2013年12月28日 鳴門の真鯛

 海峡

今年の釣り納めは、鳴門の真鯛釣りだ。前回広島遠征からの帰りの車中で決まった。T一氏と毛糸先生は、ちょくちょく釣行されているが、私は2回目となる。前回は丁度一昨年前の今頃であった。冬に釣れる真鯛は美味しいと聞き、釣行して釣って食べたら本当に美味しかった。今年も一回は行こうと思っていた。

今回は、乗合は混むので仕立てで出ようということで、毛糸先生が予約をしてくれた。本当は29日か30日が良かったのであるが、28日しか空いておらずこの日の釣行となった。メンバーは、T一氏、毛糸先生、O段氏、W辺氏と私の5人。出船が6:30ということで、淡路南のパーキングに6時集合となった。

私の家から淡路南まで、天気予報で「雪」が降る可能性を考慮して1時間20分ほどと見積もり、4:30に毛糸先生が迎いに来て下さった。すぐに出発して阪神高速経由で明石海峡大橋を渡り、神戸淡路鳴門道を走って淡路南パーキングエリアに向かった。途中5:10頃に携帯に連絡があり、O段氏とW辺氏はもう到着したとのことであった。ちょっと早過ぎる…。

道中、雪は積もっておらず、我々は5:40頃に到着した。2人と合流してT一氏を待っていたところ、暫くするとT一氏も到着して全員揃った。我々の仲間は、時間に余裕を持つぐらいの方ばかりで、安心して釣行出来る。パーキングを出発して10分程で亀浦漁港に到着した。乗合のお客さんが既にたくさん来られており、駐車スペースが結構一杯になっていた。

出船は、どうも7時ぐらいのようで、6:30頃にみんなと乗船した。船頭が釣るかもしれないので、右舷2人と左舷3人という釣り座にすることになった。結構大きい船なので、6人分の釣り座はかなり広い。私は左舷のミヨシに座ることとなり、すぐに真鯛釣りのセッティングに取り掛かった。この日のタックルは、竿:極鋭真鯛360、リール:シーボーグ150S、道糸PE2号、幹糸4号で間隔は1.5mほど、ハリス3号で50cmぐらい、鈎はグレ鈎の7号、オモリ:40号に統一、疑似餌は船頭さんにもらったビニールだ。

7時前出船、何と出船と同時に雪が降り出した。北西の風が吹いており、港を出るとそこそこ波も出ていた。どうもポイントは港からすぐのところのようで、5分程度北に走った所でエンジンがスローになり、船首を東に向け魚影を探しにかかった。しかし、中々魚影が見つからず、結局、鳴門大橋西端北側近くまで来てやっと釣り開始のブザーが鳴った。

ポイント

ひと流し目、船中一匹目をO段さんが釣った。30cm級であるが、このところのレギュラーサイズである。次はT一氏、そして私にもアタリが来た。コンコン…、アタリが出ても鈎掛りするまで、ずっと巻続けるのがこの釣りの特徴である。あるところまでアタリが出て竿がギュ~ンと締め込まれたが、その直後パンと竿が跳ね上がった。バラした…鈎まで食い込んでなかったのである。ひと流し目で釣らなかったのは私だけであった。

釣り開始から雪の降りが激しくなってきた。お陰で指先がかじかみ、竿を持つ手も痛さを感じた。しかし、魚の活性は高く、仕掛けを入れれば誰かが鯛を掛けているという状況が続いた。そして私もやっと一匹目をゲットすることが出来た。5,6メーター巻いたところで穂先がモタレたように曲がった。更に巻き上げを続けるとコンコンと明確なアタリが続き、最後に穂先が海中に突き刺さった。これで鈎が口に掛ったことがわかる。慎重に巻き上げると30cm級のレギュラーサイズであった。これで船中ボーズは無くなった。全員ボーズ無しは、この日の一つの目標でありクリアー出来た。

ボーズから逃れられれると、気が楽になり不思議と連続して釣れ出した。2匹目は、はじめからコンコンとしっかりとしたアタリが出て、巻続けると鈎に乗った。その乗った時の突っ込みで鯛の大きさがだいたいわかる。2匹目が掛った時は、竿が一直線になるぐらい締め込まれた。良い型なので慎重に巻き上げるとT一氏が掬ってくれた。45cm程の良く肥えた真鯛であった。3匹目は25cm程のミニサイズで、このサイズとなると、鈎に掛っているのに前アタリが続いているような状態で釣れ上がってくる。

2時間程の間、雪は降り続いた。西に見える山はうっすらと雪化粧していた。その後は、空が段々と明るくなり、次第に晴れ間が増えてきたのであるが、今度は風が強くなってきた。そこまで強い波は出なかったが、仕掛けの投入がしにくくなった。朝の間は結構明確なアタリが出て、全員コンスタントに釣っていたのであるが、時間が経つにつれてアタリが減って来た。しかし、私は集中力を切らすことなく釣り続けた。その成果なのだろうか、ポロリポロリと釣れ続き、一回はダブルで釣れることもあった。

また、寒いしアタリが出ないので、メンバーが船内をうろうろし出した時、私に本日最大の55cm程の真鯛がヒットした。凄い締め込みをするし鈎素が3号なので、ドラグを緩めて巻き上げた。掛っていたのは一番上の鈎なので、底から10メーター以上浮いていたことになる。この日釣れた棚は、底から5,6メーター巻いたところで初アタリが出て、掛っていた鈎は上から1,2本目が多かったことからすると、底から15~20メートルぐらいに浮いていたことになる。船頭の話でもかなり上に映っていると言っていた。

釣果

12時を過ぎると鯛のアタリは消えた。仕方なく、もしかの時のために持って来ていたカサゴ釣り仕掛けに替えて釣ってみた。岩屋沖のようには釣れなかったが、20分程の間に4匹ゲット出来た。そしてもう鯛の釣れる潮は無いし、また雪が降り出すとのことで、1時間ほど早いが沖上がりとなった。結果、私と毛糸先生が9匹、T一氏6匹とハネ1匹、W辺氏4匹とハネ1匹、O段氏4匹と、この時期、この日の天候からすると、非常に良い結果を出すことが出来たと思う。帰って刺身にしたのであるが、良く肥えていて脂が乗っており非常に美味しかった。鯛しゃぶも最高でした。

船代は、貸し切り45,000円なので一人9,000円であった。これだけ釣れれば皆さん満足することが出来たのではないかと思う。乗合は8,000円だが、人気のある釣りのため土日は客が多く、仕掛けが長くオマツリが多発することを考えると、出来れば仕立てて行きたい。また、1ヶ月前の予約では良い日は取れないので、来年は早めに決めて半年以上前から予約しようと思った。

今年の釣り納め、本当に寒かったがそこそこ釣ることが出来て、ハッピーエンドで終わることが出来た。今年を振り返ってみると、夜のメバルが近年最悪の年であった。明石の鯛もイマイチであった。逆にマダコとアオリイカが良く釣れた年であった。広島のウマヅラは、数は例年より良く釣れたが、大きさがちょっと小さかった。来年は型が良くなるであろう。

メールアドレスを作ってから、多数の方からメールが届いた。広島、山口とウマヅラ釣りが盛んなところからが結構あった。あとはやはり近隣の兵庫、大阪であった。見て下さっている方のために、日誌は出来るだけ早く載せるように心掛けているが、写真の編集や文書チェックをして、一日分を書くのにだいたい4時間はかかる。仕事が忙しい時は、一週間後になってしまうこともありますが、そこはご容赦願いたい。また、来年もご閲覧下さい。

2013年12月29日 齋藤宏之