実は、今年に入って2回目のヘラブナ釣りだ。1月度の例会は日和も良く13匹釣れ、そのうちの1匹が42cmあって長寸賞となった。そして2月、今年も寒波がやってきて、前日に降った雪が残っており、朝 の気温は氷点下4度であった。ああ…寒い、 釣りは好きでも、こんな日には来たくないのが本音である。しかし最近の防寒服は凄く暖かい。私は、タックルもウェアーも大事にするので、1回買うと10年は同じ物を使っている。前回買った物がそろそろ10年経ったので、昨年新しいウェアーを買った。長い間使うのでゴアテックスの最高級品を買った。定価107,000円!(42%オフで買った)高かったが、それなりの品質であることを実感出来たので、悔いは残っていない。
この日も会員の方の車に同乗させて頂き、6:20頃に池の駐車場に到着した。 駐車場には雪が積もっており、暗いので初めはわからなかったが、明るくなってくると白い雪が輝いて見えた。こんな寒い日なのに、釣り池が少なくなったためか、予約していた人が次々と到着し 、すぐに駐車場が一杯になった。
7時前に釣り座の抽選が行われ、何と「1番」を引いた。 会員の話によると、最近も良く釣れている場所だと聞いた。ここ数年、1,2月は良い釣りをしたことが無いので、良く釣れる場所と聞いた時は期待があった。 予約していた1番桟橋の釣座に到着して、まずは桟橋上の雪かきをしなければならなかった。私は釣台(アルミ製)で雪を取り除いた。この日のタックルは18尺の竿で、エサは段底のバラケを打って魚を寄せ、グルテンで食わせる作戦だ。
釣り始めから 風も無く、非常に穏やかであった。しかし魚の活性は低く、10発ぐらいバラケを打ち込んでも、ウキに何の変化も見られなかった。すると、一番奥の釣り座の会員が、本日の第1号を釣り上げた。前回の1月も一番手前の一番か、一番奥が良く釣れた。我慢して打ち続けていると、ウキの周りに泡が出だした。そこで餌を両グルテンにスイッチした。冬場は、グルテンを固めに作り待ちの釣りが効果的である。
双眼鏡で小さなアタリを待っていると、5mmぐらいウキが動いたので、反射的に合した。ガツッと 長竿 の穂先から衝撃が伝わり、鉤に乗ったことがわかった。ゆっくりと竿を立てて慌てずに取り込んだ。これでボーズから逃れられた。この新松池では、ビクを使うと500円料金が高くなる。冬場はそんなに大漁は無いので、例会では、自己申告の匹数での勝負がルールとなっている。
その後もポツリポツリと釣れて、 昼休の時点で6匹であった。全体的にボーズは少なかったが、3匹以上釣っているのは両端の2人だけであった。そして後半戦がスタートした。冬場は、後半戦の方が気温が上がるため、良く釣れることが多い。しかし、この日は午後もパッとせず時間だけが過ぎて行った。15時が納竿の時刻であるが、皆さん釣れる気がしないのか、14:30頃から片付ける人もあった。
結果は10匹で2位となった。左の写真は最後に釣れた38cmのヘラブナである。新松池は、大型中心となっており、30cmから38cmぐらいのが殆どである。そのため、柔らかい竿は掛けてから寄せるのに苦労する。現在、飛燕峰烈火を使っているが、ちょっとパワーに欠けている気がする。そこで、今年は「ダイワX」を買うつもりだ。
しかし竿を買っても、ヘラブナ釣りはいつまで続けられるだろうか。このままだと会員の数が減り、10年も持たないような気がしている。釣りの後、池の近くのレストランで総会が開催された。いつもは別の日曜日に、スナックを借り切って開催していたが、色々と意見が出てやり方が変わった。確かに宴会もいいが、そこまでする必要があるかというと、無いのかも知れない。私は、釣りの先輩の意見に従うだけである。
私は昨年、年間優勝したので賞を頂いた。2年連続である。3年連続は、長い歴史の中で今まで無かったということである。但し、昔は会員が50人も居た頃があったらしく、 年間優勝を達成出来る確率が今と全然違っている。しかし、いずれにせよ、今年も頂点を目指して真剣に釣りをすることに変わりはない。