2012年1月3日 中鹿丸のカサゴ①

☆あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。

浦岡シメ姿

おおみそかのウマヅラ釣りは良かった。当然たくさん釣れたことも良かったが、釣った魚を正月に美味しく頂けたことが良かった。正月に天然物の美味しい魚は売っていない。これは釣り人の特権だと思う。今年も行けたらおおみそかにも行きたい。

今年の初釣りは、3日のカサゴと前々から決めていた。潮がいいので、行けば絶対釣れることがわかっていた。後は天気だけが問題であった。天気図を見ると2日は風が強いことが予想された。案の定、かなりきつい風が吹いた。3日は等圧線も広がり、風はそんなに出ないことを予想していたら、やはりその通りとなった。

天気予報によると、最低気温は0度と言っていたが、朝5:20に家を出るとそんなに寒く無かった。三ノ宮のビルに気温の電光掲示板があるのだが、気温5度になっていた。本日のメンバは、ワンタッチ釣師と高校の同級生J氏と常連のT氏とお客さん1名の計5 名であった。J氏には、前回カワハギに行った時から誘ってくれと言われていた。カワハギ以外にも船釣りをやりたいが、わからないので教えて欲しいということであった。彼に竿はカワハギ竿でいいが、リールは電動を購入することを勧めた。それは、釣っている途中で納得してもらえた。

6:10頃に乗船場に着いたのだが、ワンタッチ釣師が居ない。とりあえず電話してみると、じゃり置き場で待っているとのことであった。実はこの日、魚市場が休みなので、乗船場に車を置くことが出来たのだ。そのことを言うのを忘れていた。暫くして乗船場に到着し、全員揃った6:20頃に出船となった。まずは 、港からすぐ近くのポイントMで釣ることがわかっていたので、出船前に支度を済ませておくようアドバイスしていた。そして港を出て10分もたたないうちに、ポイントMに到着した。空はまだ薄暗かった。

船頭は潮の加減を見たあと「やってぇ~」のアナウンスで釣り開始。この日の潮は長潮 なので、潮の緩い時間が長い。カサゴは根の中に居る魚なので、根を攻めることになる。潮が速いと根掛りが酷く釣りにならない。一流し目は、まだ暗いので釣れるか不安だった。しかし、そんな心配は関係なくコンスタントにカサゴが釣れ出した。

■ハンドレット(100匹)への道

釣果119匹

オモリが底についたら即糸フケを取り、50cmほど底を切りゆっくりとオモリを底につけてアタリを待つ。「クククッ」とカサゴのアタリがダイレクトに手元に伝わってくる。慌てることなくスッと竿を立てて電動のレバーを回す。 30分、1時間…この繰り返しである。イケスはみるみる赤く染まって行った。この日は普段の長潮の日よりも、潮の緩い時間が長く感じられた。海も穏やかで最高の釣日和であった。結果的に3時間ほどこのポイントで釣ることが出来た。 皆さん次のポイントへの移動中、余りにも釣れたので、魚をシメてクーラーに入れた。私もシメて数えながらクーラーに入れたが、その時点で80匹は釣れていた。

ガシラ初挑戦のJ氏も初めは根掛りに苦戦していたが、コツがわかってからはコンスタントに釣り出した。水深も30mはあるし、35号のオモリも重たい。こんなに良く釣れると 仕掛けの上げ下げもかなりの回数となる。この釣に電動を使わなかったら、こんなに数釣るのは大変な作業となる。私が「電動を購入して持ってくるように」と言った意味を理解してもらえた。

次のポイントは、昨年良く釣れたポイントOであった。釣り始めたが潮が思っていたよりも流れず、ほとんどカサゴは釣れなかった。その代わり30cmはありそうなフグが、船中で2,3匹上がった。私は、このポイントで知らぬ間に鉤を3回切られていた。 おそらくこれはフグの仕業である。

余りにも釣れないので、11時を回った頃、ポイントKに移動した。このポイントは根が荒く、かなり根掛りしたが、魚映も濃く良く釣れた。但しこのポイントで釣れる魚のサイズは、ちょっと小さかった。だいたい根のきつい場所について、陸のヤマを覚えたので、置き竿も出してやってみた。きつい所では仕掛けを上げておいて、釣れる場所に来たら仕掛けを下ろした。この作戦がみごとにハマって数を伸ばすことが出来た。

13時「悪いけど置こか…」のアナウンスで沖上がりとなった。道具を片付けて後半釣ったカサゴをシメた。全部で119匹であった。目標は100匹越えであったので、何とか目標達成である。初釣りとしては最高のスタートとなった。この日は最低でも50匹台とみなさん良く釣っておられた。当然のごとく、持ち帰るのが重たかったこと、料理に多大な時間が掛かったことは言うまでもない。そんなに釣らなくても…と思うかも知れないが、釣る事は楽しいことなのであります。

青サギ

左の写真は「青サギ」である。明石港やヘラブナの釣池で良く見掛ける。船頭にとっては、船べりにフンを落とされるので憎き敵である。口の中を見て頂きたい。船着き場で船頭と話をしていたら、船頭のイケスからカサゴをくわえて逃走した。パクったのは良かったが、カサゴがこの鳥には大き過ぎたのか、飲み込めずにいる様である。人慣れしてズル賢くなった鳥だ。これも生きて行く為には仕方ないのだろう。

船頭は激怒していた。「こいつ絶対殺したるからなあ…と」

何と、1月28日に広島遠征が決まった。広島では3月までウマヅラが釣れることを聞いたので、メンバーで話し合った。その結果、みなさんもう一度行きたいらしく行くことが決まった。年が明けてもウマヅラが釣れるなんて、明石周辺では考えられないことである。