2月6日、暇潰しに嫁さんとフイッシングショーに出掛けてみた。この10年ぐらいは毎年行っていたが、このところ内容が年々ショボくなって行く一方であったため、昨年は行かなかった。
このフイッシングショー、かつては「釣具見本市」と呼ばれていた。初めて行ったのは中学生の頃だったと記憶している。(30年以上過去)当時は、朝潮橋駅前のビルで開催されていた。行く時に地下鉄の車窓から見てみたら、今、この場所は市民プールになっていた。
記憶が曖昧なのだが、朝潮橋の会場は、入場するとすぐにエスカレータで3階か4階まで上がった後、見ながら階段を下がるという順路になっていた。今思えば、当時の出展者は今の何倍もあったと思う。それだけ業者も減ったのだろう。 昔は、カタログと試供品を無料でもらうことが出来た。試供品と言っても製品そのものであり、購入する上での判断材料として非常に良かった。今、試供品を配っている業者はほんの僅かになった。
昔と何より変わったのは、カタログの有料化である。釣具を買ってもらうお客さんからカタログ代を請求するなんておかしい。希望小売価格の中に費用は計上されているはずである。かつて無料の頃、小学生が学校で友達に 売買する行為があったということで有料化になったのだが、今は強い(人気のある)業者はカタログ代を請求し、そんなに強くない業者は無料で配っている。これもおかしな実態である。 しかも業者により200円~500円(最高値は不明)と値段が違うのも疑問がある。一部を放流基金にすると言ってるが、これは業者の利益から出すのが筋ではないか。
私が今の時代にマッチしたやり方として、素晴らしいと思うのが「シマノ」のやり方だ。ホームページの会員に対して、事前に無料交換案内のページを印刷して持って行くと、無料でカタログと交換するという案内を出し、当日、印刷して持って行くと交換してくれる。業者が自分のお客様を大事にしている気持ちが伺える。また、ロッドのパーツなどを販売している「マタギ」は、毎年カタログを郵送してきてくれる。これも自分のお客を大事にしている表れである。
既に今年のカタログを見られた方は、お気づきになられたと思うが、大手ダイワとシマノのカタログ中のジャンルの順番が変わった。かつては磯→船→鮎…が定番となっていたが、今年はソルトルアーが一番前に移行してきた。翌々考えてみると、この順番はタックルが売れている順番になっているのではないか?今までと釣りも時代が変わってきたのだと思う。メーカーもこれからの消費者に対して、アピールすることが正しい選択である。ちなみに「ヘラブナ」がラストになっていた。確かにこれからの時代を思えば正解だと思った。無くなることは無いが、廃れて行くだろう。
今年は、3大メーカーが同じ会場になっていた。これらのブースの周りは凄い人人人であった。その割りにブースの広さが小さくなっているように思えた。最近は、2011年の新製品という物はもう既に出回っていて、このショーでしか見れない新製品はごく僅かである。 だからあえてブースに行って見る気が起こらない。もう一つの会場は、ルアー関係の出展者が集まっているように見えた。特に若者にとっては、こちらが目玉になっているのだろう。アベックや女性が例年よりも多く見受けられた。
今年は、フイッシングショーの変化がはっきりと現れた年だと感じた。具体的には、若い人にターゲットを変えたという点だ。今まで釣りをけん引してきた年層に限りが出てきているのは事実である。メーカーも購買力がある年層をターゲットにするのは当たり前だ。恐らく経営のコンサルタントが居て指導しているものと思われる。その結果、今年は今までとの変化が明確になったと思える。
あえて見る物も無かったので、必要なメーカーのカタログを手に入れて40分程で会場を出た。本当に面白く無かった。もう来年からは行かないと決めた。商品のことは、インターネットで何時でも見れるし、カタログも釣具店でショーの時