2011年12月31日 友香丸のウマヅラ②

広島-1

今年2回目の広島遠征だ! 23日は悪天候のため中止になってしまったが、今回は好天に恵まれ一年を締めくくる良い釣をすることが出来た。広島までは遠いが、行けばそれなりの恩恵が必ずある。今年は明石海峡のウマヅラはボロボロな状況なので、さらにその良さが感じられる。

今回は、またまたカラス氏のドタキャンがあり、毛糸先生氏、ワンタッチ釣師と3人での釣行となった。 「またまた」とわざわざ書いたのは、初めてで無いこと、またこれまで色々と他人に迷惑をかけていたので今回のことを受け止め、メンバーから除外することとなった。メールアドレス、電話番号を携帯、ハソコンからも消去した。2度と会うことは無いだろう。

いつものように深夜1時頃、私の家まで迎いにきて頂き、道具を積み込んで出発。道中2回休憩して、午前5時頃に乗船場近くの釣具店(アングル)に到着した。 30~31日にかけての夜は、帰省ラッシュには会わないと聞いていたが、確かに混み合うほど車は走っていなかった。特にトラックは少ない状況であった。

前回、全員揃ったらすぐに出船したので、5:30頃に乗船場に行った。するとこの日は一番乗りであった。 当日の釣り客は6名ということで、我々3人は前に座らせてもらった。 出船前、船長が、前回明石のウマヅラの釣り方を教えてあげた地元の方がすごく釣るようになった、何を教えたのか?と聞かれた。スペアの竿があったので、同じ仕掛けをセットして貸してあげただけ…と答えた。するとその方が来られて、竿まで貸してもらい釣り方を教えてもらえたことについて、すごくお礼を言ってもらえた。お陰で釣れるようになったということであった。

全員揃ったので、6:15頃出船した。風もそんなに無くポイントには、7:20頃に到着した。到着する寸前、天気が良かったので今年最後の朝日を拝むことが出来た。皆さん 一斉に釣りの準備に取り掛かり、だいたい準備が出来たところで投入の合図が出た。

広島-3

前回は初めの一投目から入れ食いとなったので、かなり期待はしいてた。 一流し目、船頭から20mとの指示が出たので、リールの糸で21mで止めてアタリを待った。するとすぐにはっきりとしたアタリがあり、難なく一匹目をゲットすることが出来た。 27cm程の中型であった。 それから3流しまでは、誰でも釣れるようなはっきりしたアタリが続いたが、何故かその次の流しからアタリが無くなったので、船はポイントを移動した。次のポイントは、前回に良く釣れたポイントである。この日もこのポイントはコンスタントにアタリが出て、2時間ぐらいの間に2つのポイントで、20匹台をゲットすることが出来た。型も25~30cmと、玉網を使おうか迷う程の物が揃っていた。これで正月のおかずが出来てホッとした。

この日は、ポイントを替えた直後の数流しは良く釣れるのだが、学習効果がついているのか、何回か流すとすぐに釣れなくなった。しかし、餌を食わない訳ではない。上手く餌を取られてしまっているのだ。そんな時、相手はアタリを出さないように食ってくる。そのアタリを取るのが腕の見せ所である。どうすればいいのか?答えは食いに来ていることを早く察知し、空あわせをして、次のアタリの取り方を工夫することだ。

ウマヅラは、どこかの鉤に餌が残っている限り、空合わせをしてもまた食ってくる。仕掛けが振られると、ちょっと食い気が出るようで、穂先を下げた後、次に仕掛けを張った瞬間に食っていることがよくある。そこを合わせればいいのだが、経験を重ねてこの意味がわかるまで時間が掛かる。2,3年では習得は出来ないと思う。

この日は、 前回、非常に食いが良かったので、8cmのショートハリスを実験してみた。すると、アタリは良く出るが、食い込みが悪いのか、掛かりが悪いように思えた。食いのいい日はもっと掛かるのだろうが、食いが良くない日は、イマイチということが分かった。

船は11:30頃、最後のポイントに移動した。初めて来たポイントである。流し始めの棚は25mで、暫く流すと20mとアナウンスがあった。初めのうちは、棚に合わせてもアタリが無かったが、数流しするとアタリが出てきた。しかも、釣れるサイズが大型ばかりであった。私はこのポイントに来るまで、玉網を殆ど使っていなかったが、ここに来てからは、ずっと玉網を使うような状況となった。ポジション的には一番潮下であるが、何故か良く釣れて、13時の沖上がり までに47匹釣ることが出来た。仲間も良く釣っており、毛糸先生も同じぐらい、ワンタッチ釣師も30匹台であった。私は途中 、道糸が切れたことと、ショートハリスで実験していたことで数が伸ばせなかった。

港に帰る途中、良く釣るようになった地元の方が話しかけてこられ、やはりウマヅラ釣に合った竿を使うようになって、釣れるようになったと言っておられた。現在、市販されている竿で「ウマヅラ専用」は、がまかつのウマヅラハギだけである。実はこの竿、私が設計したもので、ウマヅラ釣に必要な調子となっている。この日、別の常連の方も「ウマヅラハギ」を使っておられた。来年ぐらいから、広島でも明石海峡の釣り方に変わるかもしれない。