仙人の釣日誌

 2018年12月22,23日 晴光丸のウマヅラA

今年2回目の広島遠征である。前回は、水温が高かったためか、イマイチ食いが良く無かった。しかし、その後は気温も下がってきているので、水温も下がりウマヅラの適温になり、食いが良くなっていることを祈るばかりであった。釣行日の直前の釣果をチェックしていると、かなり良い状況となっていた。期待に胸を膨らませ当日を迎えた。

12月となると、エサの川津エビが獲れなくなってくる。明石の魚の棚でも、年によって変わるが12月になると姿を消す。また、冬型の気圧配置となり季節風が強くなると、エビ漕ぎの船も停船となってしまう。この2日間の活けエビの確保も、天気の影響で初日の分は準備して頂けたが、2日目の分は無理となり、各自冷凍エビを準備することとなった。我々のメンバは、9〜10月に明石の魚の棚で買って、冷凍保存しているので問題はない。

前日に船頭から出船は6:30と聞いていた。余裕の時間も考慮して、AM1:30に毛糸先生が迎いに来て下さり出発、M氏の家で車を乗り替えて2時に出発した。今回の経路は、高速代が最小で時間が掛らず山陽道に入れる、阪神高速→姫路バイパスを経て姫路西から山陽道に乗った。この日は、出発の時点から雨が降っていた。

F氏の運転で、道中停滞も無くスムーズに山陽道を走り、途中1回休憩して出発から3時間程で小谷サービスエリアに入ってもらった。理由は、遠征時に毎度購入している「ゆさんのキムチ」を購入するためだ。広島遠征時は、このところ当たり前のことになっている。正月用ということで、私は4個とカクテキを購入した。しかし、このキムチは本当に美味しい。一度ご賞味してみてはと思います。

小谷SAを出発し5:30頃に安芸津駅近くのセブンイレブンに到着した。食糧を調達した後、最終目的地の安芸津港に向かった。港に到着すると、船頭は来ていなかったが、お客さんは結構来ておられた。その中に、廿日市の美咲丸で知り合い、晴光丸を紹介してくれたH氏が居られたので、見つけたところでご挨拶した。

6時頃に船頭が到着、今回は乗用車で後方の扉を開けて氷を取れるようにしてくれた。メンバーは各自クーラーに必要なだけ氷を積み込んだ。その後、船頭さんから声を掛けられ、エビ漕ぎの漁師さんから買った海エビを受け取った。この日は、4人分用意出来ており、用意してくれた分を4人で分けた。

次に釣り座について、船頭さんは我々の座りたい所を優先的に座らせてくれた。風と潮のことを考慮して、右舷トモから4人座らせてもらうことにした。メンバに明日は、この日座った逆の順番で座ることを周知した。この日の釣り座はジャンケンで決めた。トモからF氏、M氏、毛糸先生、私となった。釣り座が決まったので船に荷物を積込み、タッパーとハサミを持って、船のトモに移動してエサを切った。

皆さん揃って荷物を積み込んだ6:20頃に出船した。この日はシケの予報で、船頭はシケを考慮したスケジュールを組み立てていた。ポイントに向かう途中、そこそこ風があったが北寄りの風なので走行に影響は無かった。1時間程走って、この日の一番目のポイントに到着した。エンジンがスローになった所で皆さん準備に取り掛かった。私はすぐに終わって仕掛けにエサを刺して投入の合図を待った。

タックル

この日のタックルは、初めからアミカゴ釣法のため、竿:メタリア・タチウオテンヤSP215、リール:ジリオンPE、道糸:PE8本撚り1号、穂先に道糸が絡むのを防止するため、先糸としてフロロの4号を2mぐらい付けた。仕掛けは幹糸4号、ハリス3号、鈎:がまかつのカワハギ王8号(ナノスムースコート)の胴突き6本鈎仕掛けで、ドンブリカゴ25号を使った。エサは川津エビの胴の部分を鈎一杯の大きさにカットして刺した。

一流し目、合図が出て仕掛けを投入、昨日良く釣れたポイントということであった。トモが潮先になる流しで、釣れるのはトモばかり。ミヨシ側はエサも取られない状況であった。しかし、粘り強く釣り続けているとやっとアタリが出た。すかさず合わすと鈎に乗った。良型のウマヅラの引きが伝わって来る。水面近くまで来たので玉網を持ったところで痛恨の鈎外れ…、一匹目からバラしてしまった。

その後、何とか1匹ゲット出来たが、全体的にアタリが出ずポイント移動となった。向かったのは、先月に行ったダッシュ島のポイントであった。但し今回は、前回とは別のポイントであった。スタートして、すぐにあちこちでウマヅラが釣れ出した。しかし、一気に盛り上がることは無く、ポロポロと釣れるぐらいであった。その後、船頭はシケ予報のため予定していなかった別のポイントに向かって船を走らせた。この時点で9匹しか釣れていなかった。

次のポイントは、今、一番期待が持てるポイントだということであった。しかし、ポイントに到着した時点で、既に別の釣船が入っていた。魚探には、結構良い映りが出ているようであるが、ウマヅラの食いはイマイチで、ポロポロと釣れる程度であった。ウマヅラ釣りでは、ポイントに一番最初に入らなくては沢山釣れない。他の船が釣った後では、魚が居ても撒き餌でお腹が一杯になっているため、口を使わなくなることが多い。

何かこの日もパッとすることが無く、時間だけが過ぎて行くようであった。時計を見ると既に14時近くになっていた。船は遠方から戻り、中島周りのポイントに移動した。先月来た時にも入ったポイントで、先月は釣れなかったところであった。

コマヅラ

このポイントでは、ミヨシ側が潮先になり、私の釣り座は有利になった。このポイントでの一投目、ミヨシの方と私にヒット、良型のウマヅラが上がって来た。すかさずエサを付けて投入、するとすぐにアタリが出て、暫くの間、私は入れ食いになった。朝と違い、トモの方はアタリが出ていないようであった。

←コマヅラの口を8号の鈎が貫通…。名人技としか思えないが、皆さんも結構釣っていた。

このポイント、初めは良型ばかりであったが、撒き餌が効いてくると、先月も釣ってしまった「マイクロサイズ」が寄って来た。アタリがあるのに何故か鈎掛りしない時は、コイツの仕業であった。エサ付けが皆さん上手いからか、このポイントで皆さん「コマヅラ」を上げていた。それがダブルで掛る時もあり、釣れては、「釣ってもた…」と照れ笑いしていた。

ウマヅラ

←釣れる時は、短時間で沢山釣れるのが広島の特徴である。何故か今年はチダイが良く混じる。美味しいのであるが、ウマヅラより先に食ってくるので、邪魔な存在である。

最終のポイントで16時まで延長して頂き、私はこのポイントで猛チャージを掛けることが出来た。このポイントだけで2桁の釣果を得ることが出来た。この日の釣果は、私が29匹、朝好調のF氏27匹、M氏22匹、毛糸先生20匹となった。港まで1時間程掛るので、その間に宅急便を出すため、ウマヅラの皮を剥いでエラを取った。船は安芸津の港に戻り、恒例の記念撮影が始まった。私は、宴会用の鮮度の良い魚以外は皮を剥いでいたので、見栄えが悪かったが竿頭でシールを頂いた。

薄造り

この日は、先月お邪魔した西条の居酒屋(かっちゃん)で忘年会を行うため、西条のホテルに宿泊した。ホテルに向かう途中にあるクロネコの東広島営業所に立ち寄り宅急便を出し、次に宴会用の魚をかっちゃんに立ち寄って届けた後、ホテルに到着した。宴会を19:30からにしていたので、皆さんホテルでシャワーを浴び19:20にロビーに集合した。

←かっちゃんのウマヅラの薄造り!!!身は弾力があり、本当に美味しかった。何より綺麗に造ってくれた一品だ。

ホテルからかっちゃんはすぐ近くなので、徒歩で向かった。店に到着すると、束村船頭が弟と呼ぶ小池船頭も来られていた。6人揃ったところで忘年会スタート。まずは束村船頭と小池船頭の自己紹介が始まり、束村船頭は、瀬戸内西部・遊漁船協議会の幹事をされていることも知った。

あじの造り

忘年会、語らいの中身は、当たり前であるが釣りのことばかり。特に我々は、ウマヅラばかり釣りに行っているが、別のターゲット(夜メバルやイサギ)も釣りに来て下さいとの紹介を受けた。紹介を聞いて、8月のイサギ&メタボのウマヅラは是非行きたいと思った。また、夜メバルも一度行ってみたいと思った。来年の釣行計画に盛り込むつもりである。

←このアジも釣った魚である。広島では、この時期に脂が乗っていた。明石では夏に脂が乗るので、地域による違いが感じられた。

楽しい宴会は、時間を忘れてしまうほどで、終わったのは22時になっていた。解散時、明日は小池船頭が担当されるとのことを告げられた。ホテルに戻り各自の部屋へ戻る最中、2人は無料のラーメンを食べに行かれた。(まだ食べるか?)翌日は、ホテルを5時出発ということになった。

私は部屋に戻り、汚れていたウエアーを洗って干して眠りについた。余程疲れていたのか、ベットの布団の上で寝てしまっていた。ああ…楽しい忘年会だった。来年も同じパターンで忘年会をしようと思った

■ 二日目

2日目は、乗船場に6時に行くため、ホテルを5:00に出発した。今回は、西条に宿泊したので、乗船場所近くのセブンイレブンに30分程で到着し、食糧を調達して駐車場に向かった。5:45頃に到着した際には、まだ船頭は着ていなかったが、お客さんは既に来ておられた。暫くして小池船頭が到着し、いつものように氷を頂いた。その後、昨日買い置きしていた活けエビを受け取り船に運んだ。

凪

この日も船頭は、我々に釣り座を優先して下さった。好きな所を選択してくださいとのことであったが、昨日の約束通り、昨日の反対の順番に座った。トモから私、毛糸先生、M氏、F氏となった。皆さん釣り座が決まり、荷物を積込み6:30頃に出船、昨日の宴会での話では、朝から遠方のポイントに直行するとのことであった。

2日目は、活けエヒが少ししか無かったので3人に譲り、私は持参した冷凍エビを切って使った。活きた状態で購入して、真空パックにした後、即−60度の冷凍にしているので、解凍しても鮮度はかなり良い状態である。この日はベタ凪で、船は快調に走った。1時間ちょっとで、エンジンがスローになりポイントに到着した。昨日のダッシュ島の最初のポイントであった。船頭は、魚探で映りを確かめたところ、映りが良く無かったのか、仕掛けを下ろすこともなく別のポイントに移動した。

そして、本日最初のポイントは、先月、チダイに苦しめられたポイントであった。しかし、魚影が良くないのか、数回流した後、更に昨日行ったポイントに向かって移動した。ポイントに到着すると、1隻の釣船が釣っていたが、釣れているように見えなかった。しかし、その後に大型のウマヅラが釣れまくるのであった。

船頭は、魚探を見ながらウロウロと周辺のポイントを確認していた。そして、魚影を見つけたのか、投入の指示を出した。すると船の前から後ろまでウマヅラが釣れ出した。私はトモに座っているのであるが、前を見ると、常に2人は竿を曲げていた。ダブルも結構発生しているようで、船頭は写真を撮っていた。

盛り上がりの釣果

本当に食いが良く、余りにも良く釣れるので、撒き餌を入れずに仕掛けを落としても食って来た。皆さん好調であるが、手返しの速さが数に反映していた。しかし、楽しいことは長続きすることはなく、30分程で終了してしまうのであった。その後は、その辺りを確認しても、魚影が消えてしまったようであった。私は、このラッシュで11匹のウマヅラをゲット出来た。

←ロケットスタート言える状況であった。ダブルが2回あったが、一回は取り込みで外れた。この状況が3時間ほど続けば、50匹越え間違いなしと思った。

その後は、近くのポイントを色々と回ったのであるが、殆ど釣れることも無く、別のポイントに移動した。朝は天気が良かったが、この頃から雨も降って来た。次のポイントは、ダッシュ島近くの初めて行く所であった。初めのうちは、アタリも無かったが、暫くするとチダイが釣れ出した。チダイと言っても、この日釣れるのは、25〜30cmはある良型で、かなり引き味もあって美味しそうな魚体であった。チダイしか釣れないのかと頑張っていると、流している場所によりウマヅラも釣れ出した。

快速船

←このスピードで走る!M氏は走行中に2回玉網を飛ばされてしまった。(30ノット以上…)宴会の時、次の新造船は、最高時速100キロぐらい出るらしい。ああ怖い!!!が釣り場まで近くなるる。

その頃、近くに来た別の釣船(K屋)が、好調に魚を釣り上げる我々の船を見て近づいて来た。釣船なので、観音周りのルールで流すのであれば、特に問題は無いと思うのであったが、入って来たのが我々の船の潮先であった。これには流石に小池船頭が激怒、近寄って文句を言ったのであるが、相手側は自分の悪い事も知ってか、反論は無かった。以前、束村船頭も怒ったことがあると言っていた。このポイントで私は、30cm程のイサギを2匹追加した。

潮が速くなり釣れなくなった所で、中島近くのポイントに移動した。まずは、昨日の最後に良く釣れたポイントに到着した。海面の状態を見ていると、昨日と変わりなく見えたが、暫く釣ってみたものの釣れるのはベラやコマヅラで、すぐに移動となった。その頃から北風が強くなって波も出て来た。船頭は、どうにかして釣らせようと、更に数か所のポイントを回ってくれたが、誰にも釣れることは無く、16:00頃に沖上がりとなった。

竿頭

これで今年の広島の釣りは終わった。釣果は、私ウマヅラ20匹とチダイ15匹、他のメンバは、ウマヅラを10匹程度ともう一つの結果になってしまった。ただ、やはりウマヅラの型が良いので、10匹釣っていればかなりの体積になる。結果的に、この日も私が竿頭であった。この日は、釣れている時にどれだけ数を伸ばせたかがカギだと思った。

←この日も竿頭になった。チダイが結構釣れたので、家に帰って一夜干しを作った。上げ底無して、30Lのクーラーでこれだけの量。

ここ10年の状況を振り返ると、段々と釣れなくなってきた気がする。かつては、撒き餌を使わなくても沢山釣れたのであるが、本当に昨年ぐらいから撒き餌を使わなくては、釣果に差が出るようになってきた。原因は、私が察するに、魚が減って来たことだと思われる。釣船も多くなって来たし、このところの気象の異変も魚の生育に関係してきていると思う。

しかし、どうであれこの楽しいウマヅラ釣りは今後も続ける。本当に「もう広島まで行っても釣れなくなった」と言うまでは続けるつもりである。今の明石海峡では、どんだけ頑張っても広島ほど釣れない。今年の釣果写真を見ると、コマヅラが殆どで30cm以上が数匹である。(それでも今年は良い方)釣果の総量を考えると、2回分の釣船代と交通費を考慮しても、結果的には広島に行く方が結果は良いということになる。

私は、釣って魚を食べる釣りに関しては、費用対効果の事にこだわる。お金持ちでないサラリーマンだからが、一番の理由である。たまたま昔は、父が会社の役職で通常では経験出来ない程、船釣りに連れて行ってもらえた。そのため技術的に他の釣人より多くの経験と知識を得れたことにより、何かと他人では出来ない正確な「判断」が出来る状況にある。

4人衆

←4人で記念撮影。「釣友であり同志である」

乗合船で知り合った釣り友と、このホームページに「一緒に行きたい」と連絡をくれた方には、出来る限り顔を合わせて一緒に同行した。今回の4人もその面々である。私は、価値のある魚を高確率でゲット出来る釣船を探して釣行している。そのためには、行ったことの無い船の情報は、釣友の最新情報が絶対不可欠である。釣友の輪が広がれば、意外にも簡単に情報が集まる。この情報社会では、誰よりも正確で速い情報を得ることが良い釣り、悪い釣りの結果に結びつく。

今後もこの釣友を大事にして、出来るだけハズレの無い釣行予定を立てて参加してもらおうと思っている。自然が相手なので全然予定と違った結果になることもあるだろう。しかし、同意して参加されるのであれば文句も出ない。その信頼関係こそが「釣友」と呼べる仲間だと思っている。

次回は、12月30日に小豆島周辺のタイサビキを予定している。ただ…状況を確認しているのであるが、釣れていない。どうなることやら。来年は、1月4日に福良港出船のタイサビキである。こちらも現在釣れていない…。どうなるのか。自然は、毎年同じでないのが面白くて怖いですね。