2月3日のカサゴ釣り以降、長・若潮の日が土日に無いことと、今年は寒くて荒天の日が多かったので、釣りに行こうという気にならなかった。プラス仕事が忙しくて帰宅が遅い日が多く、更に行く気をなくしていた。
カレンダーを見ると3月も後半、昼間のメバル釣りの状況を見ると、ここ10年ぐらいの間では、最悪の状況である。この原因として考えられるのが、1,2月のメバルの産卵期に抱卵したメバルを釣っているし、おととしぐらいから流行っている「ワームを付けたサビキ釣り」にあると思った。私は見ただけであるが、10cmぐらいのメバルが鈴なりになって釣れていた。そんなに小さいメバルなら逃がしてやればいいのに…と思うのだが、釣れない日はそうも行かなくなる。小さいメバルを持って帰るようになると、いずれ釣れなくなると思っていたのだが、とうとう現実化してしまった。
今まで自然が魚を増やし続けてくれていたのだが、その均衡を人が破ってしまったのだ。遊漁船も話し合って協定を結ばなければ更に魚は減り続けるだろう。ちなみに、東京湾のメバル釣りは2月1日まで禁漁である。
本日は金曜であるが、私は休日出勤した日があったので、だいぶ前から22日に代休を取ることにしていた。潮からして本当は昼間のカサゴに行きたかったが、お客が無かったので夜メバルに行くことにした。前にも書いたが、昼間のメバルは本当に釣れていなかったため、ちょっと心配であった。
昼間、パチンコをしていたら、何故か連チャンが続きまくって集合時間の17時に10分遅刻してしまった。私が予約順の最後だったので、問題は無かった。お客は5人、ミヨシが空いていたので右舷のミヨシに座った。そしてすぐにタックルの準備を行った。この日のタックルは、「瀬戸内メバルスペシャル495」に本日買った「ステファーノ200」である。このリールは非常に軽量で、回転も凄くなめらかである。中鹿丸の船頭が絶賛していたので購入してみた。確かに今まで使っていたTDジリオンより80グラムぐらい軽い。夜釣りなので、穂先に電気発光の「ミライト」、仕掛けの上には「ケミホタルミニ」を付けた。仕掛けはハリス1号の7本鈎仕掛けでオモリは20号を使用した。餌はシラサエビであった。
17:40出船、ベタ凪の明石海峡を走り岩屋沖のポイントに向かった。10分ほどで到着し、ポイントを確認した後すぐに仕掛けを下ろしてみた。しかしまだ潮が速く釣れないことがわかると、船は更に走ってポイントOに移動した。潮はそこそこの速さであったが魚影が出ておらず、暫く釣ってみたものの結果は出なかった。
船頭もたまらずポイントUに移動した。水曜はここで良い魚影があったと言っていた。釣始めはアタリが無かったが、暫くすると流し方も合ってきたのか釣れ出した。イカナゴを食べて元気が戻ったためか、引きが非常に強く追い食いをさせれる状況ではなかった。また、釣れるメバルの型が良く、ハリスが1号なので殆どの魚を玉網を使って取り込んだ。
私は7本鈎で釣ったのだが、この日の釣れる棚は結構上の方で、上から2,3,4本目の鈎に食うことが多かった。そのくせ、一荷で釣れることが一回も無かった。理由は分からない。潮が緩い間は、一流し1,2匹ぐらいのペースで釣れ続け、その間に30cmクラスの大型が3匹釣れた。この大きさになると、玉網で掬わなければ取り込むことが困難となる。夜釣りの場合は特に、マイ玉網を持って行くことをお勧めする。こんなに大型が揃って釣れたのは初めてであった。そして21時頃から急に潮が速くなり、ポイントOに移動した。
ポイントOでは、かなり良い魚影が出ているとアナウンスがあったので、気合を入れて釣ってみたが、以外にもアタリが無く、私は1匹追加しただけに止まった。そして21:45に納竿となった。結果、メバル20匹とカサゴ3匹であった。何より本日のメバルは型が良かったため、帰る道中、メバルの引数の割にはクーラーが重く感じられた。
本来は、船で写真を写したかったが、夜釣りの場合は電車族にとっては帰りの時刻が気になる。一本乗り遅れると家に到着するのが20分は遅くなる。この日も着岸してさっさと帰れば新快速に乗れるので、写真を撮らずにすぐに帰った。
帰ってすぐに刺身を造った。薄造りにしてポンズで食べたのだが、身に甘味があって非常に美味しかった。5月後半ぐらいになると、もっと美味しくなる。しかし、今年はどうなることか? 昨年、私は5月の連休にボロボロの釣果であったので、結局それ以降はメバル釣りに行かなかった。そのようにならないよう祈るばかりである。