2011年1月28日 仙正丸のメバル①

メバルの釣果

今年も宜しくお願いします。

私の初釣りは16日であった。所属するヘラブナ釣り同好会の例会である。当日は、今年一番の寒さと雪で、魚は全くと言っていいほど口を使わなかった。その結果、 当然のごとく数年ぶりのボーズに終わってしまった。ちなみに優勝者の釣果は2匹であり、口で食わせたのではなく、スレで取ったものだ。 今年は、最低のスタートとなった。

昨年の夏は、記録的な猛暑であったため、冬も暖かいのではと思っていたが、ここ数年で一番の寒さではないかと思う。12月初旬から荒れた天気が続き、何処の釣船も出船出来ない状況が続いていた。1月に入っても荒れた天気は続いている。 それに平年を下回る気温の日が多く、寒過ぎて釣りに行く気が起こらない。

先日、釣りにも行かないので暇潰しに阪田釣具に行った。するとダイワの瀬戸内メバルSPECIALが「半額 」になっていたので購入した。この竿はオールチタンガイド等、スペックが良かったのでそれなりに高価であった。そのため、良い物であることは知りつつも購入する気が起こらなかった。しかし、それが「半額」となると話は別、商品を伸ばしてみると調子も良かったし 、何より軽かったのが気に入って買ってしまった。

その竿を一度使ってみたくて、本来はこの時期のメバル釣りには出掛けないのだが行くことを決意した。どうせ行くなら混雑した日は避けたいと思い、有給もたくさん残っているので28日の平日に行くことにした。HPで状況を見ていると、27日に仙正丸で50匹以上の釣果が出ていた。仙正丸は人気が高いので、釣れていたら平日でも混雑する。 そこで、まずは河合釣船に連絡してみた。すると「このところの寒さで客が居ないので出船しない」という回答があり、仙正丸に行く事にした。

一番電車に乗り、約20分ほどで須磨駅に到着。いつも電車で行くと連絡していたら、おやじさんが軽トラックで駅前まで迎いに来てくれているのだが、この日はそれが無かった。そのため歩いて乗船場に向かった。途中、駐車場の前を通ると既に7台ほどの車が止まっており、みなさん仕度されていた。寒いし平日なので満船ではないことは確かである。

6時頃、着席順の抽選があった。何気なく引いたら「12」番、最後の乗船(くじ運悪い)となった…。乗船が始まり先の方を見ていると、どうもトモの方から着席しているようだ。この船はトモから流すことが多いのだろう。私の釣り座は左舷ミヨシから2番目となった。一番前には、2番電車で釣友の金魚氏が来ると仲乗りさんから聞いた。6:20頃、金魚氏が乗船して出港となった。 金魚氏には、この日釣りに行くことを言ってなかったので、乗船して私が居ることに気付き、かなり驚いていた。

船は港を出て西に向かった。竿掛けのセッティングと竿は伸ばしたが、仕掛けはポイントに到着するまでセットしない。メバルの仕掛けはハリスが長いし細いので、先にセットするとポイントに着くまでに絡んでしまうからである。15分ほど走って垂水沖辺りに来た時、エンジンがスローとなりポイントに到着したことがわかった。私はすぐに仕掛けをセッティングして餌を鉤に刺した。

船頭は到着して暫く魚探で状況を確かめた後、「やって下さい」とのアナウンスを出した。一投目はハズレに終わったが、2投目は、23cmほどの型のメバルが一番下の鉤に掛かって上がってきた。3投目は、7本鉤の上から4本に 15cmほどの小型が連で来た。実は出船前に常連の話を聞いていたのだが、釣果の殆どが小型だと言っていた。結果的にもその通りとなった。

また、この時期は、餌釣りよりもサビキの方が良く釣れることが多い。私は餌釣りで通したが、この日も全体的にサビキの方がかなり良く釣れていた。金魚氏は、サビキを使い私のほぼ3倍の43匹釣っていた。サビキと言っても市販されているサビキではない。この時期のサビキについて、好きな方が研究されているようで、詳しくは知らないが独特な疑似餌があるようである。

垂水沖もすぐに食わなくなり、次に向かったのは西舞子の沖であった。ここは釣れても本当に小さいのがポロポロ釣れる程度であった。暫くして次は平磯公園の沖に来た。着いた時は潮が速かったためか全く喰わなかったが、30分ほどすると次第に 潮が緩くなり食い気が出てきた。まあまあの型も混じるが、全体的にやはり小型が中心である。中には10cm足らずのも居て、釣っている割にはイケスの中は広々としたままだ。ここも食いが止まったので、船は本日最後のポイントに移動した。

昨日の予約の際に、ガシラの準備もしてくるように連絡を受けたので、出船の際、仲乗りさんに「今日はガシラもやるの?」と聞くと、状況によりわからないということであったが、このポイントに来た際、仲乗りさんがガシラやるならここでやって下さいと、冷凍イカナゴを持ってきてくれた。私は餌を持ってきているのでと言ってイカナゴは返却し、ガシラのタックルをセッティングして釣り開始。すると 一投目から良型のガシラが入れ食いとなった。

入れ食いと言いつつも、ガシラ釣りには根掛りはつきものであり何回も根掛りした。ガシラ釣りでは、かなり根掛りすることを前提に、スペアーの仕掛け、替ハリス、オモリを十分に用意して おき、根掛りしたら処置を出来るだけ俊敏に行うことだ。明石海峡のような潮流の速い場所では、釣れる潮の時間内にいかに数多く仕掛けを下ろせるかが、釣果を伸ばす秘訣である。

13:10頃、「この流しで今日は終わります」とアナウンスがあり、最後の流しで1匹を追加し、良型のガシラを12匹釣ることが出来た。 時間にして3,40分の間であった。魚をシメて袋に入れる際、メバルの方が数は多いのに、体積はガシラの方が倍以上あった。帰宅してメバルを一匹食べてみたが、5,6月の美味しい時期のメバルを知っているだけに、こんなメバルはもうええは…と思った。

この日は、新しい竿の調子を試すのに来たのだが、餌では非常に食いが悪く、追い食いさせようとしても喰ってくれなかったので、調子の確認は出来なかった。ただ、やはり今使っている竿よりも軽く、感度も良かったことは確かである。この日、来ていたお客の中に、この竿を持ってきておられる方が居たので、この竿の調子がマッチしていることは間違い無いと思う。今後、餌で食い出したら、もう1回試しに行こうと思っている。

次は、仲間を揃えて2/12にガシラ専門狙いに行く予定である。50匹は釣りたい…。