2013年2月3日 中鹿丸のカサゴ②

景色

1月の初釣りから約1か月が過ぎてしまった。その間釣りに行っていないのかと言うとそうではない。ヘラブナの例会が20日にあったのだが、残念ながらボウズに終わってしまった。昨年の1月は釣れたのだが、今年は厳しかった。今年は厳しいと言うより、このところヘラブナ釣りで、1,2月にまともに釣れたことが無い。例会と言えども、1,2月は無しにして、釣れる月に2回にして欲しいと思う。

その点、明石海峡のカサゴは、潮を間違わない限り裏切られることはない。2月3日は長、若潮では無いが、小潮でそこそこ釣れそうなので乗船することにした。今年はメバルが極端に低調であり、明石海峡周辺の釣り船も、メバルメインからカサゴメインの狙いに変更している船が多く見受けられる。

この日は出船が7時なので朝5時起床、パンを食べながら紅茶を飲み、パソコンを立ち上げて前日の釣果と天気予報を見た。すると須磨の釣り船は、このところ潮に合わせた出船をしているように見受けられた。朝11時出船の16時帰港とか、カサゴをメインにメバルも狙うのだが、釣れる可能性のある潮を重視しての出船にしている。商売中心からサービス中心に見えるのは、良い傾向だと思った。夏のアジ釣りで、浦島丸がこの方針で釣らせてくれたのは本当に嬉しかった。

JR2番電車に乗り明石に6:30頃到着した。まだ辺りは暗かったが、東の方から夜明けが見えて来ていた。12月1日の状況に良く似た状況だと感じた。これからは段々と朝が早くなってくると思う。乗船場に着くと誰も居らず、乗船して準備されていた。と言ってもお客は一人、常連のKさんであった。今日の客は何人?と聞くと、3人の返事が返ってきた。結局はジャリ置き場からもう一人のお客が乗船し6:50に出船した。

生簀

中鹿丸で釣ると、カサゴなら素人さんでも30匹は釣れる。他の乗合船ではそんなに釣れることは無いのだが、何故かお客が少ない。中鹿丸に何故お客が来ないのかと、他の釣り船に行った時に話が出来た人に聞いてみた。その結果、中鹿丸の常連の釣技が上手い方が殆どで敷居が高い…という回答が多かった。中鹿丸の常連は、私も含めて他の釣船に乗船すると竿頭になる人は多いことは確かであるが、それは研究と努力の成果であり、仕方無いことだと思う。

次に多かったのが、指導(する言葉)が厳しいということであった。確かに言葉が優しいとは思えないが、言っていることは常に正しい。その指導について、受ける側がどう判断するかということになる。これだけ潮の速い釣り場にド素人が来られると、一人のために船全体がお祭りになって目茶目茶になってしまうことがある。船頭も皆さんに快適に釣らせようと指導するが、素人さんは知識が無いのでその意味が分からない…。何回も同じミスを繰り返すと、船頭の言葉もより厳しくなってくることは仕方ないことだと思う。

また、駐車場が無いことが車で来られる方にとってリスクを感じられているようであった。このことは昔から船頭に忠告してきたが、市営の駐車場が朝5時からOPENしてくれることで解消されたと思っている。あとは、帰港後の氷や飲み物、おしぼりなど、他の釣船では当たり前のサービスが無いことも「サービスが悪い」という要因のようだ。(コーヒーは無料です)

生簀

出船して20分ほど走って岩屋沖のポイントに到着した。一流ししたが、潮が速かったためすぐに移動した。次のポイントは1月6日に良く釣れたポイントである。釣開始直後から入れ食いモードになった。いつもながらお客が少ない日は、2本の竿で釣らせてもらっている。餌は自分で用意してきているので、船に迷惑は掛けていない。潮が本当に緩くカサゴ釣りには良い潮なのだが、ポイントに流れて行くまでの時間が掛かる。その代りポイントに入ると2本の竿にアタリが出て、汗が出るほど忙しい状況となった。

このポイントで40匹ほど釣ったところで潮が殆ど止まってしまった。船頭が瀬戸(明石海峡の中央ぐらい)に行くか、このままここで続けるかの選択を聞かれた。このところ、このポイントばかりであったので、一度チャレンジしたいと意向を伝えると、船頭は瀬戸に走ってくれた。

初めのポイントは、岩屋側の沖であった。根掛りはしたものの、誰にもカサゴは釣れなかった。次に移動したポイントは、鯛釣りに行ったポイントであった。2流しほどは潮が緩かったが、思っていたほどカサゴは釣れず、すぐに潮が流れ出した。もうこのポイントでは釣りが出来ないので、元のポイントに戻ることとなった。しかし、元のポイントは潮が速くなっており、釣れる状況ではなくなっていた。そこで船は沖のポイントに移動した。

竿

次のポイントは沖合のポイントであった。前回はそこそこ釣れたのだが、やはり潮が速かった。3流しほど釣って数匹ゲット出来たが、後が続かず花博下のポイントに戻ってきた。まだ潮は速い状況にあったが、暫くするとカサゴが釣れる潮となった。

何故かこのポイントでは、潮が速かったのが要因なのかわからないが、型のいい25cmぐらいのカサゴが連発した。こんなことは滅多にない。しかも産卵は終わっていて、身の厚いカサゴが多かった。帰って刺身にして食べたところ、とても美味しかった。

この日はやはり潮が速く、思っていた以上に根掛りが発生し、仕掛けをたくさん失った。こんなにロスしたのは久々であった。仕掛けは十分に持って行っているのでゼロになることはないが、2本の竿で15本ほど仕掛けをロスした。枝針もその倍ぐらいロスした。

暫く釣れ続いたが、時刻が13時を迎えて納竿となった。結果は63匹に終わった。潮が思ったより速かったので、この数に納得するしかない。4月までは、長、若潮の日が土日になることが無いので、4月からの長、若潮の日は狙い目であることに間違いは無い。