2011年6月18日 西田釣船の真鯛①

西田船頭昨年の7月に真鯛を大漁したので、新年会の席で今年も鯛釣りに行こうと、釣友の毛糸先生と約束していた。昨年は、予約連絡したのが釣行の約1ヶ月ほど前で、既に予約が入っていたのだが、船頭の特別なはからいで予約することが出来た。そんな状況であったため、今年は早く予約しておこうと、1月中旬に6月18日と7月3日の予約を入れた。さすがに半年前であったので、あっさりと予約出来た。

左の写真が西田船頭だ。遊漁船として鯛釣りに出てくれる船としては、一番良く釣らせてくれる船だ。以前から知っていたが、中鹿丸がポイントに行けなくなったので、乗船させてもらうことになった。私が一番気に入っているのが「ポイントを外さないこと」である。漁師が本業なので当たり前と言ってしまえばそれまでだが、岩屋沖の複雑な潮を読み、殆どポイントを外さない流しは超一流と言える。後は、釣り人の腕と仕掛けである。

3日前に状況を確認すると、「今年は、去年みたいに釣れない。良くて一人3匹ぐらい」との返事。 それは「西田釣船の客」の話。我々4人の結果はそうは行かない…、それを実証してやるぞ!と心に誓って当日を迎えた。

AM2:30起床。インターネットを見ながらパンとコーヒーの朝食を取る。どこの釣船もパッとした釣果は出ていない。天気予報を見てみると、おとといまでは晴れになっていたのに 一転して「雨」。窓を開けてみると小雨が降っていた。3:30に国道2号線で毛糸先生に拾ってもらい、一路明石へ向かう。 途中、朝霧駅前のマルハで鬼アジの餌となる刺し餌用のオキアミを購入し、パーキングに車を止め、乗船場となる魚市場前に到着。既にT氏とW氏が出船を待っていた。乗船の前に抽選を行い釣座を決めた。右舷ミヨシにT氏、トモにW氏、左舷ミヨシに 毛糸先生、トモが私となった。

AM4:30、約束通り西田のおっさんの船が迎いに来てくれ、すぐに出船した。 道中、明石大橋の淡路側ケーソンの側を通ると南向き(引き潮)が結構流れていた。しかし、ポイントの岩屋沖に到着すると、ここでは既に北向き(満ち潮)になっていた。当然そのことはわかっており、10時ぐらいまで北向きに流れるこの潮で鯛を釣るのだ。

ポイントに到着後、すぐにやって良しの合図。遅れずに仕掛け投入し棚を探る。 海面を見ていると、何か変な潮の流れだ。しかも、大量のゴミが一緒に流れていて、道糸に引っ掛かりまともに釣りが出来ない。船頭が魚探を見るが魚影の映りも無いとのことであった。しかし、暫くすると潮の流れが安定し、ゴミもなくなり釣り易くなってきた。すると毛糸先生に第一号がヒット。30cmちょっとのやや小型であった。船頭の話によると、今年のレギュラーサイズだと言っていた。

次の流しは、 トモのW氏にヒット。短い2mほどの竿を満月にして上がってきたのは黒っぽい頭のデカイ雄の鯛であった。これは45cmほどある良型であった。これまでの2人が釣った疑似餌は「K」であった。(ちょっと公表出来ないので「K」とします)次の流しはT氏にヒット、これも疑似餌「K」。これで釣っていないのは私だけ。去年良く釣れたミミイカの疑似餌は全くダメであった。すぐに下2本の鉤を「K」に 替えた。すると、次の流しでやっと鯛を釣ることが出来た。これでボーズから逃れられてホッとした。

暫くは疑似餌「K」に反応はあったものの、その後は誰も釣れなくなった。水面を見るとポイントの近くに来るとカタクチイワシの群れがたくさん居た。過去の経験でこのような状況の時は、疑似餌「F」が良かった。実験のつもりで仕掛けをまるまる疑似餌「F」に替えてみた。するとやはりこれが大当たり。次の流しから 私だけハズレ無しとなった。それを見ていた各メンバーにも疑似餌「F」を配ると、釣れる釣れる…今日の釣りは齋藤さんが上手いのでは無く、仕掛けが良いからだと言われた。(それなら準備してこい)

鯛が良く釣れていたのだが、何故か途中から同じポイントで「鬼アジ」が釣れ出した。鯛の釣れる場所の少し手前で先にアジが掛かると鯛は釣れない。しかし40cm以上の良型である。腹が立つので追い食いを待っていると追い食いしてきた。2匹掛かると凄い 引きでなかなか上がって来ない。暫くの間に10匹ほどゲットすることが出来た。嬉しい「誤算」であった。 結局、私は前半に鯛を5匹の結果に終わった。

余りにも潮が速くなったので、恒例の休憩タイム。岩屋港に船付けし30分ほど休憩した。船頭は、その間に締める時に使う氷を買ってきてくれた。8:40再びポイントへ。とは言っても港から行程3分ほどの距離。 ひと流し目、まだ潮は速い状態であったが私にヒット。 本日一番いい手応えであったが、かなり上まできて痛恨のバラシ。鯛は大きく合わせても、鉤が口の骨に乗っているだけの時、途中で良くバレる。その後は、ポロリポロリと鯛と鬼アジが上がったが、これといった時合も無く、朝の潮は終わってしまった。

後半戦は、昨年良く釣れたポイントMを攻めることになった。ポイントに到着 してすぐに釣り始めたが、昨年のように潮が流れなかった。当然、鯛の気配すらなかった。すぐに釣れないことがわかったので、海峡筋に鬼アジ狙いに出てもらった。

実は、道中餌を買ったのは、このポイントで鬼アジを釣るときのために用意したものであった。しかし、思い通りに行かないものだ。たまにアタリはあるものの魚影は薄く、2時間ほど粘って船中3匹ほどしか釣れなかった。2:30、状況を見切って納竿とした。

神経締め

船頭は、明石港で一匹一匹丁寧に締めて氷水で冷やしてくれた。また、全ての魚を神経抜きしてくれたので、夜も鮮度プリプリの状態で美味しく刺身にすることが出来た。

←は、神経抜きをしてくれている船頭。尾っぽの方から鉄線を入れて神経を潰す。鉄線がうまく入ると魚の表面の色が一瞬で変化する。

 

 

 

釣果

結果、私は鯛を8匹、鬼アジ10匹の釣果であった。状況が良く無かった割には、全員鯛ボーズにもならず良く釣れた。特に鬼アジが良く釣れたのが印象的だった。

(写真を見るとアジが小さいように感じるが、全て40cm以上ある)

どんな仕掛けが良いのかわからなかったので、荷物になったが色々と持参したのが正解であった。ミミイカだけしか持って来ていなかったら…と思うとぞっとする。

次回は、7月3日だ。この日以上に頑張るぞ!!!