仙人の釣日誌

 2018年11月23,24日 晴光丸のウマヅラ@

広島の海

一年で一番楽しみにしているウマヅラ釣行の日がやって来た。今年は、安芸津港の「晴光丸(せいこうまる)」に乗船してのウマヅラ遠征釣行である。神戸から広島への遠征において、やはり出来るだけ距離が近い釣船にしたい。但し近いだけではなく、沢山釣らせてくれることも重要な条件である。晴光丸が沢山釣らせてくれることは、過去2回釣行して良く分かった。この船が出船する港は、廿日市の釣船より片道30分は近い。

晴光丸は非常に珍しく、別料金ではあるが、エサに使う川津エビの活きた物を用意してもらえる。何故活けエビが用意出来るのか確認したところ、この船が出る港には、エビ漕ぎの漁師が沢山居られ、調達出来るとのことであった。乗船前に直接漁師さんから1000円単位で購入出来る。私は、1000円分買って、後は冷凍エビを持参して使っている。食いの良い時は、1000円分では足りないと思う。

晴光丸のホームページを見た方はご存じだと思うが、この船は凄く人気があり、半年以上先の予約がびっしりと入っている。今回の釣行は、昨年の12月に釣行した直後に、ウマヅラ釣りが好きなメンバーに声を掛けて募集して予約した。1年前の予約なので、この日釣れるか釣れないかなんて分かるはずがない。しかし、皆さん釣れるという希望を持って参加された。

AM1時前にF氏から「もう家の下に着いてます」との電話があり、荷物をマンションの1階まで運んだ。すぐに車に荷物を積込み神戸を出発した。今回の経路は、高速代が最小で時間が掛らず山陽道に入れる、阪神高速→姫路バイパスを経て姫路西から山陽道に乗った。

M氏の運転で、道中停滞も無くスムーズに山陽道を走り、途中休憩することなく、出発から3時間程で小谷サービスエリアに入ってもらった。理由は、遠征時に購入している「ゆさんのキムチ」を購入するためだ。メンバーも過去に購入して美味しいことを知っており、皆さん購入されていた。また、今回は「カクテキ」も販売されていたので購入した。

その後、小谷SAを出発し5時前に安芸津駅近くのセブンイレブンに到着した。食糧を調達した後、最終目的地の安芸津港に向かった。港に到着すると、既に乗船者の車が1台止まっていた。船頭は、5時ぐらいに来ると言っていたので、荷物を降ろして到着を待った。

5時頃に船頭が到着、トラックの扉を開けて氷を取れるようにしてくれた。メンバーは各自クーラーに必要なだけ氷を積み込んだ。その後、船頭さんから声を掛けられ、エビ漕ぎの漁師さんから買った海エビを受け取った。量が十分用意出来なかったようで、用意してくれた分を3人で分けた。各自冷凍エビを用意していたので、問題は無かった。

次に釣り座について、船頭さんは我々の座りたい所を優先的に座らせてくれた。前の方が広いし、天井が無いので取り込み易いことから、左舷前から3人座らせて頂いた。釣り座が決まったので船に荷物を積込み、タッパーとハサミを持って、船のトモに移動してエサを切った。

狙っているポイントに、どこの船よりも早く到着するため、5:40頃に出船した。この日の海は穏やかで、晴光丸は滑るように走ってポイントを目指した。本当に広島の釣船のスピードは速いが、その中でも晴光丸は一番速いと思った。約1時間程で、中島あたりのポイントに到着した。エンジンがスローになったところで、各自タックルの準備を開始、私はすぐに終わって仕掛けにエサを刺して投入の合図を待った。

ロッドキーパーについて、広島の釣船の船べりは、相対的に直角に切れ込んでいないので、いつも使っている「受太郎」を装着して使っていると、不安定で時々外れてしまうことがあった。そのため、昨年から別に無理せずに、船で用意されている固定型のロッドキーパーを利用するようになった。

この日のタックルは、竿:がま船うまづらはぎ3.3m、リール:ステファーノ200、道糸:PE8本撚り1号、穂先に道糸が絡むのを防止するため、先糸としてフロロの4号を3mぐらい付ける。仕掛けは幹糸4号、ハリス3号、鈎:がまかつのカワハギ王7号の胴突き6本鈎仕掛け。エサは川津エビの胴の部分を鈎一杯の大きさにカットして刺した。

一流し目、合図が出て仕掛けを投入するも、まだ太陽が昇ってないので、穂先をいつものように水面近くに下げると、アタリが見える状況に無かった。仕方なく自分の目の位置より少し上ぐらいにしてアタリを待った。2流し目にアタリが出て上手く鈎掛りさせることが出来た。コンコンコン…久しぶりの手応えで上がって来たのは30cm弱ぐらいのウマヅラであった。今年度の一匹目をゲット出来てホッとした。

その後、連続して2匹釣ることが出来たが、段々と食わなくなり、誰も釣れない流しが続いた。最近のウマヅラ釣りは、このようなパターンが多くなってきた。船頭は、少し走った別のポイントに移動した。このポイントでも、初めは数匹バタバタと釣れるのであるが、すぐに食い気が無くなり釣れなくなった。

ダッシュ島

暫くしてこの日一番の本命のポイントに移動した。その道中、テレビで見たことがある鉄腕!ダッシュ島:由利島(ゆりじま)の前を通った。無人島であるが、何故か護岸も整備されていた。その周辺のポイントが本日のメインポイントであった。

到着した時は、潮の流れが速く、食い気はイマイチであったが、何回か流すと食い気が出て来た。昨年からの事象であるが、撒き餌カゴを使った釣り方の方が、シンプルな仕掛けより何故か良く釣れる。初日は、3人共に撒き餌を使わず、明石の釣り方を通した。それためか、撒き餌をしていない我々の仕掛けには、常時アタリは無く、アタリが出れば釣れるという状況であった。

撒き餌をしている方には、頻繁にアタリが出ているようで、船長のアナウンスを聞いていると、カゴを使っている方に良く釣れていることが分かった。何故なのか?その時は、答えが思いつかなかった。私は一番前の釣り座で、アタリが無い流しが結構あった。仕掛けを上げてみるもアタリが無い時は、エサは無傷で上がってきた。

ウマヅラの大と小

それでも、釣れる時は良いアタリが出て数を稼ぐことが出来た。お昼を回った頃に20匹釣ることが出来た。この日、見ていると潮先のトモが相対的に良く釣れていた。我々3人の中でも、真ん中に座ったF氏にアタリが良く出て、好調に釣果を伸ばしていた。

←広島サイズと、この日は「マイクロサイズ」と呼ばれるサイズが3人で6匹ほど釣れた。この大きさでも、エサを丁寧に付けていると7号の針先が、口の中に刺さっていた。

その後、何箇所もポイントを移動したが、どこも結果が出ず、時刻も15時になっていた。船頭は、延長を決意して最後のポイントに移動した。ポイントを確認して仕掛けを投入。するとこのポイントは、決まったところに流れると確実にアタリが出てウマヅラが食って来た。

このポイントでは、ミヨシが潮先となり、私が有利な釣り座となった。一流し一回しか投入出来ないが、ほぼ確実にアタリが出て釣れた。釣り始めはそこそこ潮が流れていたのであるが、潮が緩くなってくると食いが悪くなって来た。船頭は、次の流しで2人以上釣れなかったら終わりにします…とのアナウンスを出した。

釣れたら継続ということになると、凄く張り切ってしまう。案の定、超真剣モードになると、釣ってしまうんです。他のお客さんも頑張って釣って下さってくれたため、3,4回継続出来たが、時間のこともあり16:20頃に沖上がりとなった。

結果、F氏29匹、私27匹、M氏十数匹であった。トップの方で30匹台と聞いた。本当に撒き餌の釣り方の方が、良く釣れているように見えた一日であった。この日の夕食は、船頭さんのご友人の居酒屋で、釣ったウマヅラを料理してもらえることになった。各自2匹ずつ準備して船頭さんに預けた。

私は港に到着後、桟橋で皮を剥いで食べ易いように料理して、宅急便に備えた。ホテルに行く前に東広島の営業所に行き会社の同僚2人に宅急便した。今までスチロールのBOXを用意して依頼していたが、クール宅急便の場合は、ダンポールの方が良く冷えるということで、今回はクロネコのダンボールを買って、魚を梱包して送った。

19時に居酒屋に行くとの約束をしたのであるが、夕方は道も混んでいて宅急便の営業所からホテルに着いたのは18:30になった。シャワーを浴びていると時間に間に合わないため、着替えてすぐにフロントに集合した。タクシーを呼んで、西条駅近くの居酒屋「かっちゃん」に向かった。タクシーの運転手は、我々の関西弁の会話が面白かったのか、途中までメーターのスイッチを入れてなかったので、行きはタクシー代が安くついた。

居酒屋に到着して確認したところ、船頭さんは来ると思っていたが、この日は来ないということであった。(前日は一睡もしていないと言っていた) 料理は、刺身、煮付けと塩焼き、みそ汁にしてくれた。どの料理も本当に美味しかった。お酒も沢山飲んで楽しい時間を過ごせた。しかも、料理代を非常に安くして下さったので、本当に安い夕食となった。次回から、このお店で夕食を取ることにした。

ホテルに戻ると、やたらカレーの臭いがした。何故かと確認したところ、この東横イン東広島では、時間限定でカレーが無料食べ放題ということであった。フロントのテーブルは満席で、皆さんカレーを食べていた。我々は、美味しい魚を食べて来たので、各自部屋に入って翌日の出発までくつろいだ。

■ 二日目

乗船場に5時に行くため、ホテルを4:30に出発した。早朝は車も少なく、20分程で到着した。駐車場には、本日合流予定であった3名が既に到着していた。昨日は3名、そしてこの日は計6名が乗船した。5時頃に船頭が到着したので、昨日の居酒屋が安くしてもらえたのでお礼を言って、来月は忘年会に参加してもらえるようにお願いした。

この日も船頭は、我々に釣り座を優先して下さった。昨日、トモが良く釣れていたので、左右トモ4名と左舷ミヨシ2名座らせて頂いた。この日の釣り座は。左舷ミヨシから、M氏、私、青物男、OY氏、右舷トモにM氏、毛糸先生が座った。釣り座を決めた後、各自船に荷物を積み込んだ。

その後、川津エビを漁師さんから受け取り、船でバケツに6等分分けた。各自バケツを受け取りエサ切りを始めた。皆さん揃ったこともあり、昨日と同様に5:30頃に出船した。私は、エサを切り終わり少し仮眠した。船のスピードは非常に速いのであるが、走りが安定しておりそんなに揺れない。1時間程で、エンジンがスローになりポイントに到着した。昨日の最初のポイントであった。船頭は、魚探で映りを確かめたところ、映りが良く無かったのか、仕掛けを下ろすこともなく別のポイントに移動した。

そして、本日最初のポイントに到着した。皆さんすぐに準備に入った。私の釣り座はキャビンの横で、ちょっと幅が狭く窮屈であった。竿に糸を通してきているので、準備はすぐに終わり、投入の合図を待った。そして、合図が出た所で、2日目の釣りがスタートした。

私は、開始してすぐにアタリがあり、1匹目をゲット出来た。しかし、昨日と同様に、初めパラパラと釣れるも、すぐに何もない状態になってしまった。船頭も、その後ポイントを転々と移動してくれたが、アタリは出なかった。そして、昨日良く釣れた、ダッシュ島近くのポイントに移動した。距離は結構あるのだが、快速に走って20分程で到着した。

そして釣り開始、魚探には魚が映っているようである。しかし、釣れるのは撒き餌を入れて釣っているお客さんに集中していた。メンバーもシビレを切らして撒き餌釣りを始めた。私も、その釣りをすることも想定して、タチウオ竿を準備してきておりチェンジしてみた。

ハナダイ

撒き餌を沢山撒いたのが原因か、ウマヅラよりも小鯛(真鯛とハナダイ)が入れ掛りとなった。予想もしていない現実であった。我々は何を釣りに来たのか…ウマヅラである。しかし、掛ってしまうのでどうしようもない。昨日は、釣れなかったのに、何故なのか?船頭も予定が狂ったようで、頭を抱えているようであった。

←この小鯛が先に食い付いて、ウマヅラを釣ることが出来ない状況となった。

このポイントで、私は初撒き餌釣りでウマヅラをゲット出来た。アタリは、がま船うまづらはぎと同じであった。竿が短くて硬いので、魚の引きがリアルに伝わってきた。出来ればもう少し長くて、もう少し柔らかい竿が理想と思った。時間が経過してもウマヅラが食わないので別のポイントに移動した。

少し走ったところに、釣船の仲間の船が釣っており、そのポイントで暫く釣ってみた。しかし、数匹釣れただけで、ベラやオセンが釣れる状況であった。船頭は、猛スピードで西の山口県側の方向に走り出した。そして、この日一番の盛り上がりを迎えるのであった。

時刻も12時を回っていた。船頭極秘のポイントでは、開始早々撒き餌が効いて、船のあちこちで竿が曲がり出した。私は、初め撒き餌釣りをしていたが、良く釣れそうなので元のタックルに戻した。そのことが良かったのか、アタリが出ると確実に乗って来て量産体制に入った。また他の人が釣って、撒き餌が水面近くでこぼれると、その撒き餌を食いにウマヅラが浮いて来た。

盛り上がりの釣果

浮いてきているウマヅラは、刺し餌を食うかな?3メーター程の棚でアタリを待ってみた。するとすぐにアタリが出て、良型のウマヅラが釣れた。続けて3〜5メートル程の棚で持っていると、やはり食って来た。アタリが出なかったら、船頭の指示する棚に下ろすと、やはり食って来た。私はこのポイントで12匹ゲットすることが出来た。

←盛り上がると短時間で、大型がこれぐらい当たり前のように釣れるのが、広島の一番の魅力である。

その釣れている最中、船頭は、私が釣っている姿を「盗撮?」していた。取られていることは、全然気づかなかった。帰宅して釣果のページに動画があり、私がウマヅラを掛けてから取り込むまでの一部始終が収録されていた。スカートの中を盗撮したら警察行きであるが、私なら問題は無い。映っている自分の姿見ていると、アワセはシャープに効いているなあ…と思った。

盛り上がりも終わり、船は東に向かって走り、中島周辺のポイントまで戻って来た。そして、昨日良く釣れた最後のポイントに行くも、潮が合ってなく魚は釣れなかった。そして、時刻も16時近くになってきて、ある漁礁の上を流した。すると撒き餌が効いてポロポロと釣れ出した。しかし、そんなに盛り上がることも無く、今回の遠征は終わった。

結果、山口のポイントで数を稼いだ私が21匹、その他のメンバは10匹程と数が伸びなかった。2日間で100匹の目標であったが、半分にも満たない48匹に終わってしまった。振り返ってみると過去は、魚が多かったから撒き餌なしの我々の仕掛けにも問題なく食って来たのであるが、今は個体数が少なくなり、そうは行かなくなってきたのかもしれない。状況により、2種の釣り方を使い分けしなくてはならないようになるかもしれない。

竿頭

この日も残業して下さったが、生憎結果には結びつかなかった。船頭さんは、「私の勉強不足」と言ってくれたが、メンバーは、これだけ熱意ある対応に感動したとの連絡があった。私も同じ意見である。釣れなくても、毎日同じように終わってしまう釣船も多いが、これだけ情熱を注いで釣らせてもらえて、釣り人にとっては文句のつけようのない釣りとなった。

←20匹でも、これだけのサイズなので、ボリュームは十分にあった。ただ、今年は船頭の話によると、水温が高いため、肝の入りが悪いと言っていた。確かにちょっと少ないと思った。

12月も一泊2日の釣行を予定している。結果は、相手が自然なのでコントロールは出来ない。船頭の情熱を買っているので、皆さん真剣に一生懸命釣るだけである。しかし、数が少なくても広島サイズは、やはり評価が高い。プレゼントした同僚から「ホンマ美味しかった」と、逆にお礼のプレゼントをもらった。

来週は、今年初の「鳴門のタイサビキ」である。ちょっと時期的に早いのではないかと思うが、一年前から予約した釣行である。船は、淡路島の福良から出船の正和丸だ、ネットで状況を確認していると、鳴門の釣船が鯛サビキで結構釣果を出していた。期待満々であるが、行ってみなければ状況は分からない。