昨年12月にスカパーの釣り番組「関西発!海釣り派」に出演させて頂き、とても嬉しかった。ただ、スカパーに加入している友人が殆ど居らず、私が出演しているところを見たいという方には、釣りビジョンさんから頂いたDVDを回して見てもらった。面白かったのが見た感想であった。釣りを良く知っている人は、「女の子にあれだけ釣らせたのは立派」と言ってくれたが、釣りを知らない人からは、「カワハギってあんなに簡単に釣れるんですね」という回答が複数あった。そんなに簡単なら、一回行って結果を報告してくれ…と言いたかった。この収録の日は、他船の釣果は良く無かった。中鹿丸だけ釣れていた感じであった。
5時間ほど収録して50分ほどに編集されているため、今回の釣果からして釣れている場面が殆どとなっても何の不思議もない。しかし、色々と試聴者に見てもらうべき内容が随所に分けて組み立てられており、さすがプロが作った番組だと思った。DVDを見た方から「どんな台本だったの?」と聞かれたが、実際はほとんどなしであった。だいたいどの釣り番組にもあるパターンで進め、ここは自分の意見を入れるべきと思ったところに意見を入れた。TVの方から特に注文も出なかった。
12月20日、スカパーのお試し体験で番組を見た。放映されている番組を見て「これは有料だけど全国放送なんだ、カワハギの本場、関東の方も見ているかもしれない、どのように評価されるのだろうか…」というのが自分の感想であった。何はともあれ今回の出演は、たくさん釣ることが出来て成功したと思う。また別の魚で出演したいと思っている。
実は、先月の30日に広島へウマヅラ釣りに行く予定であったが、天気予報が悪く中止になってしまった。広島に行っていたら、正月は釣りに行かない予定であった。しかし、行けてないので釣りに行きたくなり、正月に初釣りに行くことにした。丁度6日がカサゴに良い潮であったので、今年も昨年と同じく初釣りはカサゴ釣りに行くことにした。前日まで最低出船客数に届いていなかったが、何とか出船出来る状態となった。
この日は出船が7時なので朝5時起床、パンを食べながら紅茶を飲み、パソコンを立ち上げて前日の釣果と天気予報を見た。すると1月なのに、まだタチウオが良く釣れていた。どうもメバルが低調なためか、出船していない釣船もあるようであった。天気は晴れで、ちょっと風が出るようであったが、結果的に釣りに影響があるような風は吹かなかった。
JR2番電車に乗り明石に6:30頃到着した。まだ辺りは暗かったが、東の方から夜明けが見えて来ていた。こよみを見ると、日の出は成人式の頃が一番遅い。私は12月の冬至の日が一番遅いと勘違いしていた。乗船場に到着すると、成金竿男が釣り座を確保してくれていた。と言っても客は4人なので、どこに座っても同じようなものである。早速準備に掛かったが、竿に糸を通してきているし仕掛けがシンプルな2本鈎なので、すんなりと終わってしまった。
6:50頃に最後のお客が乗り込み出船した。この日は長潮なので、この出船時刻だと潮が結構流れ出しているのではないかと思っていたのだが、最初のポイントに到着して仕掛けを下ろしてみると、やはり結構流れていた。数匹釣れたが、カサゴ釣りが出来る状態ではなくなっていた。すぐに別のポイントに移動したのだが、そのポイントも結構潮が流れていて、根掛りが激しくポイントを移動した。
3箇所目のポイントは、花博があった場所の沖であった。「やってみよか…」のアナウンスが出て仕掛けを下ろし、オモリが底についたら即糸フケを取り、50cmほど底を切りゆっくりとオモリを底につけてアタリを待つ。「クククッ」とカサゴのアタリがダイレクトに手元に伝わってくる。慌てることなくスッと竿を立てて電動のレバーを回す。 竿がカワハギ竿なので、魚信がダイレクトに腕に伝わってくる。カサゴもメバルの長竿で釣った時は、引きがそんなに強く感じられないが、硬い短竿だと力強く引きを楽しむことが出来る。このポイントで昨年釣った時はミニカサゴが多かったが、今回は中型が殆どであった。潮がトロトロと流れる時間が続き、みなさんカサゴが居る場所に来ると入れ食い状態となり、数を稼いでおられた。このポイントで3時間ぐらい釣り、私は60匹ぐらい釣っていた。イケスは既に赤く染まっていた。次のポイントに移動する際に、半分ほど魚をシメてクーラーに入れた。
最後のポイントは、潮の緩い日にしか出来ない沖合のポイントであった。去年は、大型のフグに悩まされたが、今回はカサゴが順調に釣れた。流すラインに何箇所か人口漁礁があり、その周辺でアタリが出た。その中で、一際強い引きがあり、何が釣れたのかと思って上げてみると35cmほどのイシモチであった。食べて余り美味しくないので、すぐに海に帰ってもらった。暫く釣れ続いたが、このポイントも潮が速くなってきたので13時に納竿となった。
結果カサゴ92匹であった。何より今回はミニサイズが少なく、納得の釣果であった。初釣りとしては、今年も最高の釣果だと思った。カサゴと言えども、これだけ数釣ると重量もある。帰り明石駅までと、六甲道から家までの道のりは、とてもしんどかった。
帰宅して、早速カサゴの刺身を造った。関西では顔が大きいことから「ガシラ」と呼ばれている通り、大きさの割に取れる身の量は少ない。しかし、しっかりとした白身で、明石海峡で釣れるものは特に身に味があり非常に美味しい。私はこの刺身を、ポン酢で頂くようにしている。この時期、釣り物も少ないので、カサゴ釣りに行くことをおすすめしたい。小潮、長潮、若潮の日に行けば、絶対に釣れる。難易度も低いので、初心者にはうってつけのターゲットである。