2011年4月24日 中鹿丸の夜メバル②

前回の4月9日は、101匹の自己記録が出た。私は常に毎回、自分の記録を更新するために、気を抜かず気力の続く限り時間一杯まで集中して釣りをしている。記録は色々な条件が上手く重ならなくては出ない。釣り人の技量だけが高くてもダメ、船頭の腕だけが良くてもダメ、魚の食い気が無くてはダメ…というように良い条件が合致して初めて記録が生まれる。勿論「運」が一番かも知れないが、そんなに条件が良くない日でも、少ない良い条件がいくつか重なるだけで、記録に結びつくこともある。

4月9日の記録の要因は、①魚の食い気が高かった。②船頭が同じポイントを上手く流した。③私が7本鉤の仕掛けを上手く使いこなせたからだ。特に①というか、ポイント辺りにイカナゴが大量に群泳していたので、天然撒き餌状態であったのが、一番の良い条件であったと思う。

出船

4月24日、道中の阪田釣具でメバル談義をしていたら、乗船場に着くのが16:50頃になってしまった。しかし、その時点では船頭と2,3人ほどのお客 しか居なかった。17:00になる寸前に数台の車が到着して、ほぼこの日のメンバーが揃った。そしてすぐに予約順に乗船指示があり、順次好きな釣り座を決めた。 今回、私は右舷のミヨシに陣取った。17:30出船、いつものように明石海峡を渡り、淡路島東浦を目指した。そして20分ほどでポイントに到着した。

この日のタックルは、先日と同じ「瀬戸内メバルスペシャル495」にPEジリオンをセット。 今回、穂先には「ミライト3R」というスイッチ式で点灯をコントロール出来るライト、仕掛けの上にはケミホタルミニを装着した。 実は、このミライトの調子が悪く、釣りをしている最中に点灯したり消えたりと、接触がおかしかったのか、イライラしてしまった。

到着すると船頭が、前日に掬った活きたイカナゴを全員に配ってくれた。前回掬って使った物より、結構大きく成長している。仕掛巻きから仕掛けを解きながらイカナゴを刺した。セッティングが完了してすぐに「用意が出来たらやってみよか」とアナウンスがあり初流し…。この日は前回と違い、ひと流し目からグッグッグッと力強く竿が引き込まれた。

メバルは産卵後、イカナゴなどを食べて体力を回復させる。体力が回復するに従って、鉤に掛かった時の引きは力を増してくる。力強く竿が引き込まれたのが幸いしたのか、良型が3連で上がってきた。しかも、どのメバルもお腹がパンパンになっていた。家に帰って料理したら、イカナゴを一杯食べていた。

その後も、2,3流しは良型がポロポロと釣れたが、潮が速くなり何も食わなくなった。しかし、暫くして淡路島のヤマを見ていると、急に潮がピタッと止まった。淡路のポイントは、潮が緩くなる時間になると、何時どのように流れるのか予測し難い。その後は、磯の裏側で良い映りがあると船頭からアナウンスがあり、投入した直後は仕掛けを底から上げておいて、船頭の「下げてええよ…」のアナウンスに合わせて仕掛けを下ろすと、グッグッグッ…と釣れてくる状態が暫く続いた。

暗くなってきたので船の電灯を灯すと、この日もその明りにイカナゴが寄ってきた。船頭はすぐに玉網でイカナゴを掬っていた。私も持ってきたマイ玉網で掬った。水面に群泳しているので簡単に掬うことが出来た。

釣果

一時、船頭の潮の読みがズレて、船が上手くポイントに入らず釣れなかったが、ポイントに入り出すとバタバタと食い出した。しかし、前回のように6,7連は無く、多くて5連ほどであった。ただ、前回とあきらかに違うのが「魚の引き」が強いことだ。一匹大型が掛かると、あっという間に竿の胴まで海中に引き込まれた。しかも、4,5回は魚が磯に入ってしまって切られた。

この日はフルに21:30までの釣りとなった。ダラダラと釣れ続いたという感じの一日だった。最後の方で、何やらメバルと違う魚が掛かった。暫くして上がってきたのは、私にとって今年第一号の「サバ」であった。45cmぐらいあったので良く引いた。メバルばかりでは飽きていたので、良い土産が出来た。

帰港するまでにメバルを必死でシメた。イカナゴを活かしていたバケツに3杯分の釣果だ。今回も港で記念写真を撮るため、綺麗に並べて数を数えると73匹であった。相対的に肥えてきているためか、前回と同じく21リットルクーラーにほぼ満杯となった。

帰り、乗船場を出たとこで時計を見ると、次の新快速の発車時刻まであと7分。土日は22:21を越えると、非常に間隔が空いてしまう。必死で明石駅まで走る→歩くを繰り返して、新快速にきりぎり間に合った。明石駅までの道のりは非常に遠く感じた。せめて陸橋の階段をエスカレータに変えて欲しいと思った。

イカナゴ食べてる

本日も朝から料理に取り掛かった。今日は月曜日なのでゴミの回収が来る。ウロコ、腹ワタなどゴミが一杯出るので、眠たいが朝7時に起き、朝食後から料理を開始した。たくさん釣ってしまうと後が大変である。料理してみると、やはりお腹の中には、食べたイカナゴが一杯入っていた。メバルは、このイカナゴをたくさん食べることにより、脂が乗ってきて美味しくなる。5月以降になると、お腹の中に白い脂が出てくる。こうなってると味も最高になる。メバルは「春告魚」とされており、春が旬と思われている方も多いが、本当に美味しいのは初夏である。

今後は、エサがシラサエビに戻り、5月下旬頃からは「アオイソメ」に変わる。虫エサになると、数はそんなに期待出来ないが、肥えた美味しいメバルが釣れるようになる。それはそれで楽しみである。