私の経験上、中鹿丸で起こったハプニングと言えば「バッテリー上がりによりエンジンが掛からなかったこと」が3回あった。そして今日起こったのは、出船場に駐車していた車のうち、釣り客のもので無い車が一台あり、釣り客の車がその車が出られないように駐車していた。そのため苦情の連絡が入り、釣り場の近くまで来ていたのに、一旦明石港まで戻るハメになった。良い潮を釣るため、少し早く出船したのに、結局、明石港を出たのは、通常より20分も遅れる時刻となってしまった。
船は全速で走り狙いを決めていたポイントを目指した。ポイントに到着し第一投、ポイントにうまく入らず誰にもアタリは無し。2流し目は上手く磯を当てたので、メバルかガシラがみなさんに釣れた。ここまでは良かったのだが、出船が遅れた分、既に良い潮は終わっており、それ以降は魚影も消えてしまったようであった。ハプニングさえ無ければ、このポイントである程度釣れたことであろう。次に移動したのは岩屋港のすぐ前であった。ポイントが小さい場所であり、私は1匹ゲット出来たが、殆ど釣れずにまたまた移動することとなった。
本日は、どこのポイントに行ってもイカナゴがたくさん泳いでいた。特に岩屋沖は凄い群れで泳いでいた。これだけたくさん居るのだから、磯から魚が出てきていてもおかしく無いと思うのであるが、やはり潮の加減なのか食ってこなかった。船は10分ほど走ってポイントUに到着した。スタート直後は、ポロリポロリという感じでメバルが食ってきた。今年は、どこのポイントでも「釣れれば良型」である。特に25cm以上の型が半数を占める。また、何故か追い食いが殆どない。メバル釣りと言えば、追い食いさせて一荷で何匹釣るかというのが楽しみの一つであるが…。
ある流し、良型のメバルが鈎掛かりした。追い食いさせてやろうと、竿をコントロールして暴れさせた。しかし、追い食いの気配が無かったので上げようとした時、ガツンと重みが伝わってきた。根掛りしてしまったのかとゆっくり引くと、重たいが根には掛かっておらず動いていることがわかった。竿をゆっくり起こし、じわじわとリールを巻こうとすると、横に走り出した。ハリスは1.2号なので無理は出来ない。今まで経験したことのない引きをするので、相手が何かわからないが、水深も浅いので獲りに行くことを決意した。
隣近所の方が仕掛けを上げてくれたので、私はお祭りを気にせずあしらうことが出来る状態になった。2,3分して魚が上がってきて目視出来た。茶色くて平べったいので初めはエイか?と思っていたが、正体は「ヒラメ」。しかもイカナゴを付けた鈎に掛かっているのではなく、掛けたメバルの腹に噛みついた状態で上がってきた。船頭が掬おうとしたが、さすがに鈎に掛かってなかったので、水面で魚を離し帰って行った。5,60cmあったので獲れていたらラッキーだったのに…。これぞハプニング②であった。
その後も同じポイントを何回も流し続けた。本日は、メバルが浮いていることはあまりなかったため、釣れている人を見ていると、殆どが一番下の鈎に食いついていた。私が釣ったメバルも70%は一番下の鈎であった。このような日は数が伸びない。時計を見ると21:30、この時点で私は5匹ほどの釣果…。私は右舷のド真ん中に座ったのだが、一番前と後ろの方が良く釣っておられた。
船頭は、出船時のハプニングについてお客に申し訳無かったと思ったのか、22時を過ぎたのに帰ろうとしなかった。また、だらだらと釣れ続いていたので、時間が長くなればなるほどお客の釣果も伸びていった。しかし、岸のパチンコ屋の電気が消えたという23時ぐらいに納竿となった。私の釣果は、メバル10匹とガシラ5匹であった。左舷の釣果は知らないが、右舷では私が一番釣っていなかったと思った。底でしか食ってこない時は、鈎数は4~5本で少々硬めの竿が良いと思った。私が使っていた竿は柔らかかったので、オモリを底から切る際に、ボヨ~ンと仕掛けが上がってしまい、食いが悪かったのではないかと推測する。今度の釣行では、磯竿の1.5号ぐらいで釣ってみるつもりである。