仙人の釣日誌

 2018年9月8日 香住・海晴丸のシロイカ

8月18日に予定されていた、福井県小浜のアコウ釣りも、波が高いため中止に…。この日瀬戸内側は、天気予報で「お出掛け日和」ということで、本当に好天であった。瀬戸内側と日本海側では、影響のある風向きが逆である。瀬戸内側は南の風が吹くと波が出る。逆に日本海側では、北の風が吹くと波が出る。この日は猛暑から脱出したような涼しさを感じられる日であった。つまり北風であったため、日本海側では、波が出ていたのであった。

最近、釣友とメールや電話している時に初めに出る文字や言葉は、「今年は釣行が何回中止になった?こんなに多い年は初めてや…」である。振り返ってみると、特に土日に悪影響を受けていることが良くわかる。しかしながら、今年の夏は、本当に大雨、台風、地震…と、天災が全国で短期間に重なった。相手が自然だけに、人間の力でコントロールは出来ない。

海晴丸

そして、9月8日が近づいて来た。釣行の前日、青物男から「出船します」との連絡が入りホッとした。釣りに行くのは1ヶ月以上ぶりとなる。当日、12:20に毛糸先生が迎いに来て下さった。次に向かったのは三田近くに住んでおられるS氏宅で、地図で確認していたので30程で到着し、荷物を積込み4人で出発した。出船は17:30ということで、時間的には余裕があった。道中停滞も無く順調に進んだため、豊岡辺りの釣具店に寄って行くことになった。

←この船が海晴丸、この日の海はベタ凪であった。

この日は、青物男の会社の釣りクラブの方中心の仕立てであった。その釣具店で他の方と合流し、地元で売れているエギやスッテを購入した。エギもスッテもあまりにも沢山陳列されているので、どれが良く釣れるのかは、正直わからなかった。

釣具店を出て最終目的地の香住漁港を目指した。その道中、田んぼにコウノトリが見えた。毛糸先生は野鳥の観察をしており教えてくれた。白鷺に良く似ているが、しっぽが黒いのが見分けるポイントらしい。豊岡周辺では、コウノトリを保護していることは知っているが、見たのは初めてであった。車は30分ぐらい走り香住漁港に到着した。

出船まで時間があったので、最近解禁になった紅ズワイガニがどのぐらいの値段で販売されているか、船頭に店を紹介してもらい見に行った。しかし、15日にカニ祭りがあり、それまでは高価だということで、購入はしなかった。その代わりにハタハタの干し物が安かったので購入した。

出港

出船時間が近づき釣り座を決めた。私は右舷トモから2番目に座った。釣り座を決めた後、皆さんで道具を積込み、予定より少し早い17時に出船となった。タックルの準備は、仕掛けが単純なだけにすぐに完了した。

実は私、日本海の船釣りが初めてであった。今まで、釣りの先輩から「日本海の魚は釣るだけで、美味しくない」と教えられてきた。事実、数年前に近くのスーパーで、日本海産の活け物のアコウを買って食べたところ、明石で釣ったアコウとは違い、身に味が無かった。札幌で食べたヒラメも身に味が無かった。しかし、毛糸先生の話によると、剣先イカは美味しいということであった。そのため、一度行って確かめてみようかということになった。

剣先イカは、スーパーで良い物があれば結構買って食べる。確かにこのイカは、殆ど瀬戸内では取れない。しかも大型になると尚更である。先日、釣り友のM氏が出雲の釣船にイカ釣りに行かれ、釣ってこられたイカを数杯プレゼントしてくれた。食べたところ、本当に美味しかったので、今回も大型を釣って食べたいという願望があった。

スッテ

この日のタックルは、竿:新規購入したEmeraldas MX 610LB-METAL、リール:これも新規購入したバルゲッタ200HG、道糸:PE0.6号、仕掛けは、小浜リグと呼ばれている2本鈎仕掛け、上の枝には小さなエギを着け、下にはイカメタルと言うオモリに布を巻いたようなエギである。事前に連絡があり12号を用意していた。その後は潮に合わせて20号を使い分けた。

←この日使ったエギとイカメタル。この日は大漁で、どんな仕掛けでも釣れていた。ただ、明るい間は、オレンジ系のエギに良く乗って来た。

17時に香住漁港を出船、ポイントは少し西に走った所で、かなり岸に近かった。他の遊漁船が見えていたが、どの船も岸近くにアンカを降ろしているようであった。ポイントに到着しアンカを降ろして船の位置が安定したところで釣り開始。期待満々の初降ろし、水深はリールのカウンタで38mであった。

青物男の話によると、釣れ出すのは集魚灯が灯る頃かららしい。今まで明るい時間に釣れたことは無かったということであった。しかし、何回かシャクっていると私の竿にイカが乗った。大きさは小さいが、リールを巻いているとイカの引きが伝わって来る。第一号は、アオリイカの小型であった。

暫くすると、同じように誘っていたらズシンと重みが乗った。合わせるとシロイカとは思えない、グイグイと力強く引く仕草が伝わって来た。大きいと判断して慎重にリールを巻くと、胴長30cm程の良型シロイカが上がって来た。船中で1杯目の良型シロイカだったので、皆さんから注目された。

その直後、仕掛けをシェイクすると、またまたスジンと重みが乗ったので合わせると、先程より重い重量感が伝わって来た。スルメか?とも思ったが、上がって来たのは先程より大きなシロイカで、胴長40cm程あった。これで、今日釣りに来て良かった…と納得出来た。

18:30頃だったか、暗くなって来たので集魚灯が灯った。暫くすると、イカの棚が浅くなって来たと、周りから情報が伝わって来た。とりあえず23mで試してみると、胴長15〜20cmのシロイカが入れ掛りになった。このところの釣果が、一人100杯以上と聞いていたが、このペースが続くのかと思えた。

イカメタルは初めての挑戦であったが、これだけ活気があって乗って来る日は、テクニックは不要であると思った。キュッキュッとシャクリ上げ、急速に落として止めて待った後のアタリを取るか、ゆっくりと降ろす途中で止めが入り合わせるかで、シロイカが乗りまくりの状況が続いた。

余りにも良く乗って来るので、棚を更に浅く15mで試しても、どんどん乗って来た。但し、この日は浅い棚では、大型のイカが乗ることは無かった。3時間程で50杯は釣っただろうか。沖漬けの用意をしていたので、バケツで活かしておいたイカを漬け汁に投入して沖漬けも作ることが出来た。

釣果

その後は大型狙いにチェンジし、底の棚を集中的に狙った。すると狙いは的中し、5杯に1杯ぐらいの割合で、胴長30cm以上の大型が釣れた。隣の青物男も、見ていると底を狙って大型をポロポロと釣っていた。時計を見ると23時、納竿までまだ1時間あるが、クーラーの中は、もうイカで一杯である。反対側の毛糸先生は、胴突きのスッテ狙いのため、鈎数が多い分、数を伸ばしておられたが、大型は殆ど釣れなかったということであった。

←この船には、トイレも海水ポンプも無いのがちょっと不満であった。

納竿時刻が近づくにつれて雨が強くなってきた。クーラーに座って釣っていた私は、サロペットの前のチャックから雨水が流入してきて、気が付くとズボンに水が浸みてしまっていた。24時前、あと10分程で上がりますとのアナウンスがあり、皆さん釣れているのでタックルを片付けた。

釣ったイカの数は数えていなかったが、100杯を超えたことは間違いないと思った。翌日わかったのであるが、竿頭は胴突きスッテで最高180杯釣っておられたらしい。私は、数えたところ120杯ほどであった。そのうち、胴長30cm以上の良型が9杯混じっていた。この日は良く釣れたが、小浜リグの2本鈎仕掛けで、ダブルで釣れることは殆ど無かった。そのため、良く釣れても100杯ぐらいてあったと思う。

イカキムチ

←自家製のイカキムチ、シロイカは、アオリイカほど身の厚みが無いので、塩味が良く浸みて、ちょっと塩辛く出来上がってしまった。しかし、この料理も美味しい。酒のアテには最高!作り方は、2014年9月20日の釣り日誌に記載しています。

初めてのイカメタルでこれだけ釣れてしまうと、今後、他の釣り船で、トップ20杯ほどの釣果の日に釣行するのが怖いと思った。青物男によると、これだけ釣れたのは、経験上少ないと言っておられたので、本当に良く釣れる日に当たったことがわかる。来年、また行きたくなった。また、今度は大型の多い7月に釣行したいと思っている。

100杯以上釣ったシロイカ、どのように処分するかが翌日の課題となった。翌朝、鮮度の良いうちに近隣の魚好きにと実家に配り、残ったイカは、とりあえず小分けして−60度の冷凍にした。最近空間が増えていた冷凍庫も、イカで一杯になってしまった。船上で作った沖漬けも翌日食べたら本当に美味しかった。そして写真のイカキムチも作った。どれもこれも酒のアテには最高で、ちょっと毎日飲み過ぎた気がした。

次回は、西田釣船に釣行を予定している。最近の他船の釣果を見ていると、メジロとブリが釣れている。しかし、秋は美味しい真鯛を釣って食べたい。その時の状況となるが、西田さんは釣らせてくれるので、期待している。