2011年11月5日 友香丸のウマヅラ

■ 一日目

広島-1

広島遠征だ!今年も待ちに待ったウマヅラ釣りに出掛けることになった。今年で4年目になる。今回お世話になったのは「広島市南区仁保のエビスマリン」から出船する「友香丸」さんだ。 広島に釣りに良く行くT一氏に紹介してもらった。船とホテルの予約は、2ヶ月ほど前に済ませていた。

今回は、いつものようにウマヅラ釣友の毛糸先生氏、カラス氏、金魚氏と4人での釣行となった。 深夜1時頃、私の家まで迎いにきて頂き、道具を積み込んで出発。道中2回休憩して、午前5時前に乗船場近くの釣具店(アングル)に到着した。 天気予報によると広島の天気は2日間とも「雨」であった。この時期2日間とも雨はめずらしいのではないか?4人の中に雨男が居るに違いない。そのことは次の日の朝わかった。

当日の釣り客は8名の満船であった。 この友香丸は写真を見るとご理解して頂けると思うが、小型船で8名で満船となる。6:30出船ということなので、6時前に乗船場所に行くと、我々以外のお客さんは既に乗船されていた。船頭さんから「前3人後ろ1人でいいか?」と聞かれたので、4人固めて欲しいと言ったら、調整してくれて前に4人座らせてくれた。6: 30出船と思っていたら、我々が支度出来て乗船するとすぐに出船した。ポイントまでは港から1時間は掛かると地元のお客から聞き、船上で軽く仮眠を取る。そして7:20頃、エンジンがスローになりポイントに到着したことがわかった。皆さん 一斉に釣りの準備に取り掛かり、だいたい準備が出来たところで投入の合図が出た。

広島-3

どうしても去年行った船井丸の記憶が一番強く残っていたので、まさか 一流し目から入れ食いになるとは、夢にも思っていなかった。しかし、それが現実となったのだ。 一流し目 、船頭から20mとの指示が出たので、リールの糸で20mで止めてアタリを待った。すると暫くしてウマヅラ独特のモジョモジョしたアタリが出て、すぐに1匹目をゲットすることが出来た。但し、型が小さい…。今まで広島で釣れたウマヅラの中で最小クラスの23cm程であった。我々が何故広島まで来ているかと言うと、大型ばかりというのが魅力であるからだ。その後もこのポイントでは、23~27cmぐらいの型が釣れまくり状態となった。しかし、10匹に1匹ぐらいの割合で30cm以上の大型も混じった。ダブルも頻発して、久々のウハウハ状態となり、このポイントだけで50匹ぐらい釣ることが出来た。余りにも良く釣れるので、缶ビール を飲む暇も無かった。また餌について、良く釣れたことを想定して余分に持って来てはいたのだが、心細くなってきた。それだけ食いが良かったのだ。

このポイントも次第に 食いが悪くなってきたので11:00頃 ポイントを移動した。2箇所目のポイントの棚は40mと指示された。 一流し目、こんな深い所に本当にウマヅラが居るのか不安であった。しかし、その不安はすぐに消し飛んだ。潮上となるトモは誰も釣らなかったので、ダメなポイントかと思いつつ穂先を見ていた。するとわかり辛いがアタリが出た。一回空合わせとなったが、次 に明確なアタリを掛け合わせることが出来た。リールを巻きかけると凄い引きが伝わって来た。なかなか上がって来ない。やっとの思いで水面まで上げると大型の3連であった。その後も、コンスタントにアタリが続いた。このポイントは、大型ばかりで取り込みには玉網が必須となった。また、大型なので途中で口切れのバラシが多発した。巻き上げ途中で「プチッ」と皮が切れて外れてしまうのは本当に悔しい。皮に掛かっている状態でも、上手くあやして巻き上げると、取り込むことが出来るのもこの釣りの面白さの一つであり、腕の見せ所でもある。

広島-5

潮が流れ出した12:30頃、船頭からもうすぐ沖上がりすると告げられ、12:45頃沖上がりとなった。このポイントで、私は大型を15匹ほどゲットすることが出来た。数を数えると全部で68匹であった。ウマヅラ釣り大好き人間として久々の快感であった。仲間も良く釣っており、毛糸先生50匹、カラス43匹、金魚氏35匹であった。

ウマヅラはシメた後、出来るだけ早く内臓を処理したほうが良い。内臓にアンモニアのような臭いのする液体があるからだ。長い時間そのままにしておくと、その臭いが身にまで浸透し、食べる気がしなくなる。 釣りの最中、船がのぼる時にも料理(皮剥ぎと内臓出し)をしていたが、68匹も居るとのぼる時では間に合わない。仲間の4名全員、帰港までの長い時間料理をしていた。しかし、皆さんしんどいが嬉しかった。広島まで来た甲斐があったと。

船は、14:50頃仁保に帰港した。船頭は、私が68匹釣ったことを知ると驚いていたようだ。前日のトップは40匹ほど釣ったと聞いたが、その1.5倍ぐらい釣ったことになる。船頭に 明日も宜しくお願いしますと挨拶して一日目の釣りを終えホテルへ向かった。我々は途中、釣具店で発送用のスチロールを購入・荷造りしてヤマト運輸の営業所に行き、当日の魚を全て送った。良く釣れたので、皆さん2個ずつ発送していた。

ホテルに到着後、風呂に入って一服し、18時から皆で「広島焼き」を食べに行った。HPで下調べしていたら「お好み村」という場所を見つけたので行ってみた。ビルの店舗全てがお好み焼き屋であり、店の境目に壁が無く、周りが見渡せれるような造りになっていた。HPで見た評判から2階の「八昌」という店に入った。ここで、まず牡蠣焼きと、お好み焼きのデラックスを注文した。お好み焼きは思っていたよりも大型で、ボリュームがあった。牡蠣もポンズがかけられていて、さっぱりとして美味しかった。本物の「広島焼き」は、結構美味しかった。来年行くことになったら、また食べに行きたい。

■ 二日目

広島-4

ホテルロビーに5:30集合と約束していたが、その時刻までに誰も遅れることなく集合し、すぐに出発した。昨日、餌が足りなくなりそうになったので、足りなさそうなメンバーは、釣具店に寄り補充していた。それと、何故か1人、 この釣具店でレインウェアーを購入していた。理由は、昨日雨具を着ていたが、パンツまで雨水が滲みたからと言っていた。釣り人として、雨天の対策が取らてない人こそが「雨男」である。2日間も雨になってしまったのは、カラス氏が原因であることがわかった。 釣具店を出て隣のコンビニで昼飯を購入し出発、すぐに乗船場所に到着した。2日目は右舷に4人並ぶことになった。カラス氏はトモに行きたいというこで、前から仙人、毛糸先生、金魚氏、カラス氏という釣り座とした。カラス氏がトモに行きたかった理由、それはトモにはテントがあり、雨を凌げるからであった。もっと良い雨具を持ってこいと言いたかった。

2日目も我々が乗船するとすぐに出船した。HPの6:30出船は何なんだろう。船は、昨日とだいたい同じエリアの別のポイントに行った。このポイントの棚は25mと指示があった。一流し目、綺麗なアタリが出て一匹目をゲット。27cmぐらいの中型だった。昨日ほどの食い気は無かったが、結構綺麗な食いアタリが出て、毎流しハズレの無いような状況が続いた。型も25~30cmぐらいのが揃っていた。昨日は、食いが良くて釣れずに餌を取られることが多かったが、この日は、釣れた鉤以外の鉤の餌が良く残っていた。

途中、我々が余りにもウマヅラを良く釣るので、地元の方が、どんな釣りをしているのか見せて欲しいと隣に来られた。あれこれ話をしながらも私は釣り続けた。どうせなら見てても面白く無いだろうと、スペアの竿があったので、道具一式を貸してあげ、実践して頂いた。結果、 数匹は釣る事が出来たが、やはり道具ではなく腕だと言っておられた。

広島-5

2時間程して食いが悪くなったので移動した。ここは、昨日の朝イチに行った小型の多い場所であった。今日もエサを取られまくるのかと思っていたが、潮のせいか小型よりも中型が多く、エサも全部取られることが少なかった。しかし、どこのポイントもコンスタントに釣れるので、数はどんどん伸びて行った。11:00頃、昨日大型が良く釣れた40mのポイントに移動した。しかし、この日は食いが悪く、そんなに数が上がることは無かった。ただ、私は一匹 良型のカワハギを釣る事が出来た。昨日、毛糸先生もこのポイントでカワハギを1匹釣っていた。 撒き餌のアミエビにつられて浮いてきたのであろう。

余りにも釣れないので、船は朝イチに入ったポイントに移動した。このポイントは朝と同じような状況で、綺麗なアタリが出て中型中心に大型も混じえてコンスタントに釣れ続いた。そして13:00頃、沖上がりとなった。2日目は61匹であった。仲間の釣果は、毛糸先生28匹、カラス氏40匹、金魚氏28匹であった。 毛糸先生は昨日より数が大幅にダウンしていた。ベタ凪で、ある意味アタリが取り難かったと思う。しかし、釣り方によりアタリは出すことが出来る。エサが取られていないのなら仕方無いが、エサを取られている時は、必ず釣る方法はあるのである。経験して早く気付くことだ。

広島-6

結局2日間で129匹釣ることが出来たが、大型は4分の1ぐらいだったと思う。しかしながら、ウマヅラがこれだけ釣れる場所は、明石海峡周辺には無い。2日間ともこんなに忙しく、面白かったのは初めてであった。普通の釣場では、潮の加減で釣れない時間というものがあるが、友香丸が行ってくれたポイントは、全てエサを取ってくれた。つまり釣るチャンスがずっとあった。今後、チャンスがあれば、また行ってみたいと思っている。

メモ: 友香丸(ともかまる) ℡ 090-3740-4751 ウマヅラ釣り乗り合い料金 11,000円 詳しくはHPを見て下さい。