今年のアオリイカの状況は良くない。通年ならトップ20~30匹が当たり前の時期であるが、今年は10匹台しか釣れていない。型も小さいので船代を払ってゆく価値が無いと判断して行くのを控えていた。しかし、このところ数は出ないが、やっと型が良くなりつつあったので、一度行って みることにした。
実は翌日に仲の良い同僚が遊びに来るというので、アオリイカを食べさせてやりたいという事情もあった。土曜日は混雑するので、午後有給を取って金曜に行くことにした。出船は2人で確定であるが、予約を2週間ほど前に入れたものの、あと1人が寸前まで決まらずはらはらした。天候のこともあるので、結構寸前に予約される方が多いようだ。金曜の天気予報が悪かったので、なかなか入らなかった。
17:30出船ということで17時ぐらいに出船場所に行くと、船頭とその友人(岩屋の網漁師さん)が居て、釣りの話をしていた。話題は当然「釣れるエギ」であった。漁師さんは船を漕いで引きながらエギを操って釣る。釣り方はどうでも良いのであるが、やはり「良く釣れるエギ」は何か?というのが話しの中心であった。中鹿丸の船頭は、自分でも釣りをするし、乗船した客のエギと釣果を観察出来るので、良く釣れるエギを一番良く知っている。漁師さんは、あれこれ聞いて、良く釣れるエギまでもらって帰って行った。
17:30出船。結構北東の風が強く、海峡を渡る時は波が高かった。しかし淡路島側に到着すると、釣りに問題があるほどの波ではなかった。ポイントに到着し潮の加減を確認 するが、潮が流れて居ない模様。ひと流し目 、岸のヤマを見るが、確かに潮が流れていなかった。しかし、2流し目は反対の潮がトロトロと流れ、まず1杯目…と思ったが、上がってきたのは子ダコ。悪い予感がしたが、すぐに2回目の乗りがあり、今度は本命の1杯目をゲット。思っていたよりも型が良く、胴長20cmほどあった。 その後、この流しでさらに2杯ゲットすることができた。
これからか…と思って期待したが、 その後、潮が止まってしまい1時間ほどは何も釣れなかった。船頭が、南の方はそろそろ潮が来ているはずと言って船を走らせた。すると本命の潮が流れ出しポロポロと乗り出した。ただ、普通は良く釣れるポイントが決まって くるのだが、この日は、どこで釣れるかわからないような状況であった。ある流しでは、水深6,7mの浅場で2杯連続で釣れたりと、本当に状況がわからなかった。
途中から雨もしょぼしょぼと降り出し、風も強くなってきたので、少し早く沖上がりとなった。結果11杯であった。思っていたよりイカの型が良かったので満足した。これで明日は同僚にアオリイカの料理を食べさせてあげることが出来る。刺身、中華風天ぷら、いかキムチ…と多彩に楽しむことが出来る。
アオリイカも今後、更に型が良くなってくることだろう。しかし、その分数が上がらなくなる。そもそも今年は数が少ないので、状況を見て釣行したい。
そろそろカワハギが本番になりそうな予感がする。