2011年8月15日 中鹿丸の夜メバル⑥

帰港

7月の初め、嫁さんのお父さんが急遽入院した。すぐにお見舞いに行ったが、長くは持たないと聞いた。その後、意識が無くなったり、回復したりと繰り返したが、8月12日に亡くなった。その葬儀を13、14日で終わらせることができ、やっと落ち着いた。そんなことがあり、この一ヶ月は釣りに行くのを控えていた。

このところ、夜メバルが好調になってきているのは知っていた。行くに行けなかったので、どうしても釣りに行きたくなった。8月15日と言えばお盆で、通常、どこの釣船も休船だが、中鹿丸は出ることを知っていた。朝10時にHPを見て誰も予約が無いことを知った上で電話してみた。するとやはり「今時点では誰も客は居ない」との回答。「行きたいので3人揃ったら電話して」とお願いして電話を切った。暫くして13時頃に「揃ったから出ましょか」の連絡があり、出船が決まった。

この日の出船は18:30なので、18時に乗船場に行けば良い。とりあえず早めの夕食を食べて17時頃自宅を出発し、17:50頃に港に着いた。お客は3人、既にスタンバイされていた。18時に乗船し各自準備をした。そして出発までの間、みなさんが見た地方の葬儀が話題に上がった。私がこの度見たのは姫路の葬儀である。姫路でも地区によって色々と違うらしい。印象的だったのが、通夜においては、親族の女性は派手な色の着物を着るという風習であった。普通は「黒オンリー」と思っていたので 、ピンクや水色の着物が不思議な感じだった。

船頭が見たことのある地方の葬儀は「白装束」の葬式だったとか…、 いずれにしろ、あと50年したら変わった葬式は後継者が無く、都会的な統一されたものになるのでは…というのがみなさんの結論だった。そして船は予定より少し早く18:20に出船した。

明石海峡を渡る時はベタ凪だったが、岩屋の絵島の前を越えた頃から正面からの風(南風)が強くなってきた。更に鵜崎を越えると南東からの風で、ウネリが出てきた。ただ、 そんなに釣りには影響の無い程度であった。ポイントに到着すると、思った以上に潮が速く、さらに南寄りのポイントUからスタートした。

この日のタックルは、竿は、シマノの鯉竿・ホリデー白糸硬調4.5mにガイドを付けたもの、リールはダイワのTDジリオン100Hを使った。ムシ餌なのでハリスは1.5号、幹糸2号の標準的4本鉤仕掛けである。鉤はメバル王の9号で、アオイソメの頭をチョン掛けにする。

「やってみよか」のアナウンスで釣り開始。それでもかなり潮は速かった。2流し目、磯の上にオモリを置いて一瞬待った。するとクックックッと竿が絞り込まれた。本日の第一号は22cm程のメバルだった。その後は、潮も段々と緩くなってきて、一流しで2回釣れてくることもあった。ただ、一つの場所でずっと釣れ続くようなことは無かったので、少しずつポイントを移動しながら釣れる場所を探るような釣りになった。

途中からは潮が本当に緩くなり、なかなか磯に当ってこないようになった。船頭は、船を磯に持っていくように漕いでポイントに入れていた。このような状態になると、釣れる間が空いてしまって、大漁になることはなくなる。また、釣れてくる型もまちまちで、大きいのが来たかと思えば次は小さい型と、HPには型が良いと書いてあったが、そのようにはならなかった。

途中1回、仕掛けが横に走ったので、これはサバかな?と思って上げて見ると、何とタチウオの50cmぐらいのが、スレで上がってきた。そう言えば、河合釣船がタチウオに行ったみたいだが、釣果を見ると、まだまだ本格ではないと思った。

釣果

22:30、「本日はこれで置きましょか」のアナウンスで沖上がりとなった。結果、30匹丁度であった。この時期のメバルは、殆ど痩せている物は居ない。それゆえ、鉤に掛かった時の突っ込みは非常に強かった。帰ってすぐに一匹刺身で食べたが、脂が乗って非常に美味しかった。メバルは、やっぱり夏に美味しい。

夜メバルもそろそろ終わりを迎える。私の今年のメバル釣りは、今回を以って終了とすることにした。 今年は、思っていた以上にメバルが良く釣れた。来年も釣れることを期待している。

今後は、アオリイカ、カワハギ、ウマヅラが控えている。今年もウマヅラの広島遠征を何回かやりたかったが、民主党の政治力の乏しさにより、高速道路1000円乗り放題が無くなってしまった。そのため、1泊2日での釣りに1回だけ行くことを予定している。そろそろプランを作らなくては…