型の良いカサゴがイケスで目立って見えた。思っていたより根掛りもせず、ビールを飲む暇もないような状況が続いた。

私が2本の竿を操作して効率良くカサゴを釣っていると、船頭が「みんな、齋藤君は一人で4本の手があると言っている」と言われた。2本の竿を無駄なく操作することは本当に大変である。何より他人に迷惑を掛けないことが最大の前提条件であり、根掛りを出来るだけしないための棚取りと、根掛りしてしまった時のフォローも素早く対応しなければならない。この2本竿が扱えるようになると、1本で釣っている人の1.5倍は釣れるようになる。但し、根掛りは1本竿の人の2倍は発生するのが私の経験上の数値である。

■新記録達成!(146匹)

釣果146匹

12時を過ぎると海峡筋も潮の流れが速くなって、根掛りが多発するようになった。すると遂に船頭が「ちょっと早いけど、潮が来たんで置こか…」とのアナウンスで沖上がりとなった。だいたい長潮の日は、12時頃に流れがきつくなり、そこで終わりとなるパターンである。定刻まで釣りたければ若潮の日をお薦めする。

まずは道具を片づけて、イケスのカサゴをシメた。港に着くまでにシメ終わり、帰港してから数を数えた。船頭と並べて数えると146匹!、前の記録が142匹であったので、新記録達成である。帰りに5000円割引券を貰った。146匹全体を並べて写真を撮ると、実は型が良いのも小さく見えてしまう。21リットルのクーラーには入り切らず、100匹ほど持ち帰った。帰って配るのが大変であったが、皆さん美味しいことを知っているので、大変喜んでもらえた。私は帰ってすぐに刺身と、夜はアイナメとカサゴのシャブシャブを食べた。身に弾力と甘味があり、最高であった。

実はこの日、正月に買ったプロックスのリチウムバッテリー6.6hの実験を行った。こんな小型のバッテリーで、竿2本の釣りが出来るのかを試したのである。結果、釣りが終わった時点で、残量のランプ4個のうち、2個が減っただけであった。今まで5kgはあるバッテリーを担いで電車釣行していたのだが、今後は、このバッテリーで十分対応できることがわかったので、楽に釣行出来る。

カレンダーを見ると、今年は長、若潮の日が土日に殆ど無い。2月9日ぐらいだ。今年のカサゴ釣りは、これで最後になるかもしれない。チャンスがあれば、あと1,2回は行きたい。