2013年8月16日 河合釣船のタチウオ

出発前

立秋を過ぎると暑い日を「残暑」と言うらしいが、まだまだ頂点に到達していないように思える。暑いのはたまらないが、家でじっとして居られないし、パチンコに行っても長時間居座ると、まず勝つことは出来ない。釣りに行こうという気はあるものの、これだけ毎日暑いと気が引けてしまう。しかし、盆休みに一回も釣りに行かないというのも寂しいので、何か釣りに行くことにした。今年はタコ以外、良い情報が入らないが、先週あたりからタチウオが釣れ出したようだ。始まったばかりなので、好調かどうかわからないが、関東の餌釣り仕掛けの実験もしたいので、河合釣船に行くことになった。

本日のメンバーは、成金竿男と毛糸先生の3人で釣行した。成金竿男は、先日仙正丸に釣行してタチウオを釣ったらしい。食べたらかなり脂が乗っていて美味しかったと言っていた。また、今年はベルトサイズが殆ど居ないということであった。ただ、朝の間はそこそこアタリがあって釣れたが、途中からは本当にアタリが少なかったらしい。タチウオ釣りには良くあることだ。

16日は殆どの釣船は盆休みなので、河合釣船は繁盛していた。港の工事のため駐車場が小さくなっていることもあり、駐車場はすぐに満杯となった。乗船場もたくさんの人が荷物を置いてならんでいた。いつものように待っていると、何故かかなり早い6:05頃に西舞子の港に迎いに来た。皆さん順番に乗船したが、駐車場利用の状況確認等で出船は6:25頃となった。

この日はお客が多かったので、どこか端っこに座ろうということになり、右舷ミヨシに私、次に毛糸先生、左舷ミヨシに成金竿男が座った。海上はさすがに盆休みで船は少なく、また穏やかだったので神戸沖まで一直線に走った。ポイントに到着したところで冷凍イワシが配られ、すぐに釣り開始となった。期待が膨らむ一流し目…誰にもアタリなく「上げて下さい」とのアナウンスで電動で巻き上げ出すと、途中でグイッと巻き上げを止められた。何?と思ったらタチウオが追い掛けてきて鈎掛りしたようだ。一匹目なのでちょっと慎重になったが、上がってきたのは85cm程のタチウオであった。

移動

次の流しは、テンヤが底に着いた後、15mほど巻き上げたところでアタリが出た。順調に鈎掛りさせることが出来て、同じぐらいの型のタチウオをゲットすることが出来た。ここまでは順調であったが、それからアタリが途絶えてしまった。周りの状況は、何故か左舷の成金竿男が順調に釣っていた。この日の潮の流れを見ていると、ほぼ北から南に流れていたので、私と成金竿男の釣り座は一番潮後で最悪であった。

私が釣れた時は、電動で一定の低速で巻き上げて釣る方法であったが、このところは、餌釣りであっても激しくアクションを付けて誘う釣り方や、逆にアタリの出る棚で止めて待つ釣り方が実績があるらしい。私も2回止めて待っているとアタリが出て、一回はゲットすることが出来た。朝からこれといった盛り上がりもなく、ポロポロと釣れるような状況が続いた。

釣れているタチウオを見ていると、ドラゴン級も出なかったが、本当にベルトサイズも見なかった。殆どが80~90cmで、1mぐらいのも釣れていた。成金竿男が言っていた通りのサイズであった。

私は一番潮後であるが、そのためかポイントを移動した直後の一投目にポロポロとタチウオが釣れた。しかし、流している最中は殆どアタリは出なかった。そして10時頃から急に潮が速くなり、仕掛けを降ろすことも出来ないようになってしまった。関東式の餌釣り仕掛けは50号のオモリであったが、入れた途端に斜めに糸が出てしまうような状況で、釣ることが出来ずにすぐに片づけた。折角関東で実績のある仕掛けを試そうと思っていたのだが、実験は次回となってしまった。

帆船

それから12:30頃までの間、船頭は潮が緩くて釣れそうな場所を求めて西に東に北へ南へ…俗に我々は「遊覧船」と呼んでいる状況となった。釣れないのに頑張っているより、船を走らせてもらう方が乗っている客にとっては涼しいので良かった。その頃、皆さん状況を認識して持ってきた昼食を取っている方が多く見受けられた。

途中、近くを立派な帆船が通過して行くところに遭遇した。滅多に見ることのない綺麗な船体であった。(日本丸か?) あちこちと移動していたが、12:30頃に最後のポイントに到着した。釣り始めは、まだちょっと潮が速いかなと思ったが、降ろしてすぐにトモの方がタチウオを釣り上げた。水深は80mぐらいということであるが、底までテンヤを降ろすと100mを軽く越えた。

釣果

私が底まで降ろすと、糸で測って107mであった。深いので低速でゆっくりと巻き上げてみると、底から20mぐらいのところでアタリが出た。慌てることなく食わせてうまく掛け合わせることが出来た。水深もあるが1mぐらいの良型だったので、掛け合わせて暫くは、竿が大きく弧を描きリールが巻けなかった。チャンスの少ない一日であったので慎重に巻き上げた。水面から抜き上げる時は、良く口切れして外れるので緊張したが、難なく取り込むことが出来た。

そして暫くすると、沖上がりの時間となった。結果、成金竿男が竿頭で11匹、私は8匹、毛糸先生は6匹という結果に終わった。帰ってすぐに刺身にしてみたが、そんなに脂が乗っているとは思えなかった。タチウオは元々脂が乗っているので、私がタチウオで脂が乗っているという状況とは思えなかった。逆に脂がそこまで乗っていなかったためか、刺身はたくさん食べれた。脂がのっていたら、少し食べると「もうええわ…」となってしまう。

タチウオは今季始まったばかりなので、今後の状況を見て釣れていたら行こうと思う。但し、トップが20匹以下の日は注意が必要だ、本日のように一日が長~く思えるような状況になってしまうことが多い。釣れなくてもアタリがある日はいいが、アタリのない日は眠気が襲ってくるような状況になる。私は途中、余りにもアタリがなく暇な時に睡魔に襲われ、一回、竿を落としそうになってしまった。恥ずかしい…。

本日はやはり暑かった…。この時期に釣行される場合、麦藁帽子、サングラス、UVカットの服装と十分な飲み物、食糧を持って、完璧な暑さ対策をしてお出掛け下さい。