2010年8月28日 河合釣船のタチウオ

乗船風景

今年は猛暑だ。こんなに暑い夏は記憶にない。釣りに行くと熱中症になってしまうのではないか? しかし、どんだけ暑くても休日となると釣りに行きたくなる。ずっとクーラーの効いた場所に居るのもいいが、暑さに耐えれる精神力・体力も必要である。そんな中、大阪湾でタチウオが釣れ出したという情報が入った。夜メバルには飽きていたので、暑いことは十分承知の上で釣行した。

いつものように一番電車に乗り、舞子駅から徒歩7,8分程で港に到着。 乗船者の大半が車で来られるので、電車組は行列の末尾になることが多い。この日も最後の乗船者となった。

6:25、船が舞子港に接岸し乗船開始。猛暑ではあるが、タチウオが釣れ出して間もないので、ほぼ満船状態であった。乗船して見渡すと、左舷の一番前が空いていたので、この釣り座を選択した。そして隣を見ると河合釣船の常連 U氏が座られていた。

道中、U氏と「ケミホタルが効果あるのか無いのか」の会話がはずんだ。私も昨年までは、ケミホタルはタチウオ釣りに欠かせないアイテムと思っていた。ところが河合船長より、付けなくても釣果は変わらない…との情報をもらい、自分も実践してみた。すると、それは事実であることが判明した。それ以来、ケミホタルを付けることを止めた。河合釣船の常連は、今は付けていない方が多い。

神戸沖

30分ほど走って、船はポイントの神戸沖に到着した。そこには既にたくさんの釣船、プレージャーボートが集結していた。「用意出来たらやりましょか」で釣り開始。一旦底まで落とすと水深70m程であった。電動リールの巻上げを低速にしてアタリを待つ。2回目の巻上げ時に、底から7,8mのところでアタリ。更に巻き続けるとしっかりしたアタリが出て、ガッチリと鉤掛りした。上がってきたのは80cmクラス。

即鉤を外し、別のテンヤに付け替えて投入する。テンヤ釣りの場合、エサの付け替えに時間を要する。この時間のロスを解消するには、テンヤを最低2個用意しておき、片方のテンヤが落下中に、もう片方のテンヤのエサの付け替えれば良い。落下中に竿から手を離すことが必要となるため、竿受は必須アイテムとなる。タチウオはポイントか時合かわからないが、短時間に集中して食いが立つことが多い。そんな時に効率良く釣れば、結果として大きく差が出る。

その後も、電動チョロ巻き釣法で数を伸ばして行く…が、いつものことながら時間が経過するにつれて、1回目のアタリは出るものの続きが出なくなってくる。 このような状況になった時、有効な手段がある。河合船頭から教えてもらったのだが、「巻き止め釣法」とでも言ったらいいのか、2,3m巻いては数秒間止めるを繰り返す。大抵、止めた時に持ち上げるようなアタリが出る。その 際、タイミングを見てアワセを入れる。この型にはまると、他人が釣れていなくても自分だけ良く釣れる。

タチウオゲット

後半は、この釣法が威力を発揮した。通常の電動リールであれば、アクセルレバーで巻きを入れるが、シーボーグ150Sは、「チョロ巻き」ボタンがある。この機能が、この釣り方に非常にマッチしており、楽に操作が行えた。この日は、80~90cmのレギュラーサイズが殆どで、ベルトサイズは、4,5匹しか釣れなかった。逆にドラゴンサイズも釣れず最高で105cmぐらいのが3匹、計27匹の釣果であった。

タチウオは始まったばかりであり、年末頃まで狙えると思う。この魚は、何時頃がピークなのかは本当に分からない。前日良かっても次の日はボロボロということもある。暑さにも陰りが見えてきたので、そこそこ釣れていたら何回も釣行して頂きたい。そのうちに爆釣できる日に巡り会えるはずである。