2013年5月5日 中鹿丸のカサゴ③(新記録更新!)

置き竿

連休に予定していた釣りの最終日となる5月5日は、アコウとカサゴ狙いでの釣行となった。アコウとカサゴと言いつつも、カサゴメインで良い潮の時間だけアコウを狙ってみるという釣りである。他船でもメバル狙いでちょくちょく釣れていたので、専門に狙えば釣れるかも…と期待していたが、結果的には「夢」に終わってしまうのであった。

前日は新松池にヘラブナ釣りに行っていた。すると昼頃にCメールが来て、誰からか確認すると中鹿丸の船頭からであった。内容を見てみると船のバッテリーの調子が悪いので、バッテリーを持って来てくれとのことであった。カサゴ釣りは、根掛りとの戦いでもあり、35号と40号のオモリをたくさん持参する。それに加えて私のバッテリーは12hで4.5kgもある。電車釣り師は荷物を担いで船まで歩き、帰りは更に獲物を持って帰るので、重たい荷物は非常に辛い。

前日は早く寝て朝4時起床、パンを食べながら紅茶を飲み、パソコンを立ち上げて前日の釣果と天気予報を見た。するとカサゴはトップ60匹台でアコウはゼロ、夜のメバルも21匹という釣果であった。須磨の釣り船も、メバルの調子がどうも悪くなっていた。最近の釣果としては、おととい私が釣ったメバル40匹が一番良い釣果のようであった。

5:20に家を出発してJR六甲道まで歩く。バッテリーの重みが肩にズッシリと掛かり、歩いているとバッグのベルトがきしんでキコキコと音が出た。そして1番電車に乗り明石駅に6:02頃到着した。また駅から乗船場まで重労働が続く、途中にある国道2号線の陸橋が地獄のように思えた。船に着いた時には汗がにじみ出ていた。当日のお客は5人、最低でも軽く50匹ぐらいは釣れるのに、何故かカサゴ釣りは人気が無い。素人がメバル釣りに行ってボウズ寸前の結果に終わるのなら、カサゴの方が無茶苦茶お得な釣りだと思うのであるが…食べても美味しいし。

成金竿男

私が乗船するとすぐに出船となった。じゃり置き場で最後のお客を拾いポイントMを目指した。ポイントMは近い釣り場なので急いで支度をした。当日のタックルは2丁拳銃釣り、置き竿のロッドはタチウオテンヤ270にリールはシーボーグ300、手持ちは玄人カワハギ210にシーボーク150S、仕掛けは胴突2本鈎でオモリを35号とした。丁度準備が整った頃に船はポイントに到着した。

すぐに船頭は「用意が出来たらやってみよか」とアナウンスして釣り開始となった。このポイントでは、潮が速いと竿を2本出すことは難しいが、この日はそこまで潮が流れていなかったので2本出すことにした。釣り初めから全員の竿が曲がった。活きたイカナゴはガシラにとって最高の餌のようだ。釣り始めから2時間ほどの間は入れ食いとなった。食いが良い日は、ダブルで上がってくることも多かった。

その後は潮がそこそこ流れてきたので置き竿は止めて、手持ち竿だけで釣るようになった。更に潮が速くなり、さすがに船頭もポイントを移動した。別のポイントでカサゴ狙いかと思ったが、アコウを狙いに行った。明石海峡の真ん中辺りのポイントで仕掛けを下したが、潮が既に流れていてアコウを狙える状態ではなかった。暫くして船頭はカサゴ狙いの別のポイントに向かって船を走らせた。

次のポイントに着くまでの道中、イケスのカサゴを絞めた。カサゴは根に付く魚で、ちょっと深い水深から釣り上げると、腹を上にしてすぐに死んでしまう。このような魚は、活きている間に絞めてクーラーにしまう方が、食べる時には美味しくいただける。このポイントだけで60匹ほど釣ることが出来た。船は15分ほど走って次のポイントに到着した。水深は50mほどあるポイントで、人口漁礁が点在するような場所だ。ここでは、漁礁の寸前でアタリが出ると根掛りせずに釣ることが出来たのだが、アタリが無いと根掛りしてしまい悩まされた。私はこのポイントで、5本ほど仕掛けをロスした。

このポイントでは、釣れるカサゴのサイズは良かった。暫くすると、このポイントも潮が速くなってきたので、岸に近いポイントUに移動した。岸に近いと言えども、過去にアコウが良く釣れたということで、アコウ仕掛けで釣ってみた。しかし、釣れるのはカサゴばかりであった。暫くするとこのポイントも食いが悪くなり、船は本日最後のポイントに移動した。

■自己新記録への道(139匹以上)

ポイントに到着後、船頭は潮の流れを見て、すぐに釣り開始のアナウンスを出した。そして投入すると、すぐに全員の竿にカサゴがヒットした。小さいポイントかと思ったが、潮が良いのか暫く釣れ続くポイントのようである。一流しに3,4回は仕掛けを下ろせる状況が続いた。私は竿を2本出しており、食いが良いので2本の竿に同時に掛かることも多々あって、休む暇も無く釣りまくった。その結果、一回空にしたイケスが真っ赤に染まっていた。前半で60匹ほど釣っていたので、ひょっとすると過去の記録である139匹以上に釣れているかも…と思った。

新記録釣果

明石港に着いたので、ホームページの写真のため、魚を並べて数えた。結果カサゴ142匹とメバルが2匹であり、めでたく自己新記録が生まれた。新記録ということで、船頭が5000円の割引券をくれた。139匹を超えることは出来ないと思っていたが、この日はカサゴの食いがどこのポイントも非常に良かったため、記録を更新することが出たのである。要因を考えると、潮が適していたことと、ポイント周辺にイカナゴが泳いでいたため魚に活気があったことだと思う。成金竿男も83匹とメバルを3匹釣ってご機嫌であった。

21リットルのクーラーを空にして魚を入れたのだが、入り切れなかった。小さい魚は船頭の友人にプレゼントということで、そこそこ以上のカサゴをクーラー一杯持ち帰った。当然重過ぎるので、成金竿男が気を使ってくれて家まで送ってくれた。釣るのが楽しいのではあるが、これだけ釣ってしまうと後が大変である。プレゼントするにしても、若い人は料理が出来ないので、料理してからプレゼントしなくてはならない。しかし、釣れないより釣れる方がしんどいが嬉しい。プレゼントして、美味しかった連絡をもらうと、釣ってプレゼント出来て良かったなあ…と実感する。

今季のカサゴはこれで終わりとする。今後は、タイや鬼アジ狙いに変わってくるだろう。6月23日にタイ釣り名人の西田のおっさんの船を予約すことが出来た。現在の状況を聞くと、タイ網漁が引きまくって釣りの方はイマイチらしい。ただ、網の漁師がタイは多いということなので、当日を期待したい。ダメな状況の時は、それなりの釣りを組み立てて船頭に相談することにする。