2012年9月1日 浦島丸のマアジ⑤

青サギ

浦島丸マアジ釣りシリーズが5回連続となった。今年、4年ぶりにマアジが釣れたことと、魔性サビキが良く釣れて面白かったこと、また、食べてめちゃめちゃ美味しいのが要因だ。どこの船もマアジ専門の釣りはやっていないし、マアジ釣りに合せた出船を考えてくれるサービスは、本当に嬉しい限りであった。そんな細やかなサービスが受けているのか、何時行っても賑わっていた。そして今回 のマアジ釣りを、本当に最終回にすることにして釣行した。

8月半ばで終わってしまうのかと思っていたが、その後も釣れ続いていた。タチウオは、初日あたりは好調であったが、産卵に入ったのかその後はさっぱりである。そんな状況のこともあり、タチウオ+マアジかマアジ専門で出船されている。本日は、午後のマアジ専門だけであった。良い潮のこともあり、通常13時出船であるが本日は12時出船となった。

毛糸先生に10時に迎えに来て頂き出発、15分ほどで乗船場に到着した。本日は早い者順で釣り座が決まるので、場所取りのためクーラーを置きに行った。すると既に竿が2,3本刺してあったのと、1人乗船されていた。右舷のトモ付近には何も置いてなかったので、トモから3人分の場所を確保した。その後、エサ光に行って、ドンブリカゴと氷を買った。ドンブリカゴを買う際、丁度店員さんが商品を補充している最中であった。思わず「そのカゴ、良く売れるでしょう…」とイヤミを言ってしまった。私も注意しながら釣っているが、釣れない時ほど良く消耗してしまう。

毛糸先生の友人と落ち合い乗船場に向かった。途中、警察が来ていて周辺の駐車違反の車を捕まえていた。我々は乗船場に近い所で荷物を降ろし、私が見張って車を駐車場に入れてきてもらった。私は駐車場に行ったことが無いが、結構遠いと聞いている。戻ってきたのでみなさん荷物を担いで乗船した。暫くすると中鹿丸でたまに会うT氏が乗船してきた。この乗船場は家から近く、自転車でも来れる距離と言っていた。11:30頃に船頭と奥さんが来てアミエビを配ってくれ、12時前に出船した。

本日12時に出船したのは、釣れる潮がその頃にあるからである。ポイントに到着して、すぐに「やって下さい」とのアナウンスが出た。毛糸先生と「この流しで釣れなければ、今日は危ないかも…」と話をしていた。すると、その 「危ない」であった。初めに釣れたのは小あじばかりであった。「危ない」状態であったので、南蛮漬けにしようと小あじもキープすることにした。初めは小あじばかり10匹ほど釣った。引き潮が結構強く流れていた。

本命が釣れないので、船は海釣公園沖に移動した。ここはヤマを見易いので、根はきついがかわす事が出来る。丁度、磯場の寸前ぐらいで本日第一号の本命マアジをゲットすることが出来た。毛糸先生もほぼ同時ゲットした。2人でぎりぎりのとこだけやねと確認した。それから3流しぐらい同じポイントでマアジをゲットすることが出来た。暫くするとちょっと潮が緩くなったところで船は移動し、本日の本命ポイントに向かった。

生簀

毛糸先生と「ここで今から釣れなかったら、もうマアジは終わりやね」と言っていた。やって下さいのアナウンスの後、暫くしてから入れ食いが始まった。但しどれぐらいの間、釣れ続くか予想が立たないため、釣れる間に出来るだけミスをしないよう心掛けた。しかし、マアジの口は弱いので自分がどれだけ注意していても切れる時は切れる。それでは確率を上げるにはどうすればいいのか???答えは出来るだけファーストヒット(初めの鉤掛かりさせること)を多く出るようにして、途中で逃げられてもすぐに再チャレンジ出来る状況を作ることである。

サビキならそれは可能であるが、エサを刺す釣りではそれが出来ない。そこが釣れる日に大差が生まれる要因であると考える。潮が緩くなったため、船はずっと同じ場所に居座った形で釣り続けた。時合が短かったら困るので真剣に釣った。すると魔性効果で入れればアタる…を繰り返すことが出来た。 途中T氏が「エサ釣りよりサビキの方が良く釣れるということが、本当にあるんだ」と驚いていた。

しかし、良く釣れる日のように食いは続かず 1時間程で潮は終わってしまった。私は、この時合に20匹ほどゲットすることが出来た。その後、潮は西向きとなり、船は再び海釣公園沖のポイントに移動した。流れ出しに期待していたが、願いも虚しく釣れるのは小あじばかりであった。磯場を攻めるので根掛りが酷く、みなさん次第に釣る気が無くなっていた。17時頃には片付ける方がちらほらと居られた。そして 何も釣れないまま17:30に納竿となった。

結果は、28匹と小あじを20匹ほどであった。周り、特に左舷後方の方はマアジを殆ど釣っていなかった。本日は、潮の止まりかけの一瞬が勝負どころであったと思う。私はそこに勝負を掛けて、それなりに釣ることが出来た。これだけ釣れたので、明日は何とか干し物を作ることが出来るのでホッとした。

干し物

干し物の作り方であるが、今の大きさのマアジなら、開いた後、8%(水1リットルに食塩80グラムの割合)の食塩水に40~60分漬け込んだ後、干し網に入れて風通しの良い場所で一日干せば出来上がる。乾きが悪い日は扇風機で風を当てるようにする。出来上がった後は、真空パッカーでパック詰めして冷凍保存する。食べる際は、通常の冷蔵庫に移し、解凍してから焼くと美味しく頂けます。このマアジの干し物は絶品です。誰にプレゼントしても「もう無いか?」と言われてしまいます。

今回恐ろしき効果を発揮した「魔性のサビキ」、次の出番は何年先になることか?次に釣れる時には、道具も進歩して変わっているかもしれない。みなさんも良く釣れた時に「何が良かったのか」を考察して、次の釣りに活用されることをおすすめします。すると今回の発見のように、自分だけ釣れる秘密を作ることが出来て、釣りが一層楽しくなると思います。 (努力しない人ほど聞きに来ることが良くわかった)

刺身

本日は、本当はもっと釣れることを期待していた。最終回として、もっとパッピーエンドにしたかった。しかし、この5回を通算してみると183匹も釣っていた。一回平均36,7匹釣っていたことになる。これだけ釣れていたのだから、全体としてハッピーエンドで終わることにする。

何故か浦島丸では「超ウルトラ名人」という称号を頂いた。どう受け取ったらいいのだろうか…

今後は、アオリイカとウマヅラにターゲットを絞る。広島遠征のスケジュールを決めて、船とホテルの予約をしなければならない。また、エサの海エビも用意して冷凍しとかないといけないねぇと、毛糸先生と話していた。釣りは、結果は別として予定だけは夢をもって立てることが出来るのが楽しい。