広島遠征第3回目!当初計画した1泊2日の釣行だ。この釣行までに既に2回も釣行してしまった。それは、そけだけ広島のウマヅラが、大型揃いで数も釣れるという魅力の現われである。
今回もいつもの4名(毛糸先生氏、カラス氏、金魚氏)での釣行となった。深夜1時頃、私の家まで迎いにきて頂き、道具を積み込んで出発。 道中2回休憩して、午前5時頃に乗船場の辺りに到着した。 今回は、広島ICから一般道で乗船場まで走った。前回、地元の方が広島東から高速に乗って来るのと、10分ぐらいしか変わらないと聞いたし、高速代が700円もするからだ。 (神戸北から広島まで1000円なのに!)
5:40頃乗船、当日の釣り客は14名、船頭さんに釣り座を聞くと左舷の前から4席。ここ3回来てずっと同じ席である。道具を置きキャビンに入ろうとしたが、2つのキャビンとも満室になっていた。そこで我々は船尾でくつろいだ。予定通り6時出船、船は穏やかな海を高速で走って行く。7:10頃一つ目のポイントに到着、各自準備を開始し、だいたい準備が整ったところで「降ろして」のアナウンス。
今まで3回乗船しただけだが、船井丸での棚指示は5m単位で出される。この 日は10mか15mであった。後で確認したのだが、この棚は、魚群の上限の水深を意味しているので、仕掛けの一番上を、指示された水深に合わせることになる。
ポイント①の一投目、 期待はめちゃくちゃあったが不発。2,3流ししてもこのポイントでは何もなし。船はすぐ近くのポイント②に移動した。ここは小島の南西角で、島の南側は西方向に潮が川のように流れていた。島の西側は 、北から南に潮がゆっくりと流れており、この急潮とぶつかっていた。その潮がぶつかっている境目ぐらいがポイントであった。
このポイントは、始め何も釣れなかったが、少しすると撒き餌が効いてきたのか、潮の境目付近で入れ食いになった。しかも大型揃いである。いつものことだが、ウマヅラは上げてくる途中で良く外れてしまう。鉤が口の中に入っている時は外れないのだが、歯の外の皮に掛かっている時は、ちょっと無理に引っ張るだけで皮が切れて外れてしまう。しかし、ロッドコントロールで、強い引きを上手くかわせれば、その一匹をゲットすることが出来る。口で言うのは簡単であるが、これが非常に難しい。
入れ食いも何故かそんなに長続きしなかった。同じポイントに船は居るのに、先ほどまでのアタリが嘘のように無くなってしまったのだ。一時的に食いがたっただけなのかもしれない。私はこのポイントで8匹ゲットすることが出来た。
その後、場所の移動を繰り返すが、どこも魚の反応は低く、船全体でコンスタントに釣れることは無かった。そして時刻も12時を回った頃に入ったポイントで、本日2回目の入れ食いがあった。ただこのポ イントは範囲が狭く、船がポイントを通過出来れば必ずアタリが出て釣れた。このような釣れない日は、少ないチャンスを確実にゲットするように 、集中力を持続させなければならない。
この日は、最後に異変が起こった。何とカラス氏が真鯛の72cmを釣った。水深が20mも無いような浅場でである。こんなことがあったためか、 ここ3回でウマヅラの釣果が、全員最低となってしまった。結果、私は15匹、毛糸先生氏4匹、カラス氏12匹、金魚氏11匹であった。ウマヅラの型は大型化しており、30~38cmあった。今回釣った魚は、 釣り上げた時にお腹がパンパンになっていたのでキモパンかと思ったが、料理してみるとそこまで肝は入っていなかった。しかし、大型なので肝の量は半端でない。
今回は明日も釣りなので、みなさん宅急便で魚を送った。最近は何かと便利な世の中だ。明日、帰ってからプレゼントするより、今日送れば、明日の日中に相手に届く。するとまる一日新鮮な状態で渡すことが出来るのである。
前回来た時に、船頭に何処のホテルに泊まるのか聞かれた。「東横イン平和大通り」と答えると、船頭の家のすぐそばということであった。そこで、夜にみんなで食事する店を紹介してもらった。すると船頭の行きつけの店に船頭本人が連れて行ってくれた。
当然のごとく、店では「ウマヅラ」に関する話が延々と続いた。船頭の意見、私の意見、釣りをする者同士だから話題は尽きない。 広島のこと、明石のこと、お互いにそれぞれの特色を話し、そして聞くことが出来た。また、この店は船頭が認めるだけのことがあって、地の魚を多く使った料理を出してくれ、非常に美味しかった。
なお、私は広島に行った事が無かったので知らなかったのだが、このホテル周辺は広島一の繁華街であった。食事まで時間があったので、ぶらりと周辺を散策したところ、ソープ、ヘルス、キャバクラ…と三点セットが揃っていた。来年の遠征時は、釣り以外の目的も立てれそうだ。(高い遠征になりそうだ)
2日目も好天となったが、天気予報によると西の風が強いと聞いていた。気温は昨日ほど寒くはなかった。本日の釣り客は11名。昨日は、釣り座がトモ寄りの方が良くポイントに当たっているように見えたため、本日は、船頭にお願いしてトモから4名座らせて頂いた。そして、昨日一番成績が悪かった毛糸先生氏にトモに座ってもらった。
6時出船、湾内は南西方向の風で少し波があった。そして湾外に出ると結構風が強く、小さいながらも白波がたっていた。そのせいか、一つ目のポイントへの到着がいつもより20分ほど遅かった。
ポイントに到着後、各自準備に入った。我々は昨日の道具そのものをセッティングするだけで完了。我々の準備が終わっていることがわかると、すぐに「降ろして」のアナウンスが出た。
このポイントは、昨日、悪夢の真鯛が釣れたところだった。到着した時には、既に別の釣船が居たが釣れている様子は無かった。しかし、我々が仕掛けを投入すると、 すぐにバタバタ…と喰ってきた。特に真鯛を釣ったカラス氏が2匹立て続けに釣ったのにはビックリした。あの人には、このポイントだけが見方している様に思えた。しかし、釣れたのは2流しほどで、その後は、ウンともスンとも言わない状況となった。
次に移動した場所は、非常に西風が強くアタリが見難い場所であった。しかしここは、結構食いが良かった。釣れなかった方は、おそらく風でアタリが分からなかったのだと思う。 私は今まで非常に風が強い日も経験してきているので、アタリを取ることが出来る。その差なのか船のド真ん中にして、コンスタントにウマヅラをゲットすることが出来た。 当然のごとく、隣のカラス氏はというと、2匹から増えて無い模様で、その分、オセンやベラを人一倍釣っていた。私は、このポイントで8匹ゲット出来た。
その後、船は昨日に引き続き移動を繰り返すが、何処も魚からのメッセージは遠かった。すると、本日も昨日に良く釣れた急潮のポイントにやって来た。本日我々は、トモに近い分ポイントで長い間釣ることが出来るはずだ。期待して仕掛けを投入するが、今日も初めのうちはアタリは無かった。しかし、暫くするとどうゆう訳かウマヅラが喰い出し、すぐに入れ食いモードに突入した。非常に良い食いアタリが出て入れ掛かりとなるが、全部は上がって来ない。いつもの「口切れ」だ。それでも魚を上手にいなすことが出来て、唇に掛かった魚も結構取り込めた。
このポイントも暫くは非常に良く釣れたが、段々と喰わなくなり、そしてピタリとアタリが無くなった。このポイントで私は10匹ゲットすることが出来た。イケスは満杯となり、隣のカラス氏に「魚が一杯で手が洗えない…」と楽しいイヤミを言ってしまった。
そして13時を回った頃、昨日、2回目の入れ食いになったポイントに来た。すると、釣り座が島に近い方ほど「グレ」が良く食ってきた。大ちゃんの釣りに行こうの最新バージョンでもグレが釣れていたが、ここではグレが良く上がった。私はこのポイントで3匹ウマヅラを 追加することが出来た。 そして14時前、船頭のアナウンスで沖上がりとなった。結果、私21匹、毛糸先生5匹、カラス氏9匹、金魚氏7匹であった。
この2日間 、期待していたほどは釣れなかったが、この型のウマヅラが釣れることを考えると、広島の遠征は止めることが出来ない。帰りの車中、高速道路の1000円だけは、民主党がダメになっても続けて欲しいということについて、全員一致だった。次の選挙で自民党が1000円継続で、民主 党が中止なら自民党に入れるぞ!!!
船頭さん、来年も宜しくお願いします。