今季初めての広島遠征だ!今年初めてとなる1月28日の結果はかんばしくなかったが、今回と11月に予定している釣行には、いつもながらの釣果に期待していた。仲間も 気持ちは一緒で、この日を心待ちにしていた。明石海峡では、カワハギを爆釣している船もあるが、明石で釣れるカワハギは、和歌山辺りで釣れる物とサイズがまるで違って小さいし釣期も短いので、やはり私はウマヅラに気持ちを集中する。
前日、インターネットで天気の状況を確認すると、気にしていた雨は降らない予報になっていた。私は定時が来ると、そそくさと会社を脱出して帰宅し、夕食を取って風呂に入りひと寝入りした。嫁さんに0:15に起こしてもらい、紅茶を飲みながらインターネットで前日の釣船の釣果を見た。アオリイカは、全般的に型は良くなっていたが数が落ちてきていた。タチウオは好調が続いていた。0:50に毛糸先生が家まで迎いに来てくれ、次に金魚さんをJR六甲道で拾い、成金竿男の家に1:20頃に到着し出発となった。
今回のメンバーは、毛糸先生、金魚氏、成金竿男と私の4名であった。山陽道を走り一路広島を目指す。道中1回休憩して、午前5時頃に乗船場近くの釣具店(アングル)に到着した。 先日がまかつのHPを見たら、広島用に「ウマヅラSpecial195」という竿を発売したと書いてあったので、どんな竿か見てみた。箱から出して見た訳ではないので、調子を確認していないが、何より1.95mという長さが微妙であった。帰りに船頭から話掛けてこられ「195は短い、せめて仕掛けのことを考えて2.7mはなければ…」と言われた。また、3.3mを復活させることを望んでおられた。私も、もう少しグリップとかをカワハギ竿風にした新バージョンを作ってもらいたいと思っている。
隣のセブンイレブンで朝食と昼食を購入した後、すぐ近くの乗船場に到着した。暫くすると、他のお客さんも全員揃い5:50頃に出船となった。 船はいつものように全速で走った。そしてポイント周辺には7:10頃に到着し、みなさん一斉に支度に入った。私は竿に糸を通してきているので、すぐに準備が終わった。みなさんの支度が終わるまでの間、船はポイント周辺をグルグルと回って流すのを待っていた。
だいたい支度が終わったところで、25mの指示が出て釣り開始となった。そして一投目からすぐにアタリが出て私にヒット、穂先をクンクンさせて上がってきたのは、30cm超えの大型であった。玉網で慎重に掬って1匹目をゲットし、ボーズから脱出となった。去年、同じポイントで釣れたウマヅラの型は、思っていた大きさより小さかっただけに、この型は嬉しかった。その後も毎流し、釣れるかエサを全て取られるかの状況が1時間ほど続いた。釣れるサイズも25~35cmで、半分は玉網を使うサイズであった。私は、このポイントで12匹ゲットすることが出来た。隣で釣っていた成金竿男は、風て船がちょっと揺れていたのでアタリが取り辛く、2匹しかゲット出来ていなかった。
食いが悪くなったところで船は移動した。昨年大型が良く釣れた40mのポイントであった。数回流したが、成金竿男が1匹釣っただけに終わってしまった。次のポイントは、昨年小型が入れ食いになった場所である。このポイントでは、一流し目から入れ食いになった。また、このポイントも釣れるサイズが、昨年と違い大型が殆どであった。皆さんバタバタと釣っていたが、 10回ほど流すとピタッと食いが止まってしまった。なお、このポイントで成金竿男が、13cmほどの超小型を7号の鉤で、ちゃんと口に鉤掛かりさせて釣ったにはビックリした。それだけの技術があるならもっと大型を釣れよ…と思ったが、単なるマグレであった。
時計を見ると11時、この時点で私は23匹であった。それから色々とポイントを回ってくれるものの、何処も潮が速かったためか、仕掛けを降ろしても食い気が無かった。船頭は、今まで行ったことの無い遠くのポイントまで走ってくれたが結果が出ず、結局、朝一番に入ったポイントに戻ってきた。時刻は12時を回っていた。ふと毛糸先生が「齋藤さん、今日はオモリ25号使っているんですか」と言われた。私は、20号を使っていると思っていた。朝イチに準備の際、20号と思ってセットしたのが 間違って25号であった。確かに一投目、穂先の曲がりがいつもと違うなあと思ったが、今年初めてであったので、間違っていることに気付かなかった。
このポイントでは、時間が経過していたので潮も良くなったのか、ウマヅラが食い出した。潮が緩くなったと言いつつも結構流れていたため、ポイントは一瞬で過ぎてしまう状況であった。そのため、仕掛けの投入に少しでも遅れると、食ってくることは無かった。潮が速く 魚が大型の時は、比較的アタリがはっきりと出る。オモリを20号に訂正したこともあるが、ここでは穂先に大きなアタリが出て、確実に釣ることが出来た。船頭は、釣れない時間があったためか、時間を延長して釣らせてくれた。最後の方では潮が緩くなったため、一匹目を早く釣り上げれると再度投入出来て、同じ流しで2匹ゲットすることが出来るようになった。
ダブルも2回あったが、14時前、遂に沖上がりとなってしまった。このポイントで18匹ゲット出来て、トータル41匹釣ることが出来た。メンバーの釣果は、毛糸先生23匹、成金竿男17匹、金魚さん15匹であった。本当に去年と違い型が良かった。しかし、この型こそが、我々が望んでいる「広島サイズ」である。このサイズが釣れるからこそ、はるばる広島まで遠征している のだ。美味しく食べるため、船がポイントを移動する際に、皮を剥いで内臓を取り去っている。今年のウマヅラは型が良いこともあるが、肝が今の時点で結構入っていた。次回は11月24,25日を予定しており、その頃は、更に肝が入っていると思うと、余計楽しみである。
行きの車中で、成金竿男が電子レンジで作った焼き牡蠣が美味しかったとの話が出た。牡蠣はそこらのスーパーに行けば、何時でも購入出来るので、広島でわざわざ買って帰ろうとは思わなかった。しかし、友香丸の船長は漁師もしていると聞いていたので、良い牡蠣が手に入るか聞いたところ、前以って連絡しておけば購入可能ということがわかった。そこで次回行く時は、買って帰ることにした。この件の結果は、またHPで報告する予定。
帰りの車中は、成金竿男の「セコ鉤仕掛け」が話題となった。前回は私の竿と仕掛けを使ったので、竿は3.3mで6本鉤であったが、今回は「ウマヅラハギⅡ2.7m」を購入したので、竿が短くなる分、枝鉤を1本減らさなくては、仕掛けの操作がし辛くなる。そこで同じ枝数にするため彼が考えたのが、オモリのサルカンから枝鉤を出す策である。カワハギでは、底鉤に集中して釣れる時に使う手であるが、宙層で釣る釣にはセコい性格でなければ実行しないと思う。その結果、このセコ鉤にグレとウマヅラが食いついていた。理由を聞いたら、私に出来るだけ釣果の差を開けられないようにするための策らしい。やったことはセコいが、考え方は正解である。この釣りは、扱えるなら枝鉤の多い方が有利なことは確かである。 次回は、私もセコ鉤付けて7本鉤にして「1本」差をつけてやろう。
11月は、釣りのスケジュールが詰まっている。1年間の冷凍アオリを作るためと、広島で大型の肝入りウマヅラをたらふく釣るためである。今回も地元の方に「こんなに釣って帰ってどうするのですか?」言われたのだが、私が狙って行く釣り物は、はっきり言って自分が食べて納得する美味しい獲物しか釣りに行かない。そのため、一度でもプレゼントした人は、私が釣行して獲物をもらえることを期待している方が多い。たくさん釣って帰っても、いつも自宅で消費しきれない分は、誰かが消費してくれて、無駄な殺生をしていないことは確かである。