2011年11月23日 中鹿丸のカワハギ①

カワハギ

中鹿丸のHPを見ると、11月19日にカワハギの釣果が40匹を越えていた。やっとカワハギが沖に出たことを知り、23日カワハギ釣りに行くことにした。実は19日の竿頭J氏は、私が通っていた兵庫工業高校のクラスメートだった。2年前、中鹿丸に初乗船する前、HPで私が通っていることを知り、彼から船頭を通して連絡がつくようになった。そして約30年ぶりに再会することとなった。高校時代、彼は釣りをしなかったので 、釣りを通しての交流が無かった。しかし、近年になってカワハギ釣りにハマったらしく、カワハギ一筋で和歌山に通っているということであった。高校を卒業してから交流のある友人はごく僅かだ。彼が釣りをしなければ、永久に会うことは無かっただろう。

私は今までいろんな釣人と接してきたが、この「カワハギ釣り」は熱狂的ファンが多い。一年を通じて、釣りはカワハギしかしない人も居る。普通は一年を通じて、それぞれの季節の魚を狙うものだが、カワハギ党の方は、他の魚には見向きもしない。そのためか、カワハギ専用タックルが多い、しかも凝るから高級品ばかりである。高価なものは、それなりに研究されているためか、使ってみて確かに釣り易いと思う。ただし、専用竿の高価なものを使ったからといって良く釣れるということは無い、やっぱり腕がものを言う。

23日、一番電車で明石まで乗車、そして徒歩で乗船場へ。朝の釣り座は早い者順で好きなとこを取れる。私が到着した時は、既にみなさん乗船されていた。空いていたのは左舷ミヨシであった。ここに決めて準備を始めた。周りを見わたすと、やはりカワハギ専用竿ばかりだった。タックルの用意が出来たので、次はエサの準備となった。船がエビを用意してくれるが、私は魚の棚でどっさり買って、大きさ別に振り分け、頭を取って冷凍した物を持参している。大きさ別にしておくと、使う鉤の大きさと合わせれるので、切るのが楽でエサ付けもし易い。

6:30出船、昨年までは仮屋の方まで行っていたが、今年は近くで釣れているということで、まずはポイントUに向かった。25分程で到着したが、風向きが東寄りであるためウネリが出ていた。そしてポイントを確かめた後、すぐに釣りスタートとなった。しかし、やっかいなのが「ウネリ」だ。私はミヨシなのでその影響をモロに食らってしまった。余りにも船体が上下するので、カワハギにエサを食わすことも、アタリを取ることも容易ではない状態であった。しかも、このポイントはフグが多く、鉤を何本も切られた。結局このポイントでは、カワハギ3匹に終わってしまった。

釣り風景

船頭も自分で釣りをしていてわかったのか、すぐに次のポイントに移動した。 ここは、先週良く釣れたと船頭が言っていた場所だ。確かにさきほどのポイントと違い、フグは殆ど釣れず来たらカワハギであった。しかし、9時頃まではウネリが残り、大変釣り辛かった。9時を回った頃から風が緩くなりウネリは無くなった。しかも潮が緩くなり、カワハギと青ベラの大型が入れ食いになった。仕掛けを着底させると、必ずすぐにアタリがあるというか、仕掛けを底から持ち上げるとアタリが出て、カワハギか青ベラが掛かってきた。このような状態になると、仕掛けを下ろすサイクルの早い者が優位となる。

途中、不思議なことが起こった。それは30分程の間、エサにアサリを使っている人だけカワハギが釣れ、エビエサには何も釣れない時があった。その時間以外は、どちらのエサにも釣れていたのだが、何とも訳がわからない状況であった。こんなことが起こるのなら、今後はアサリも剥いて持参しておこうと思った。

その後も食いの良い状況は続き、納竿の13:00まで釣れ続けた。特にこの日は、大型の青ベラが20匹ほど釣れた。帰ってすぐに刺身にしたが、最高に美味しかった。カワハギの刺身よりモチモチの食感と、身の味は最高であった。みなさん余りにも綺麗で食べるのは気持ち悪いとおっしゃるが、特に秋のベラは味があって美味しい。一度食べてみることをオススメしたい。

釣果

カワハギの釣果は、47匹であった。船頭は、45匹だと言っていた。帰りに船頭と会話した際、カワハギはエビよりアサリの方が食う確率が高いと言っていた。出船したら客の様子や、自分で実践した結果を教えてくれたのだろう。ただ、明石海峡では、そこまでこだわらなくてもエビで釣れることは確かである。アサリが嫌なのは、ヌルヌルしてエサ付けがしにくいことだ。

あと、集魚版を付けている人が居るが、私は一切付けない。それでも問題無く釣れるのだから、付けない方が無駄なお金を使うことも無いのでお徳である。関東では付けることがあたり前のようなことになっているが、関西では必要無い と思う。

この調子が続くのなら、2週間以内にもう一度行こうと思っている。せっかく高価なカワハギ竿を購入しているので、使わなくては原価償却が進まない。なお、ウマヅラ仲間から連絡があり、12月23日に広島遠征2回目が決まった。前回良く釣れたので、みなさん行きたいみたいだ。次回も50匹以上釣りたいなあ。