12月22日、23日の広島遠征に向けて準備を着々と進めていた。会社を2時間早く帰り、夕食を早めに食べ、風呂に入って24時まで寝るつもりだった。風呂が入ったので入る用意をしていた19時頃に携帯が鳴った。誰かな?と表示を見ると「友香丸」だった。すぐに電話に出ると、明日は波浪警報が出ているので中止を宣告された。確かに風が出ることは分かっていたが、中止になる程の風は吹かないと読んでいたのでショックだった。我々が遠くから来るので、出れなかったら申し訳ないと思う船頭の気遣いがあると思った。
明日、広島に行かないことが決まってしまったのだが、それでは明日、何をしようかということになった。毛糸先生も同様で、それなら近辺の釣りに行こうということになった。では何を釣りに行くか?選択肢は、ウマヅラ、カワハギ、タチウオである。最近の釣果をチェックしていたのだが、一番期待出来るのがタチウオだった。今年、私はタチウオを、まだ3匹しか釣っていなかった。2人で話し合い、結局タチウオ釣りに決定し、毛糸先生が予約を入れてくれた。
23日5時に迎いに来てもらい出発。朝は国道が空いているので2号線で須磨へ向かった。駐車場の入り口には5:30頃に到着し、5:50頃に門が開いて乗船場 の駐車場に着いた。駐車場は、すぐに多数の車が並んだ。仙正丸の人気が伺える。乗船場にお客が揃ったとこで、乗船順のくじ引きが行われ、毛糸先生は「7番」を引いた。そして乗船となった訳なのだが、トモが人気があり、我々より前の方は殆どかトモの方に座った。我々は左舷ミヨシに座ることにした。
6:20頃出船。港では風が緩かったが、沖に行くほど強くなってきた。ポイントに到着した頃は、北西の風がかなり吹いていた。一流し目は 、まだまだ薄暗く穂先が見え辛い状況であった。しかも白波が立つぐらいの波があって、アタリが取れない。暫くは誰にも釣れなかったが、 明るくなってからあちこちでポロポロと釣れ出した。水深は70~80mぐらいで、問題なのがアタリのある棚はどこかである。毛糸先生が「底から15mぐらいで当った」と聞いたので、そのぐらいの棚を探るとアタリが出て1匹目をゲットすることが出来た。
どのポイントも安定して釣れないので、船はポイントをあちこちと移動した。そうするうちに良いポイントというか、長時間釣れ続く流しになった。釣れる時は、テンヤを底まで落下させるより、釣れる棚プラス3mぐらいで止めて巻き上げに入ると勝負が早い。釣れる時は出来るだけ無駄な時間のロスを減らすと釣果に繋がる。この作戦でバタバタと数を稼ぐことが出来た。また、一匹釣った後、すぐに投入出来るようにテンヤは最低2個用意しておき、落下の時はロッドキーパに竿を掛けて、その時間の間に餌を付け替えると、より時間のロスを減らせられる。
この日釣れたサイズは、小振りなのが多かった。ドラゴン級も、私が見える範囲では釣れていなかった。しかし、この冬の寒さにもかかわらず、数はみなさん釣っていたようであった。結果28匹で1m級は4匹だった。毛糸先生も20匹ということで、悔いの残らない釣りが出来た。
朝はかなり風がきつかったが、次第に緩くなり釣りやすくなったため、釣果を伸ばすことが出来た。しかし、この時期にタチウオが好調なのは不思議なことである。情報を見ていても、この1週間は、どこの釣船も今日のポイントに来ていると思うのだが、トップ20~30匹の好釣果を出している。 まだ水温が高いためだと考えられる。
タチウオもシーズンは、これで終わりだろう。但し、船頭の話によると正月の小潮はタチウオに行くかもしれないということであった。
帰って刺身にしたのだが、気温が低いためか、より鮮度が落ちずに美味しくいただけた。塩焼きも美味しかった。小振りなのは、三枚におろしてシソの葉を一緒に巻き、爪楊枝に刺して天ぷらすると美味しいと聞いた。今日(24日)実験してみます。